航空機解説


 ここでは主に太平洋戦争で活躍した日本海軍機とアメリカ軍機ついでにイギリス軍機を紹介する。機種のみのところは後々書く予定。ときどき誤記思い違いなど修正。何か気づいた点は掲示板へ

協力:海鳳くん

日本海軍機

アメリカ軍機

イギリス軍機

零式艦上戦闘機

 昭和12年試作命令が出され、昭和15年制式採用となった戦闘機。太平洋戦争全期間を通じて主力戦闘機として活躍する。11型、21型、32型、22型、52型、64型などがある。こうした「型」の命名基準は、十の位が機体番号を表し、1の位が発動機番号を表す。設計者は三菱飛行機の堀越。この人は超有名。

 設計上特筆すべきところがいくつかある。旋回能力、上昇力、火力、航続距離などに優れていることはいうまでもない。日本特有の設計として、操縦桿と各可動部分を結ぶワイヤーがある。戦時中に零戦が何機がアメリカ軍によって回収されているが、それでもアメリカの技術者は気づかなかったというが、わざとたわみを生じるように作ってあるのだ。ワイヤーがのびるように作ってあるといってもいい。何を目的にしたものかといえば、低速時においては大きく操縦桿を動かさないと旋回できないが、高速時においては少し動かせばかなり急旋回となる。自動車でも高速道路を走るときは、少しハンドルを動かせばかなり遠心力を感じるものである。そのため、低速時と高速時において操縦感覚が違うということが、戦闘という一瞬の判断を要求される中で問題になるということがわかった。そこで、ワイヤーを緩くしてやれば、低速時にはふつうに動き、高速時にはその風圧によってワイヤーがのびることで低速時と同じように操縦桿を大きく動かす必要があるということになり、結果、低速時と高速時の操縦感覚が同一になるという仕掛けである。

 そのほか、縦旋回時(つまりは宙返り)での失速を防ぐために、翼が少しねじれていたりする。

スペック

21型

発動機  940馬力

全幅   12メートル

全長   9.06メートル

速力   518km/h

武装   7.7ミリ機銃2挺20ミリ機関砲2門

全備重量 2410キログラム



烈風

 零戦の後継機種。発動機の選定段階で海軍側ともめて結局実戦段階まで持ち込むことが出来なかった。昭和19年の東海地方を襲った地震によっても多大な遅れが発生した。(三菱飛行機。名古屋で開発)実用化できても、その稼働率には疑問が残る。

スペック

発動機  2200馬力

全幅   14メートル

全長   10.98メートル

速力   627km/h

武装   12.7ミリ機銃2挺20ミリ機関砲2門

全備重量 4720キログラム



雷電

 いわゆる局地戦闘機に分類される戦闘機。零戦のような征空戦闘機とは違い、航続距離が要求されない代わりに、上昇力、火力に重点が置かれる。そのため、大馬力を必要とし、本機では爆撃機用の発動機を用いてそれを達成している。そのため、胴回りが太くなり、空気抵抗を減らす為の設計に苦心している。

雷電21型諸元
全幅10.8m    
全長9.9m   
全備重量3435s 
乗員1名
出力1800馬力1基 
速力587q/h
武装20o機銃4門  爆弾120s

紫電改

 対戦末期を飾る優秀機。戦後アメリカ軍が持ち帰り、試験飛行させてみたところあまりの高性能に驚いたという。日本ではいわゆるハイオクガソリンがなかったためその能力を発揮出来なかったとされる。というか、日本がハイオクガソリンを使っていれば、ヘルキャット相手でも零戦で十分対抗できたのではないかという説もあるほどだ。たしかに、戦後アメリカ軍がハイオクガソリンで飛ばしてみたところ600キロを超える高速を出したという。でも、その防弾のなさはどうにも出来なかったでしょ。

震電

 試験飛行を重ねている段階で終戦を迎えた。完成していれば、かなりの戦果を上げたものだと思われる。全尾翼型という奇抜な形状をしている。そのため、ジェットエンジンがあれば容易に換装が可能である。発動機が尾部にあるため、機銃が前方の集中装備することが出来、強武装を誇っていった。終戦後、完成していた試作機は行方不明。

震電諸元
全幅11.11m   
全長9.76m  
全備重量5272s 
乗員1名
出力2130馬力1基 
速力750q/h
武装30o機銃4門  爆弾240s

二式水上戦闘機

 平たくいって、ゼロ戦の足を取って代わりにフロートをつけたもの。最高速度は落ちたものの、零戦の旋回性能は残った。主な用途は、飛行場が完成するまでの基地防衛にある。

2式水上戦闘機諸元
全幅12.00m   
全長10.13m 
全備重量2460s 
乗員1名
出力940馬力1基  
速力435q/h
武装20o機銃2門 7.7o機銃2門 爆弾120s

強風

水上戦闘機 強風諸元
全幅12.00m   
全長10.58m 
全備重量3500s 
乗員1名
出力1460馬力1基 
速力482q/h
武装20o機銃2門 7.7o機銃2門 爆弾120s

橘花

 日本初のジェット機となる予定だったもの。しかし、「花」という文字が示すとおり、完成すれば特攻機として使われる予定だった。こればかりは、日本の航空機史に汚点を残すところだったと言え、完成しなくてよかったというところである。

  月光

 夜間戦闘機である。大戦末期、斜め中を装備しそれなりの戦果を上げた。とくに、B29に対して効果があったという。というより、B29用だった。

九七式艦上攻撃機

 日本海軍の誇る主力攻撃機。攻撃機の主な任務は雷撃を敢行することである。また、陸上基地に対しては水平爆撃を行うことができる。ふつう八〇〇キロ爆弾が使われる。しかし、水平爆撃はほとんど当たらないというのが欠点である。

97式艦上攻撃機3号型諸元
全幅15.51m   
全長10.30m 
全備重量3800s 
乗員3名
出力1000馬力1基 
速力377q/h
武装7.7o機銃1門 爆弾800sまたは魚雷1

九九式艦上爆撃機

 真珠湾攻撃は九九艦爆の急降下爆撃によって開始された。急降下爆撃では二五〇キロの小型爆弾が使われるがその代わり、命中率がいいときで九〇パーセントを超えることがある。

99式艦上爆撃機11型諸元
全幅14.40m   
全長10.20m 
全備重量3650s 
乗員2名
出力1000馬力1基 
速力381q/h
武装7.7o機銃3門 爆弾250s×1、60s×2

99式艦上爆撃機22型諸元
全幅14.40m   
全長10.20m 
全備重量3800s 
乗員2名
出力1300馬力1基 
速力429q/h
武装7.7o機銃3門 爆弾250s×1、60s×2

天山

大戦後半の主力攻撃機。性能では、優れていたもののあまり出番がなかった。

天山11型諸元
全幅14.89m   
全長10.36m 
全備重量5200s 
乗員3名
出力1800馬力1基 
速力465q/h
武装7.7o機銃2門 爆弾800sまたは魚雷1

天山12型諸元
全幅14.89m   
全長10.86m 
全備重量5200s 
乗員3名
出力1850馬力1基 
速力491q/h
武装13o機銃1門 7.92o機銃1門 爆弾800sまたは魚雷1

彗星

 発動機がらみの不具合で稼働率がよくなかった。もともと、本気のエンジンはドイツのエンジンのコピーであったが、日本ではそれを製造する技術に乏しかったためである。33型は発動機を日本で設計された空冷エンジンに変更することによって、性能はほとんど変わらずに稼働率を向上させることに成功している。

彗星11型諸元
全幅11.50m   
全長10.22m 
全備重量3650s 
乗員2名
出力1200馬力1基 
速力552q/h
武装7.7o機銃3門 爆弾500s

彗星12型諸元
全幅11.50m   
全長10.22m 
全備重量3835s 
乗員2名
出力1400馬力1基 
速力580q/h
武装7.7o機銃3門 爆弾500s

彗星33型諸元 全幅11.50m   
全長10.22m 
全備重量3754s 
乗員2名
出力1500馬力1基 
速力574q/h
武装7.7o機銃3門 爆弾750s

流星

  搭載機数が限られている空母において、効率よく任務をこなすために理想を言えば、機種を限定した方がよい。それを実現すべく、艦上爆撃機と艦上攻撃機の二つの任務をこなせるようにしたのが本機である。

  艦上爆撃機では、急降下爆撃が可能であることが第一の条件である。そのため、機体を頑丈に作る必要性がある。また、軽快な運動性が必要となる。

  艦上攻撃機では、雷撃が出来なければならない。そのため、重たい魚雷を積んでなおかつ狭い空母を発艦できるだけの性能が要求される。

  このため、九九艦爆は、機体が重たく爆弾搭載量が少なく、97艦攻では機体が軽く爆弾搭載量が多くできていた。両者の発艦時の重量は大差ない。しかし、この二つの任務をこなすためには、頑丈にしかも魚雷を詰めるだけの搭載量を確保ししかも、空母から発艦できなければならない。そのため、高出力の発動機を必要とする。

  こうして出来た、流星だが初陣は1945年7月25日特攻機としての出撃であった。それから、まもなく終戦を向かえることとなりたいした活躍も出来なかった。

流星改諸元
全幅14.40m   
全長11.73m 
全備重量6000s 
乗員2名
出力2200馬力1基 
速力589q/h
武装20o機銃2門 13o機銃1門 爆弾800sまたは魚雷1

九六式陸上攻撃機

九七式大型飛行艇

97式飛行艇22型諸元
全幅40.00m   
全長25.63m 
全備重量17000s 
乗員9名
出力930馬力4基  
速力340q/h
武装20o機銃1門 7.7o機銃4門 魚雷2本または爆弾1600s

二式飛行艇

 東京お台場の船の博物館に展示してあるという話を聞いたことがある。大型飛行艇としてはまれにみる傑作機。日本軍機にしては珍しく防弾についても考えられている。

2式大型飛行艇12型諸元
全幅37.98m   
全長28.13m 
全備重量24500s 
乗員10名
出力1850馬力4基 
速力454q/h
武装20o機銃5門 7.7o機銃4門 魚雷2本または爆弾2000s

深山

 一式陸攻と同時に試作命令が出された4発機。本機は完全な失敗作であり、制式化はされなかった。2発の一式陸攻より、爆弾搭載量は上回るものの、速度や航続距離が低く何より、コスト、長大な滑走路を必要とされるため制式採用は見送られた。その後製作された試作機は輸送機として活躍した。

陸上攻撃機 深山諸元
全幅42.13m   
全長31.01m 
全備重量28150s 
乗員7名
出力1530馬力4基 
速力392q/h
武装20o機銃2門 7.7o機銃4門 爆弾3200s

一式陸上攻撃機

 別名、ワンショットライター。機銃弾が命中するとすぐ火がつくことからこのように呼ばれた。日本の航空機に共通して言えることだが、防弾性能を重視していないため、このようなことになる。また、山本五十六連合艦隊長官撃墜事件の時に乗っていた機がこれ。その事件により全軍の士気が低下したのはいうまでもない。

1式陸上攻撃機11型諸元

全幅25.00m   
全長20.00m 
全備重量9500s 
乗員7名
出力1530馬力2基 
速力444q/h
武装20o機銃1門 7.7o機銃4門 爆弾1000sまたは魚雷1

1式陸上攻撃機22型諸元

全幅25.00m   
全長20.00m 
全備重量12500s 
乗員7名
出力1800馬力2基 
速力437q/h
武装20o機銃2門 7.7o機銃4門 爆弾1000sまたは魚雷1

1式陸上攻撃機34型諸元

全幅25.00m   
全長20.00m 
全備重量12500s 
乗員7名
出力1800馬力2基 
速力455q/h
武装20o機銃4門 13o機銃1門 爆弾1000sまたは魚雷1

銀河

 急降下爆撃可能な機体として開発された。しかし、量産が難しく構造も凝っていた。そのため稼働率があまりよくなかった。機体の能力自体はすばらしいものがあるのに運用がうまくいかないのはひとえに日本の工業レベルの底辺の浅さにある。

陸上爆撃機 銀河11型諸元

全幅20.00m   

全長15.00m 

全備重量10500s 

乗員3名

出力1825馬力2基 

速力548q/h

武装13o機銃3門  爆弾1000sまたは魚雷1

連山

 日本が初めて実用レベルにした4発機。しかし、量産にはいたらず。

陸上攻撃機 連山諸元

全幅32.54m

全長22.93m

全備重量26800s

乗員7名

出力2000馬力4基

速力592q/h

武装20o機銃6門 13o機銃4門 爆弾4000s

富嶽

 幻のまま終わった、日本の航空史上まれにみる壮大な計画。六発で、地球を半周できる能力を持つ。完成すれば最大の爆撃機となった。その大きさは、B−29どころの騒ぎではない。結局、開発が途中で断念された。

富嶽諸元(1943年3月案)
全幅72.00m   
全長44.0m 
全備重量125000s 
乗員13名
出力5200馬力6基 
速力700q/h
武装20o機銃2門 13o機銃6門 爆弾20t以上

富嶽諸元(Z機案)
全幅65.00m   
全長45.0m 
全備重量160000s 
乗員不明
出力5000馬力6基 
速力680q/h
武装 爆弾20t

富嶽諸元(G10N1案)
全幅63.00m   
全長46.0m 
全備重量122000s 
乗員6名
出力5000馬力6基 
速力780q/h
武装20o機銃4門  爆弾20t

富嶽諸元(中島最終案)
全幅55.00m   
全長36.0m 
全備重量145000s 
乗員12名
出力4750馬力6基 
速力720q/h
武装20o機銃2門 13o機銃6門 爆弾20t

晴嵐

 もともと、パナマ運河攻撃のために開発されたという航空機。日本では、当時としては大型の潜水艦に航空機を積み込む、航空潜水艦が開発されていた。その潜水艦に乗せるために開発されたもの。急降下爆撃能力があり、その能力は優れたものがあるはずである。しかし、終戦まで使われることがなかった。さらに、フロートを切り離しが出来、攻撃の際にはそのフロートを切り離すため完全に1回きりの出撃となり、使い捨ての機体となるためその運用コストも高くつく。

特殊攻撃機 晴嵐諸元
全幅12.26m   
全長11.64m 
全備重量4250s 
乗員2名
出力1400馬力1基 
速力474q/h
武装13o機銃1門  魚雷1または爆弾800s

彩雲

 「我に追いつくグラマンなし」で有名な彩雲である。速度が速いため強行偵察が可能である。

彩雲11型諸元
全幅12.50m   
全長11.00m 
全備重量4500s 
乗員3名
出力2000馬力1基 
速力609q/h
武装7.92o機銃1門

ワイルドキャット

  太平洋戦争開戦時のアメリカ軍主力艦戦。しかし性能面で、格闘戦にはむかず零戦に格闘戦を挑むとなすすべなく撃墜されていった。後にサッチウェイブという戦法が開発されると、零戦に対抗できるようになる。基本コンセプトが爆撃機を撃墜する戦闘機であるため、日本の戦闘機のような軽快性は望むべくもなかった。

イギリスに「マーレット」という名称で輸出(貸与)されている。 エンジンが改造された型が船団護衛に使用されていた(なおこのタイプの製造元はグ ラマンではない)

F4F3型諸元(米海軍艦上戦闘機)
全幅11.58m   
全長8.78m  
全備重量3205s 
乗員1名
出力1200馬力1基 
速力531q/h
武装12.7o機銃4門 爆弾90s

F4F4型諸元(米海軍艦上戦闘機)
全幅11.58m   
全長8.78m  
全備重量3359s 
乗員1名
出力1200馬力1基 
速力515q/h
武装12.7o機銃6門 爆弾90s

ヘルキャット

 零戦に対抗して作られたという誤った記述が目立つがじつはそうではない。アメリカが零戦の存在に気づく前にすでに設計を始めていた。これの登場によって零戦が防戦一方にまわることになった。太平洋戦争の最高殊勲機といってもいいであろう。

F6F3型諸元(米海軍艦上戦闘機)
全幅13.05m   
全長10.31m 
全備重量5997s 
乗員1名
出力2000馬力1基 
速力605q/h
武装12.7o機銃6門 爆弾90s

F6F5型諸元(米海軍艦上戦闘機)
全幅13.05m   
全長10.31m 
全備重量5914s 
乗員1名
出力2000馬力1基 
速力612q/h
武装12.7o機銃6門 爆弾900s

ベアキャット

 日本の零戦を手本に徹底的に軽量化されている。その結果、対戦闘機に強い戦闘機となっている。しかし、実戦配備されたときにはすでに太平洋戦争は終わっていた。 F8F1型諸元(米海軍艦上戦闘機)
全幅10.82m   
全長8.43m  
全備重量4257s 
乗員1名
出力2100馬力1基 
速力678q/h
武装12.7o機銃4門 爆弾900s

コルセア

F4U1型諸元(米海軍艦上戦闘機)
全幅12.49m   
全長10.16m 
全備重量5461s 
乗員1名
出力2000馬力1基 
速力670q/h
武装12.7o機銃6門 爆弾900s

サンダーボルト

P47D型諸元(米陸軍戦闘機)
全幅12.43m   
全長11.02m  
全備重量6354s 
乗員1名
出力2535馬力1基 
速力686q/h
武装12.7o機銃8門 爆弾1125s

P47N型諸元(米陸軍戦闘機)
全幅12.98m
全長11.07m
全備重量7394s
乗員1名
出力2800馬力1基
速力740q/h
武装12.7o機銃8門 爆弾1125s

ムスタング

P51B型諸元(米陸軍戦闘機)
全幅11.28m
全長9.83m
全備重量5352s
乗員1名
出力1450馬力1基
速力707q/h
武装12.7o機銃4門
爆弾900s

P51D型諸元(米陸軍戦闘機)
全幅11.28m
全長9.68m
全備重量5262s
乗員1名
出力1490馬力1基
速力703q/h
武装12.7o機銃6門
爆弾900s

P51H型諸元(米陸軍戦闘機)
全幅11.28m
全長10.16m
全備重量5012s
乗員1名
出力1630馬力1基
速力784q/h
武装12.7o機銃6門
爆弾900s

ライトニング

山本五十六撃墜事件の撃墜した戦闘機である。時の、連合艦隊長官個人を狙っての作戦であり、それを成功させたアメリカ軍の士気は上がった。

P38F型諸元(米陸軍戦闘機)
全幅15.85m   
全長11.53m 
全備重量6736s 
乗員1名
出力1325馬力2基 
速力636q/h
武装20o機銃1門 12.7o機銃4門 爆弾900s

P38L型諸元(米陸軍戦闘機)
全幅15.85m   
全長11.53m 
全備重量7938s 
乗員1名
出力1600馬力2基 
速力666q/h
武装20o機銃1門 12.7o機銃4門 爆弾1800s

ブラックウィドウ

P61B型諸元(米陸軍夜間戦闘機)
全幅20.11m   
全長15.11m 
全備重量17200s 
乗員3名
出力2000馬力2基 
速力589q/h
武装20o機銃4門 12.7o機銃4門 爆弾2880s

ビンディケーター

急降下爆撃が可能な機として開発されたのにも関わらず、実質的には緩降下しかできないという妙な機体。典型的失敗作といってもいいであろう。

SB2U型諸元(米海軍艦上爆撃機)
全幅12.80m   
全長10.36m 
全備重量4275s 
乗員2名
出力750馬力1基  
速力392q/h
武装12.7o機銃2門 7.7o機銃1門 爆弾450s

デバステーター

 開戦時のアメリカ海軍主力雷撃機であった。日本の97艦攻とくらべ性能はだいぶ劣るといってもいい。しかし、世界を見渡してみると当時近代的雷撃機はこれと97艦攻しかなかったので、駄作とも言い切ることは出来ない。イギリスのソードフィッシュに比べれば遙かに高性能である。またアメリカ軍機にしては防弾が貧弱であった。

TBD型諸元(米海軍艦上雷撃機)
全幅15.24m   
全長10.67m 
全備重量4624s 
乗員3名
出力900馬力1基  
速力332q/h
武装7.7o機銃2門 魚雷1または爆弾450s

ドーントレス

SBD3型諸元(米海軍艦上爆撃機)
全幅12.65m   
全長9.80m  
全備重量4717s 
乗員2名
出力1000馬力1基 
速力402q/h
武装12.7o機銃2門 7.7o機銃2門 爆弾544s

SBD5型諸元(米海軍艦上爆撃機)
全幅12.65m   
全長10.06m 
全備重量4854s 
乗員2名
出力1200馬力1基 
速力405q/h
武装12.7o機銃2門 7.7o機銃2門 爆弾544s

アベンジャー

ヘルダイバー

スカイレーダー

カタリナ

 太平洋戦争全期を通じて哨戒機として活躍した名機。その性能こそ大したことはないが、きわめて稼働率が良好で実用性が高かった。水上飛行艇としては日本の二式大艇と並び優秀とされる。

アメリカ軍の軍用機では珍しく防御力が弱い。 製造元はコンソリデーテッド社。

PBY5A型諸元(米海軍水上偵察機)
全幅31.70m   
全長19.45m 
全備重量16066s 
乗員9名
出力1200馬力2基 
速力281q/h
武装12.7o機銃2門 7.7o機銃3門 爆弾1800sまたは魚雷2

ダグラス C−47スカイトレイン

要するにDC−3。これを改良して輸送機にした物。 総生産数1万機以上と言うから驚く。

ちなみに日本でも勝手にDC−3をコピーして零式輸送機なんて物を作っている。

フライングフォートレス

  元祖空の要塞。防御が堅くなかなか撃墜できない。

B17D型諸元(米国陸軍爆撃機)
全幅31.63m   
全長20.68m 
全備重量23814s 
乗員9名
出力1200馬力4基 
速力520q/h
武装7.7o機銃7門 爆弾4723s

B17E型諸元(米国陸軍爆撃機)
全幅31.63m   
全長22.35m 
全備重量27216s 
乗員10名
出力1200馬力4基 
速力462q/h
武装12.7o機銃8門 爆弾4723s

B17F型諸元(米国陸軍爆撃機)
全幅31.63m   
全長22.78m 
全備重量29484s 
乗員10名
出力1200馬力4基 
速力462q/h
武装12.7o機銃11門 爆弾5440s

スーパーフライングフォートレス

 おそらく、アメリカ軍機の中でもっとも有名ではないかと思われる。あのB−29である。戦争末期、日本各地に戦略爆撃をしたのがこの機である。また、原爆を投下した機としても有名である。航続距離が長く爆弾搭載量も多い優秀機である。また高々度性能に優れているため、日本の戦闘機はほとんどこれを捕捉することが出来なかった。日本語に訳すと「超空の要塞」となる。それにふさわしく、防弾もしっかりしているし、旋回機銃の死角はなきに等しい。よって、撃墜にまで持ち込むのは困難を極めた。

B29諸元(米陸軍爆撃機)
全幅43.10m   
全長30.20m 
全備重量61290s 
乗員10名
出力2200馬力4基 
速力581q/h
武装20o機銃1門 12.7o機銃12門 爆弾9000s

リベレーター

ノースアメリカン B−25 ミッチェル

1942年4月18日、空母ホーネットから発艦して東京を初空襲した機体。 ソ連に大量に貸与された。なお、一部の型には75ミリ砲が搭載されている。しかもその75ミリ砲は稼働率が悪くしかも弾も21発しか積めなかったため役に立たなかったようである。

B25C型諸元(米陸軍爆撃機)
全幅20.60m   
全長15.82m 
全備重量15420s 
乗員5名
出力1700馬力2基 
速力457q/h
武装12.7o機銃5門 爆弾1360s

B25G型諸元(米陸軍爆撃機)
全幅20.60m   
全長15.54m 
全備重量不明     
乗員不明
出力1700馬力2基 
速力450q/h
武装75o砲1門 12.7o機銃4門 爆弾1360s

B25H型諸元(米陸軍爆撃機)
全幅20.60m   
全長15.54m 
全備重量16350s 
乗員5名
出力1700馬力2基 
速力443q/h
武装75o砲1門 12.7o機銃14門 爆弾1440s

B25J型諸元(米陸軍爆撃機)
全幅20.60m   
全長15.82m 
全備重量15876s 
乗員5名
出力1700馬力2基 
速力438q/h
武装12.7o機銃12門 爆弾1360s


スピットファイアー

イギリス軍の戦闘機として有名すぎる。その性能も抜群で空力的も洗練された機体であった。まさに、零戦に匹敵する傑作機と言っていいだろう。また特徴的なのが小口径多銃主義である。1型のように、数を撃つことにより弾幕を作り敵機を撃墜するという思想である。

スピットファイア1型諸元(英空軍戦闘機)
全幅11.22m   
全長9.12m  
全備重量2415s 
乗員1名
出力1030馬力1基 
速力571q/h
武装7.7o機銃8門

スピットファイア5型諸元(英空軍戦闘機)
全幅11.22m   
全長9.12m  
全備重量2911s 
乗員1名
出力1440馬力1基 
速力601q/h
武装20o機銃2門 7.7o機銃4門 爆弾225s

スピットファイア9型諸元(英空軍戦闘機)
全幅11.22m   
全長9.30m  
全備重量3400s 
乗員1名
出力1515馬力1基 
速力656q/h
武装20o機銃2門 7.7o機銃4門 爆弾450s

スピットファイア14型諸元(英空軍戦闘機)
全幅11.22m   
全長9.95m  
全備重量3850s 
乗員1名
出力2050馬力1基 
速力721q/h
武装20o機銃4門  爆弾450s

ハリケーン

ハリケーン1型諸元(英空軍戦闘機)
全幅12.19m   
全長9.55m  
全備重量2924s 
乗員1名
出力1030馬力1基 
速力528q/h
武装7.7o機銃8門

ハリケーン2型諸元(英空軍戦闘機)
全幅12.19m   
全長9.82m  
全備重量3175s 
乗員1名
出力1260馬力1基 
速力530q/h
武装20o機銃4門 爆弾450s

ブレーニム

ブレニム1型諸元(英空軍爆撃機)
全幅17.17m   
全長12.12m 
全備重量5660s 
乗員3名
出力840馬力2基  
速力418q/h
武装7.7o機銃2門 爆弾450s

ブレニム4型諸元(英空軍爆撃機)
全幅17.17m   
全長12.97m 
全備重量6120s 
乗員3名
出力920馬力2基  
速力428q/h
武装7.7o機銃5門 爆弾600s

フルマー

 用途不明の艦上戦闘機。そこそこ戦闘もこなせ、急(緩)降下?爆撃もできる。何で複座?なんでもできる。でも中途半端。そんな爆撃機である。

フェアリー社製でバトルから派生した複座の艦上戦闘爆撃機。 1940年に議会で取り上げられるまで機密が保持されていた。 試作機初飛行は1940年2月、初出撃は41年2月。 商船のカタパルトから発進して船団護衛に活躍したらしい(もしかして使い捨て?) MK1での最高速度は396km/h(原型のバトルよりも悪化している)

フルマー1型諸元(英海軍艦上戦闘機)
全幅14.13m   
全長12.26m 
全備重量4440s 
乗員2名
出力1080馬力1基 
速力448q/h
武装7.7o機銃9門 爆弾225s

ソードフィッシュ

 イギリスの七不思議の一つ。何でこんな機で第二次世界大戦を乗り切れたか理解に苦しむ。頑固にこの機に固執し続けた。雷撃機がこんなに遅いなんて信じられない。搭乗員の立場からすればかわいそうだ。航続距離も短いし。何で複葉機のこだわる必要があるのか?

ソードフィッシュ1型諸元(英海軍艦上雷撃機)
全幅13.87m   
全長11.07m 
全備重量4190s 
乗員3名
出力690馬力1基  
速力224q/h
武装7.7o機銃2門 魚雷1または爆弾680s

モスキート

 最大の特徴は、木製であるということ。木で作ってあるといっても性能は折り紙付きである。戦闘機並の快速を有し、振り切ることも可能。もともと、木という素材は容易に手に入り、しかもかこうが容易で、重さの割に丈夫でしかも軽い。高性能の接着剤さえ作ることができれば航空機の素材としては最適である。

モスキート4型諸元(英空軍爆撃機)
全幅16.52m   
全長12.43m 
全備重量9467s 
乗員2名
出力1250馬力2基 
速力612q/h
武装 爆弾900s

モスキート6型諸元(英空軍戦闘機)
全幅16.52m   
全長12.34m 
全備重量10092s 
乗員2名
出力1635馬力2基 
速力612q/h
武装20o機銃4門 7.7o機銃4門 爆弾900s

モスキート16型諸元(英空軍爆撃機)
全幅16.50m   
全長12.66m 
全備重量9290s 
乗員2名
出力1680馬力2基 
速力669q/h
武装 爆弾1800s

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