KDE4.5にアップグレードする

openSUSE11.3が公開されて約1月、KDE4.5.0が公開されました。

-ニュースリリースより-
The KDE teamは2010年8月10日,統合デスクトップ環境「KDE 4.5.0」をリリースした。1,700以上の機能強化と1万6,000以上のバグフィクスが実施されている。新型の高速キャッシュ機能により速度も向上した。

こんなことを聞かされてはアップデートしないわけにはいけません。
といっても同様にKDE4.5にアップデートする紹介サイトはすぐに見つかります。

ではなぜナレッジかというと、お手軽に1-clickインストールをするとクラッシュするということです。
したがって、クラッシュしたあとの復旧手順を示したいと思います。

失敗するパターン
KDE4.5を再インストールして復旧させる


失敗するパターン
KDEサイトにあるopenSUSE11.3用の1-click install。これ地雷です。
FirefoxとかだとXMLファイルが閲覧できるだけなので、右クリックからダウンロードしてから実行します。



インストールが開始されます。



大量の警告とともに18ものパッケージ選択を迫られます。


ちょっと待ってください、この決定はユーザには荷が重すぎます。

人々は選択を好んでも、意思決定を好むとは限らないのです。
とりあえず全てアグレッシブな方針(パッケージをインストールしていく)で全てチェックします。
この時点ですでに失敗の予感がします。

インストールそのものは順調です。




インストール完了の頼もしいメッセージ



ログオフ、ログオン、あるいは再起動後「アンタちゃんとインストールしたのぉ? 確認したら」と、ドライななメッセージが。
ちょっとツンデレ風です。

Could not start ksmserver. Check your instlallation.

つまりKDEのインストールに失敗し、あがってこなくなりました。

KDE4.5を再インストールして復旧させる
さて、ここからが本題。救済方法です。
具体的には別の方法でKDE4.5を再度インストールします。

とりあえずKDEが使えないので、セッションメニューから「IcwWM」を選択します。
通常はあまり使わない軽量ウィンドウマネージャです。



IceWMの飾り気ないデスクトップが起動します。



まずはYaSTをリポジトリを確認します。
もしKDEにまつわる設定情報があったら、新旧含めて全て削除します。



コンソールを立ち上げ、次のコマンドを順次入力します。
これはKDEのリポジトリを追加し、インストールします。
スペースの位置に気を付けてください。分かりにくいスペースはで表します。

>su
#zypper addrepo -f http://download.opensuse.org/repositories/KDE:/Distro:/Factory/openSUSE_11.3KDE45
#zypper addrepo -f http://download.opensuse.org/repositories/KDE:/Extra/openSUSE_11.3_KDE_Distro_FactoryKDE-Extra
#zypper dist-upgrade --fromKDE45--fromKDE-Extra

インストールが実施されます。2〜30分てところでしょうか。
途中でDVDやネットワークでリポジトリを要求されます。


もしknetworkmanagerを使っていた人は以下のコマンドでKDE4.5用に更新するらしいです。
これはYaSTから実施してもいいでしょう。
#zypper install plasmoid-networkmanagement
knetworkmanagerとは複数のワイヤレスネットワークプロファイルの切り替えや、VPNセッションを切り替えたりするツールです。使ってる人はすぐ思い当たるでしょうし、思い当たらない人は使ってないということです。

インストールが完了したら、再度ログインしてみます。
アップデートされたKDEが無事表示されました。







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