.NetFramework 統合開発環境 -MonoDevelop-

openSUSEを含め、Linuxでは統合開発環境も無料で手に入ります。
WindowsとLinuxのクロス開発環境というのは、開発では重要なことです。
別項Lazarusでも紹介しましたが、しかしPascalは言語として優れているもののマイノリティであるという弱点があります。

Pascal万歳

さて、そこで.NetFramework開発環境です。
.NetFrameworkで開発したソフトは、WindowsでもLinuxでも同じバイナリが動作するという画期的特徴があります。
Windowsで開発したソフトがそのまま実行環境「Mono」を通して、変更なくLinux上で動作するということです。

やはりWindowsプログラマとしてはIDE(統合開発環境)はなくてはならないものです。
メジャーなものとしてはEclipse、NetBeansなどいろいろありますが、動作するまでが面倒です。
それに日本語化が進んでなくて我慢できません。

そこで.NetFramework開発環境にMonoDevelopを使用してみましょう。
言語としてはC、C#、VBなどがあります。

YaSTでMonoDevelopを検索し、インストールします。


スタートメニューからMonoDevelopを起動します。あっさりと上がり、メニューも日本語化されています。やりますね。
Eclipseのときに苦労したのがウソのようです。


メニューから「新しいソリューション」を選択します。
そして開発環境にC#を選択してみましょう。

GUIアプリを選択し、Gtk#プログラムを選択します。
その次のウィンドウでもGTKプラグインを選択しておきます。

少し使用してみましょう。ただ操作方法は、VisualStudioとは少し異なります。


左のソリューションエクスプローラでMainWindowsを選択します。
すると見慣れたデザインウィンドウが現れます。しかしVisualStudioのように巧く配置できません。
まずは、右のToolBoxから、コンテナの中にある「Fixed」を選択し、ウィンドウにドラッグします。
その次にウィジェットの中のButtonをドラッグすると、やっと配置できます。

よし、これでコーディングできる…と思ったら、ボタンをダブルクリックしてもコードウィンドウが開きません。
この辺りも操作方法が異なります。
ボタンのクリックイベントを開くためには、右下のプロパティウィンドウで「シグナル」を選び、Clickedを選択すると、クリックイベントのコードが表示されます。

ここからはWindowsのC#の開発に似ています。
同じではありません。独特のコツは当然あります。
C#とか苦手な人はVisualBasicでもいいでしょう。言語として共通が多ければ、入りやすいですね。
しかしLinux上.NetFrameworkのGUIアプリが開発できる環境は嬉しいですよね。

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