ホーム>センター実戦コース>1999センター数学IA 本試験

●問題
第5問 (選択問題) (配点 20)
いくつか順に入力して、最後に負の数を入力し、入力された数のうち最大のものを出力する方法を示したものである。変数 A が入力された数を表し、変数 B がそれまでに入力された数のなかで最も大きい数を表すとする。

(1)[ア]-[オ]に適するものを、次の 0-7のうちから選べ。
  1. Aを入力する
  2. Bを出力する
  3. AにBを代入する
  4. BにAを代入する
  5. Aは負か
  6. Bは負か
  7. AはBより大きいか
  8. AはBより小さいか
(2)15,13,16,16,20,1,99,19,-1と入力したとき、 流れ図の処理流れ図は[カ]回実行され、[キク]が出力される。


流れ図
流れ図

この流れ図での記号の意味
記号意味
平行四辺形入出力
長方形処理
ひし形条件判断
●問題の急所
  1. プログラムの特徴を見つけよ

    問題文に「最後に負の数を入力し、 入力された数のうち最大のものを出力する」とありますから、「負の数を入力したら、Bを表示してプログラムが終了する」ことが分かります。ここから、[イ]=4、[オ]=1と分かります。

  2. 変数の役割を理解せよ

    このプログラムでは、 ユーザーが入力した数値のうち最大のもの(以下、最大値)について考えています。 従って、変数Bと変数A(=新たに入力された値)の大小を考えればよいことになります。

    さらに、与えられた流れ図には「条件判断=(IF文を用いればよいのは明らか)」は[イ]と [ウ]の2つ、そのうち[イ]は埋まりましたから、残りは[ウ]だけです。 従って、必然的に[ウ]にはAとBの大小を比べる趣旨のものを入れればよいと分かります。(つまり6か7が入る)

    Bには常に「入力されたもので最大の値」を納めるので、B<Aであれば、Bの値を更新する必要があります。 Bの値の更新は、代入文「B=A」でできます。 したがって、[ウ]=6、[エ]=3です。

  3. 与えられた問題文、図、表などを活かせ

    上では変数の役割から考えていきましたが、[ウ]と[エ]に関しては与えられたものを活用して考えることもできます。

    まず、[エ]の空欄は「処理」ですから、2か3以外有り得ません。 次に意味を考えて[ウ]と[エ]を同時に入れます。 [ウ]と[エ]の組み合わせは[ウ]=6,[エ]=3か、[ウ]=7,[エ]=2などが考えられますが、 Bには最大値が入っていなければいけませんから、前者の組が答え。

  4. センター試験はトラップの山!

    (2)について考えてみましょう。

    Bに0を代入していることに注意。あとは素直に目で追って繰り返していけば[カ]、[キク]はすぐに分かる。最後には変数Bの値が出力されるのだから、[キク]=99は明らかである。

    [エ]の実行される回数=([ウ]の条件が満たされる回数)です。要は、(前に入力した数)<(次に入力した数)であれば[エ]は1回実行されます。ここで、入力された数の大小を考えてみると、

    (0 <) 15 > 13 < 16 = 16 < 20 > 1 < 99 > 19

    ですから、[カ]=4とわかります。[カ]は3ではありません。というのも、[ウ]ではAとBの大小を判定しており、最初の1回(0と15の比較)を考えなければならないからです。

●解答
20点満点です。
空所の記号解答配点
03
43
63
33
13
44
キク991

カ は3と解答している人が多いと考えたのか、配点が重くなっています。
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