動画で歌詞表示 |
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( 2001/05/20 書き換え )
駄歌詞屋本舗ではあくまで MP3 を主とした「音楽」に合わせて歌詞を表示することを解説するページですが、最近は PV (プロモーションビデオ) を キャプチャーした MPG フォーマットを楽しむ人も増えてきています。
ここでは、番外編になりますが、MP3 のように 「動画(mpg)」で歌詞表示をする方法を解説します。
なお、駄歌詞屋は動画にはまったく疎い人なので、その点はご承知下さいませ。
私が知っているやり方を、大きく分けると次の3つがあります。
(この他の方法を知っていらっしゃる方は掲示板またはメールで教えてください。)
使用ソフト 必要な歌詞ファイルフォーマット 備考 1 Kb Media Player タイムタグ付き歌詞ファイル もちろん@タグにも対応だからズレなし。とにかくおすすめ。 2 Windows Media Player SAMI 形式歌詞ファイル 3 Windows Media Player + Sweety タイムタグ付き歌詞ファイル
SAMI 形式歌詞ファイルSweety プラグインをいれれば、タイムタグ付き歌詞ファイルもOK! 4 Winamp + NiceMc + GLP タイムタグ付き歌詞ファイル 動画再生は NiceMC に、歌詞はGLPで。 5 Winamp + NiceMc cmf 形式歌詞ファイル 動画ウィンドウに直接歌詞表示させられるみたいですが、
当方では正常動作を確認できませんでした。ということで、とにかくおすすめは、Kb Media Player です。使い方も簡単。歌詞もmp3用のタイムタグ歌詞でOK。カラオケタグにももちろん対応してますし、動画フォーマットだって、AVI/MPG/MPE/MPEG/MOV/M1V/QTに対応です。
問題はどうやって歌詞ファイルを作るか、ですね。
Winamp + NiceMc のやり方では、動画とともに歌詞を表示させようとすると、当方ではうまくいきませんでしたが、単に動画再生だけであれば、問題なく再生できました。また、この NiceMc は、Input プラグインですので、これにあわせて GLP でタグ付けをすることは可能です(4番の方法)。これで作ったタイムタグ付き歌詞を、Kb Media Player で動画と共に再生してやればOKです。
てことで、作成は4番で、表示は1番で。これがとにかくおすすめです。
一応、他の方法についても説明します。
まずは、Windows Media Player での歌詞表示方法です。
(情報元: EMURさん ありがとうございました。)
まずは、ポイントを整理して書きます。
1.歌詞ファイルは、タイムタグ形式ではなく、SAMI形式という特別なフォーマットが標準となる。
2.タイムタグ形式から SAMI形式へのファイル変換は、 りりくすChangeFormat で可能。
3.あるいは、Sweetyプラグインを使えば、タイムタグ形式の歌詞を表示可能。
4.再生するフォーマットによっては、シークバグが発生する。(回避方法なし)
まずは、SAMI形式とは何か。
Windows Media Player ( WMP ) では、標準で動画表示が可能なのは、みなさんご存じだと思います。それではどうやって、歌詞を表示させればよいかと言うと、実は WMP Ver6.4 以上では、SAMI ( Synchronized Accessible Media Interchange ) という形式に対応しています。この SAMI フォーマットで歌詞を用意しておくことによって、動画や音楽など、ほとんどの WMP が対応しているメディアで歌詞表示が楽しめます(ASF では ASF 自体のキャプション機能が優先されるため、SAMIはダメみたいです)。
この SAMI 形式の歌詞ファイルは、下で説明しているように、いわゆるタイムタグ付き歌詞とは全く違ったフォーマットですので、作成するのが大変だと思います。
そこで、簡易変換ソフト( りりくすChangeFormat )を作ってみましたので、ご興味のある方はお使い下さいませ。
では、SAMI 形式の説明ですが、メモ帳などで、次のように編集してください。
<SAMI> <HEAD> <Title></Title> <STYLE TYPE="text/css"> <!-- P {}.LyricsCC --> </Style></HEAD> <BODY> <SYNC Start=1000> <P Class=LyricsCC>あいうえお <SYNC Start=4000> <P Class=LyricsCC>かきくけこ <SYNC Start=7000> <P Class=LyricsCC>さしすせそ <SYNC Start=9000> <P Class=LyricsCC>たちつてと <SYNC Start=12000> <P Class=LyricsCC>なにぬねの </BODY> </SAMI>
と まあ、こんな感じです。ちょうど HTML ファイルのようなものなので、分かる人には分かるでしょう^^;
ようは、<HTML></HTML> の代わりに <SAMI></SAMI> として、スタイルシートを定義しておいて(これがないとダメでした) 、<BODY>タグの中には <SYNC Start=曲開始からのミリ秒> と <P Class=スタイル名>歌詞 を順番に配置することです。
スタイルシートの定義には、
P {margin-top:3pt; margin-left:10pt; font-size: 12pt; font-family: MS ゴシック; font-weight: normal; color: silver;} .LyricsCC {Name:'Japanese Captions' lang: ja-JA; SAMIType:CC;}
なんていう風に、表示位置やフォントの種類・大きさ・色なども指定可能です。複数のスタイルを定義しておけば、部分的に色を変えたりもできるかもね。
さて、こんなテキストファイルを用意したら、合わせたい 動画や曲のファイル名と同じファイル名で、拡張子を SMI にして同じフォルダに保存してください。
実際に WMP に読み込むのは、動画や曲のファイルの方です。自動的に 同じフォルダ・同じファイル名の SMI ファイルを読み込んでキャプション部分に表示します。
WMP では 必ずキャプションを表示しておいてください。 Ver 6.4 なら、表示→キャプションの表示を オン に、 Ver 7 なら、表示→プレイビューの表示→キャプション を オン にしておきます。
とまぁ、いちいち SAMI 形式ファイルに作り直さないといけないのも面倒くさいです。直接 SAMI 形式の歌詞が作れるソフトなんかがあれば別ですけどね。
で、登場するのが、Sweety です。このソフトは、Windows Media Player 用の歌詞表示プラグインです。これを入れておけば、タイムタグ付き歌詞ファイルのままで歌詞を表示できます。
ということで、Windows Media Player で動画・歌詞再生を楽しむなら、必須ソフトでしょうね。
最後に、NiceMc について。(情報元:くろさん ありがとうございました。)
このソフトは、本来は Winamp で 動画再生するためのプラグインソフトです。単に動画再生するだけなら、当方でも正常動作を確認できました。で、歌詞表示は GLP で行えば OK です。
この方法は、動画ファイルに合わせて歌詞ファイルにタイムタグをつけることもできます。Windows Media Player で歌詞表示させる時でも、動画ファイルにあった歌詞は作成しないといけませんので、この方法を試してみてください。
ところで、この NiceMc ですが、いろいろホームページを読んでみると、動画ウィンドウ内に歌詞を表示できるようです。一応、ホームページに載っているやり方を紹介しますが、当方ではだめでした。(具体的には、通常だとうまく表示できていた動画が縦に潰れた状態になり、しかも、歌詞はほんの一瞬表示されているような気もするが、ほとんど表示できていない状態です。)
うまくいったらもうけもの、ダメもとでやってみてください。
やり方は、まず、メモ帳などで次のように記述します。
まずは、合わせる動画ファイルをできればフルパスで指定します。
タイムタグ部分は、[begin] で始まり [end] で終わります。
タイムタグと歌詞を別行にわけなくてはいけません。また、タイムタグは[hh:mm:ss] (時:分:秒) ですので、駄歌詞屋本舗で解説している、いわゆる拡張タイムタグとは全く違います。
そしてこれを 拡張子 cmf で適当な名前を付けて保存します(ABC.cmf など)。この cmf ファイルをWinampで読み込んで再生してみてください。mpgファイルではありません。
また、cmf という拡張子は、デフォルトだと、MIDI プラグインで読みに行ってしまうようなので、Winamp の IN_MIDI.DLL のオプションダイアログの file types の CMF を非選択状態に変えておいてください。