ハガキソフト「PrintMagic」で年賀状を作成するLinuxでは長らく、優れたハガキ作成ソフトがありませんでした。ですがようやく実用に耐えるソフト「プリントマジック」が登場して、ちらほらと紹介されるようになりました。 海外での開発が中心のこの業界では日本語の文化に強く根ざしたソフトは成長しにくい、という事情があります。 やはり成長・持続していくのは少数のボランティアでなく、企業が作るソフトといったところでしょうか。 実行環境は新しい共通環境であるAIRです。これは同じソフトがWindowsやLinux、Macなど異なるOSで動作するということです。異なるOS間でのデータの移行も容易になります。 プリントマジックの実行環境を用意しておくことから始めます。もう他のソフトのためにAIRが入っていれば、この作業は必要ありません。 アドビのページからAIRの実行環境をダウンロードします。 http://get.adobe.com/air/?loc=jp ダウンロードしたファイルに実行権限を与えます。 コマンドラインからでも、ファイルマネージャのプロパティからでもかまいません。 >chmod +xAdobeAIRInstaller.bin ファイルを実行すると、インストーラが立ち上がります。 管理者権限で実行します。 インストール中… インストールが完了したら、プリントマジックをダウンロードします。 http://www.print-magic.net/ ダウンロード後、解凍します。 >unzipprintmagic_20091121.zip 解凍された「printmagic_20091121.air」ををクリックします。 インストーラが起動します。 インストールパスの指定。とりあえずデフォルトでいきます。 管理者パスワードを入力 インストール プリントマジックが起動します。 差し出し人の設定、住所録の入力、文面のデザイン、印刷と、普通にWindowsのハガキソフトを使用した人なら、特に迷いなく使えるソフトです。 迷わないくらいスッキリしているのが強みです。文面デザインの「達筆化機能」などは面白いですね。 住所録のインポート機能も、CSVとvCardに対応しています。 住所録の入力なども、ハガキソフト特有の煩わしい多機能はない反面、多くのハガキソフトに搭載されている機能がないので、それらの機能を使っているユーザにとっては実用時に物足りなさを感じるかも知れません。 例えば定型ハガキ以外の、各種サイズの封筒印刷などはありません。手作業で合わせる必要がありますし、画面もそういったサイズには対応していません。 あと標準では文面デザイン、宛名デザインなどで標準では文字化けしてました。 「設定」からフォントを日本語フォントに変更しましょう。 こういう高品質なデスクトップソフトウェアが増えてくると、Linuxデスクトップとしての優位性も増してきますね。 |
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