iTunes的なミュージックブラウザ SongBird


※10/06/01
 悲しくも、SongBirdは2010年4月にLinux版の開発が中止されてしまったようです。
 とすればこのサイトの方針として次のミュージックブラウザを探さねばなりません。


iTunesに代表されるメディアプレイヤー。多くの音楽ファイルを管理したり、取り込んだり、検索して絞り込んだり、良く聞く音楽をリストしたりと、その手のソフトは増えてきました。
最近はこういうのを「ミュージック・ブラウザ」と言うそうです。この呼び方が流行ってんのかどうかは知りません。

何故かOSS世界ではこの手のiTunesもどきのソフトウェアが多いのです。(目を付けられたのかもしれません)
ですが、長く開発が続けられておりかつ日本語でも動作するとなると、ぐっと限られてきます。
長く開発を続けてもらえる。日本語に対応している。こういうのはやはり大手に頼るといいでしょう。

そこでSongBirdというソフトウェアを利用してみます。
SongBirdはFirefoxの技術が使われています。ブラウザもついてます。
なのでFirefox系お得意の拡張機能もついてます。
さておき、それだけでも安心感があります。

SunBirdの音楽再生機能部分はGStreamerというソフトウェアに依存しています。
GStreamerというのはGnomeのマルチメディア機能です。再生だったり変換だったりネットラジオだったりと使用されます。
だから他の音楽再生ソフトをゴチャゴチャ入れていると、このGStreamer周りの依存でハマるおそれがあります。

さて、さっそくSunBirdをインストールします。


すると見慣れない警告が表示されて怒られます。


察するに、必要としているライブラリの依存関係が解決出来ないぜ、といったところでしょうか。
このSongBirdは裏でGStreamというソフトを使ってファイルを再生するので、GStreamが他のソフトウェアにガッシリ握られていると、SongBirdの都合だけでは入れ替えられないよ、と言っているわけです。

※表示されるメッセージは他のマルチメディアソフトのインストール環境によって変化します。
 とりあえずOSインストール直後の綺麗な環境では表示されません。
 このメッセージが表示されなかった人は、以下の競合ソフトのアンインストールは必要ありません。

さて、GStreamで使用されているソフトウェアといえばなんでしょう。とりあえず同系統のソフトウェアがクサいようです。
調べてみると、RythmBox、Xine、Amarok、Kaffein辺りのようです。
そしてデフォルトでインストールされているソフトウェアはAmarokと(KDEなら)Kaffeinです。
KaffeinはバックエンドにGStreamを使用することもある、という程度なのでGStreamが無くてもなんとか生き延びていけそうです。
というより、私の環境ではAmarokもKaffeinも起動されることはまずあり得ません。VLCプレイヤーでもなんでもありますから。
というわけでAmarokを斬ります。

YaSTのソフトウェア管理からAmarokを検索し、削除を選択します。

ここで了解をクリックして、削除を実行します。

改めてYaSTを起動してSongBirdをインストールしようとすると、メッセージが変わりました。

どうやら(大人の事情により)「必要なものが見つからないけど別の似たヤツ入れる?」的な感じです。
ここはそれに頼りましょう。


スタートメニューからSongBirdを検索します。


起動するとライセンス確認と言語確認が行われます。

もちろん日本語を選びます。

SongBirdはFirefox系だけあって、言語パックもAddOnからインストールします。
どうやら日本語の拡張パックをダウンロードしてきているようです。

実はここで日本語の拡張パックのダウンロードに失敗すると、あとで面倒なことになります。
(もしダウンロードに失敗した場合、ホームディレクトリ以下にあるSongBirdのプロファイルディレクトリを削除すれば、再び初期ウィザードが走ります)

無事言語バップがインストールされると、やたら可愛いSongBirdのキャラクターとともに日本語の表示が現れます。
※というよりグーグー○ンモに見えました。


メディアのインポート設定。ホームディレクトリ以下の一番音楽ファイルが多いディレクトリを選択します。


おすすめのアドオンですがここでは飛ばしましょう。


いわゆるフィードバックへの参加です。


起動しました。とりあえず立ち上がったタブブラウザは消しましょう。プレイリストが現れます。


日本語で動作しているので、使用方法に迷いはないと思います。
ブラウザ機能もあるため、楽曲サイトなどで音楽を購入することも出来ます。AddOnも内蔵ブラウザ上から追加できます。
AddOnサイトでいろいろなツールが追加できるようですが、日本語ベースのものは多くないので、追加機能は英語のものとなるでしょう。
音楽を情報ベースで検索できたり、よく聞く音楽がリストされたりと、なかなか格好いいソフトウェアです。
こちらにも情報がありますので、操作の参考にしてみてください。

ITPro特選フリーソフト 楽曲の入手・再生と管理ができる SongBird





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