openSUSE11.xでVNCを利用可能にする

openSUSE11.2では何故かVNCが正常動作しないことがあります。
openSUSE11.0から11.3まで、WindowsからVNC接続をすると、真っ黒い画面になって接続できない、という症状が発生しました。
ようやくこの長かったVNC問題にも答えが出ました。
以前もX11VNCをインストールする手順も紹介しましたが、X11VNCはガマンできない遅さです。

問題の答えはIPv6の名前の逆引きにありました。
というわけで解決方法は2種類あります。

1.hostsファイルのIPv6エントリをコメントアウトする 
2.IPv6を無効化する

1.hostsファイルのIPv6エントリをコメントアウトする 

コマンド、あるいはエディタで/etc/hostsファイルを開きます。



IPv6にまつわる行をコメントアウトします。


VNC接続をすると、ログイン画面が無事表示されました。

もちろんリモート管理は有効になっているものとします。

2.IPv6を無効にする 

[YaST]-[ネットワーク設定]-[グローバルオプション]からIPv6のチェックを外し、再起動します。

再起動後、VNCから接続できるようになります。
環境によってはIPv6を無効にしただけではVNCがつながらない場合もありました。



なおダメな場合

上記2つの方法で設定しても、なおVNC接続ができない場合は、127.0.0.1レコードにDNSホスト名(ネットワークデバイスの設定の中にあるDNS名)を記述します。(画像中のopensusePCに相当する部分)


通常はそこまでやらなくてもいいはずですが。

なお、VNCの接続画面サイズや権限の変更などは別項の
「リモート管理を使ってWindowsからopenSUSEのデスクトップを制御」を参照してください。





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