SSL-VPNでリモートアクセス環境(2)

Aditoでリモートデスクトップやファイル共有が利用できるよう設定します。

・ユーザアカウントの作成
リモートデスクトップ接続の作成
Windows共有フォルダ接続の作成

ユーザアカウントの作成

セキュリティの基本はアカウントです。
ブラウザからHTTPSでアクセスして、管理者アカウントでログインします。


このAdikoはインストール時にユーザ管理を「builtin」を選択してあるので、Adito内でユーザを管理します。
とりあえずログインアカウントを作成する必要があります。

左側ペインで「Accounts」をクリックします。

分かりにくいですが、右上の「Actions」にCreateAccountがあるので、それをクリックします。


ユーザを作成します。


試しに作成したユーザでログインしても、なにもメニューはありません。

アプリケーションを割り当てる必要があります。

リモートデスクトップ接続の作成

SSL経由でLAN内のマシンにリモートデスクトップ接続が出来ます。
左側のペインの「Extension Manager」をクリックします。

インストール済みの拡張機能が表示されています。

「RemoteAccess」をクリックします。

拡張機能から「ProperJavaRDP」のインストールをクリックします。

左側ペインから「Application」を選択し、右上の「CreateApplicationShortcut」をクリックします。


さっきインストールしたJavaRDPを選択します。


アプリケーションの説明を入れます。


リモートデスクトップでアクセスするホストを指定します。
接続があくまでopenSUSEからのものなので、Windowsの指定はコンピュータ名ではなくIPアドレスで指定します。

ここではUserNameの欄は空にしておいたほうが融通が利くでしょう。
初期値の$(session:username)はAditoのログインに使用されているユーザ名です。


最後にどのグループにショートカットを公開するかを選択します。
まだグループを作成していないので、Everyoneを選択しておきます。

グループを追加して、ウィザードを終了します。

一般ユーザからログインして左側ペインの「My Applications」をクリックすると、ショートカットが追加されています。


クリックすると、XP端末へアクセスします。

なお自分自身のコンソールにはアクセスできないので、他のPCから試験しましょう。

Windows共有フォルダ接続の作成

SSL経由でLAN内のファイルサーバのファイルを参照できます。通常のWindows共有のような表示ではなくブラウザベースのファイル表示ですが、とりあえず必要な用事は間に合います。
左側ペインからNetworkPlacesを選択し、右上の「CreateNetworkPlace」をクリックします。


接続の名前と説明を入力。


接続先のコンピュータを指定します。
Typeでは「WindowsNetwork」。HostにはIPアドレスを入力します。
Pathには共有名を指定します。

隠しファイルを表示する(ShowHiden)、読み取り専用で見せる(ReadOnly)、ファイルを削除させない(NoDelete)などのチェックがあります。

最後に公開するグループを指定します。ここでは全員に見せることにします。


一般ユーザからログインしてみると、左側ペインに「Network Places」が増えています。
クリックすると先ほど作成したショートカットが表示されます。


ユーザ名などを指定すると、Windowsの共有フォルダの内容がブラウザが見えます。

右側にフォルダ作成やファイルのダウンロードなどのメニューがあります。

とりあえずファイルサーバにはアクセスできます。


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