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解説
このゲームは、通常サイズのテトラミノ（以下、全角テトラミノ）に混ざって縦2倍×横2倍の巨大テトラミノ（以下、4倍角テトラミノ）が落ちてくるテトリスクローンです。4倍角テトラミノが落ちてくるテトリス（または全角テトラミノが落ちてくるテトリスでフィールドのサイズを半分に設定できるもの）は、『Tetris
The Grand Master』*1の裏技などでありましたが、全角テトラミノと4倍角テトラミノが混ざって落ちてくるものは見たことがないので作ってみました。
テトリスにアレンジを加えたゲームは、商品として売られているものやオンラインソフトウェアとして作られたものなど、数多くあります。で、どのような方向性でアレンジを加えるかには様々な選択肢がありますが、今回は『落ちてくるブロックの種類を増やす』ことにしました。ただし、単にブロックの種類を増やすだけでは意味がないので、追加したブロックに何か必然性が感じられるような方法はないかと考えて、4倍角テトラミノを追加することにしました。テトラミノしか出さないことでゲームの統一感を保ちつつ、サイズの違うテトラミノが落ちてくることで違和感を出せれば、と考えました。
全角テトラミノと4倍角テトラミノの出現比は4:1（面積比で1:1）になっています。最初は20%の確率で4倍角テトラミノが落ちてくるようにしたのですが、連続で4倍角テトラミノが落ちてくると難易度が高くなってしまうので、4倍角テトラミノ×1個→全角テトラミノ×4個→4倍角テトラミノ×1個→全角テトラミノ×4個→以下繰り返し、と規則的に落ちてくるように変更しました。
テトラミノを回転させる時、積み上がったブロックに邪魔されて回転できない場合と回転するとフィールドからはみだしてしまう場合にどうするかが問題だったのですが、通常の落下時の位置補正は左右に、着地後の位置補正は上下左右に行うようにしました。セガ版テトリスやアリカ版テトリスよりも補正の範囲が広がったのでブロックが回転できないケースは減りましたが、回転時の挙動が把握しにくくなった（←もともとゲームボーイ版テトリスを参考にしているので、セガ版テトリスとは回転パターンが違うのですが...）のは微妙なところ。
ラインを消した時の得点は、1列消すと1点、2列同時に消すと3(=1+2)点、3列同時に消すと7(=1+2+4)点、4列同時に消すと15(=1+2+4+8)点、5列→31点、6列→63点、7列→127点、8列→255点、となっています。ラインを消した後、消したラインより上にあるブロックがそれぞれの固まりごとに落ちてくる（←カスケードと呼ぶのが一般的?）のは難易度を下げるためで、これをうまく使わないとすぐにゲームオーバーになってしまうかもしれません。逆に、これを使って連鎖させると9列以上をまとめて消すことも可能ですが、8列目を消した時点で得点の加算がリセットされるので、9列同時に消した時の得点は256(=255+1)点になります。
製作する前は、（4倍角テトラミノが落ちてくることで）普通のテトリスよりも大味でテンポの速いゲームになると思っていたのですが、実際に遊んでみると、よく考えて積まないとあっという間にゲームオーバーになる思考性の高いゲームになりました。ゲームを進めるコツとしては、連鎖させることを考えて積む、全角テトラミノは全角テトラミノ同士、4倍角テトラミノは4倍角テトラミノ同士を組み合わせるように積む、といったところです。テトラミノが落ちてくるスピードはそれほど速くはならないので、操作が追い付かなくてゲームオーバーになることはあまり無いと思います。
今後の予定
現在のところ、新たにバグや不具合が見つからない限り、更新の予定はありません。
履歴
2003年04月19日 Vectorで公開（ver.20030303）
関連リンク
セガから発売されているDreamcast版テトリスの紹介ページです。
セガテトリス オフィシャルページ
共同通信社ウェブサイトの、テトリスを開発したバディム・ゲラシモフ氏の記事です。
次世代のハイテク小児科医
テトリス開発者の次なるテーマ
Macintoshゲームサイトmacfreegames.comの、テトリス関連ゲームを集めたページです。
Tetris
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*1
1998年にアリカから発売されたアーケード版テトリス。一瞬（1フレーム）でテトラミノが落下する20Gモードが特徴。
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