ノートパソコンのバッテリー復活に挑戦
中古で手に入れた シャープ Mebius PC-GP10-MB ですが、バッテリー駆動が全く出来ず
‥トホホッ!
製造後2年半程なので多少はバッテリーで動くはずなのですが‥
デスクトップパソコンでハードディスク書き込み中に停電して起動出来なくなった事がある
ので、せめて停電した時にシャットダウンする間だけでもバッテリーで動いてほしいのです。
そこで何とかこのバッテリーを蘇らせようと挑んだ記録です。
★初期の状態(中古購入時)
AC電源にてパソコンを起動 - バッテリーは満充電のグリーンランプ点灯
Windowsコントールパネルの電源オプションでは残容量100%
ACプラグを抜いてバッテリー - ACプラグを抜いた瞬間1秒もしないうちにパソコンは停止
駆動に切り替え (ハードディスクには非常に悪い状態です)
ACプラグを入れて充電 - AC電源にすると満充電のランプが点灯して充電は行われず。
★目標とする復活状態
動作中のアプリケーションを終了または退避させて正常にシャットダウンさせるため5分〜
10分はバッテリーで動いて欲しい。
★復活その2 - バッテリーに人工呼吸
長い間仮死状態にあったのでいきなり大きな負荷を掛けずに、最初はごく少ない電流を流す
ようにします。
手元にあった部品で25mAくらい流せる回路を作ってみました。LEDは電流が流れているのを
確認出来るのと、LED自体に1.7Vくらいの電圧降下があるのでうってつけです。
LEDと電源用ダイオード4個で約4V程の電圧降下があり、バッテリー電圧がそれ以下になる
と電流が流れなくなります。この事はバッテリー電圧が無くなるまで放電するのを防いでく
れるので重要です。
充電電池は完全に放電しきってしまうと本当に死んでしまうようです。
★復活その1 - バッテリーを調べる
バッテリーの仕様
ニッケル水素電池(Ni-HM) 10.8V 4500mAh
ニッカドやニッケル水素電池は最後まで放電しないで充電するのを繰り返していると
メモリー効果で取り出せる電力がだんだん減ってしまいます。
おそらくこのバッテリーもそうゆう状態になっていると思われます。
テスターでバッテリーの端子電圧を測って
見ると下の図のようになりました。
バッテリーの端子電圧から内部の接続は下
の図のようになっていると推測しました。
バッテリーを放電させるには両端の端子に
負荷を接続すれば良さそうです。
この回路でLEDが暗くなるまで放電してやります。
1回目は24時間点灯させました。終了時の電流は5mAくらいで、バッテリーの端子電圧
は4.1Vまで下がっていました。
バッテリーをパソコンに戻して充電します。
いきなり満充電のランプが点灯したので充電しているか分かりませんがそのまま7時間
(就寝)の充電を行いました。
再度上の回路で放電
1回目と同じようにLEDで放電してやりますが、今回は早く暗くなってしまいました。
6時間程でだいぶ暗くなってしまったので、思い切って電源用ダイオード2個をを
クリップで短絡してしまいました。
トータル9時間放電させて、終了時の電流は2mA、端子電圧は3.6Vまで下がってしまい
ました。(やはり充電はされていなかったのかも知れません)