Windowsアプリケーションを起動

 LinuxはWineというソフトウェアを使用すると、Windows用のソフトがそのまま動作します。
 びっくりですね。

 wineを使用すればWindowsで使い慣れたソフトを使えるという利点があります。
 ネイティブな速度ほどではありませんが、ここでは試しにWindow用の画像ビューアを動作させてみましょう。

 まずはwineをインストールします。いつものごとくYaSTからソフトウェア管理で「wine」を入力してwineを検索します。
 リポジトリにメインリポジトリ(オープンソース)が含まれていないと、wine-develは表示されません。


 wineとwine-develをインストールします。
 winetoolsは以下のような(本格的な)Windowsソフトを簡単に入れるためのツールだそうです。
 DCOM98
 InternetExplorer6
 Windows Core Fonts
 Windows System Software
 Office & Office Viewer
 Adobe Photoshop7,Illustrator9,Acrobat Reader5.1
 その他の多くのプログラム

 といってもこれらのソフトを使わなければ必要ないツールですね。

 wineのインストール後、今度はWindows用のソフトをダウンロードします。
 jpgビューアで有名な「IrfanView」をチョイスします。
 zip形式のIrfanViewをダウンロードして、ダブルクリックで解凍してデスクトップ、ないし適切なディレクトリへ配置します。
 コマンドラインから以下のようにIrfanViewを起動します。

 wine /home/username/Desktop/iview/i_view32.exe

 すると期待通りi_viewが起動したら成功です。
 起動しなかったら、一度PCを再起動してみましょう。


 ではjpg画像にi_viewを関連付けして自動的に立ち上がるようにしてみましょう。
 スタートメニューから個人設定、KDEコンポーネント、ファイルの関連付けを選択します。
 ファイルタイプの一覧からimage/jpgを選択します。
 右側のアプリケーションの優先順位で「追加」を選択し、上記と同じく
 wine /home/username/Desktop/iview/i_view32.exe
 と入力して、優先順位を一番上にしておきます。
 これでjpg画像をクリックすると、wineからi_viewが立ち上がるようになります。


 他にも気に入った(動かしてみたい)Windowsソフトウェアがあれば動作させてみれば良いでしょう。
 ちなみにWindowsプログラムがインストールされるパスはユーザのホームディレクトリの下にある「.wine」というディレクトリです。
 「.wine」の下にはさらにdrive_cというディレクトリがあり、そのさらに下にProgram FilesWindowsディレクトリがあり、それらがWindowsの動作を擬似的に再現させています。
 Windowsアプリのインストール先選択の時のProgramFilesというディレクトリの実態は、ここのProgramFilesになるというわけです。

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