●4月1日の名実況●

加筆修正 2007年9月14日


 2006年4月1日福島11Rのレース前の実況で、また一つの名言が誕生した。実況の名言といえば、杉本節だけでなく実にあまた存在する。それは舞台に応じて出るものや…名馬の戦いをたたえるもの、そしてあるいはゴール前の白熱した雰囲気についつい実況席が飲まれ、感情からついつい放ってしまった言葉…更には悲劇を伝えることまで様々なケースが存在する。悲劇といえば、サイレンススズカ故障発生直後に「沈黙の日曜日!」と言われたことは、あまりに「当たり前すぎるが」「しかしこれ以外に形容すべき言葉が見つからない」ために、私の頭に焼きついて離れずに残っている。

 閑話休題、実況から生まれたは数々あるが、それにも負けないひそかなる名言が誕生したのだ。その全貌をうろ覚えながら(失礼)紹介しよう!!!

(テレビ中継が福島のメインの中継に切り替わって)
「私、本日は朝から馬券が当たり続けまして…来週からは馬券で生活しようと考えております。ということがいえるのも、今日が4月1日だからです。では、福島第11レースです。」




 一瞬自分は本当かと思って「すわ!第二のOH川K次郎のような名予想師の誕生か!!?」と目をぱちくりさせていたら(というかそんなことを番組で言っていいのか!?)…そのようなオチが待っていようとは…誰が予想しえただろうか(少なくとも私は予想していなかった)?4月1日、このジョークにだまされた人は何人いるだろうか。自分はその中の一人であるが…このようなセンスを持ってこそ、言葉を商売道具にする実況という仕事がつとまるのだな〜と考えたりした。…いつかそのうちパクろう。

 レース前に語る言葉としてはグランプリ前の「あなたの、そして私の夢が走ります」と同等かそれ以上のインパクトを持つと、私は思うのだがいかがだろうか(笑)。


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