「宇宙・二正面作戦」

1.4版を難易度ノーマルで、第1惑星urenus(勢力ブルー)からのプレイです。

ゲーム開始から中盤に至るまで、すべては順調で何事もなく発展して行くかのようでした。内政、艦隊増強ともに順調で、近隣の中立星系、敵勢力も弱体で、難なく撃破してゆき、着実に領土を拡大していきました。そして、領土拡大は順調に進み、第1〜9星系、13,14,15,16、19、20星系というように、15星系を版図に収め、その艦隊は、勝利に告ぐ勝利でまさに敵知らず、この勢いならば全宇宙の制覇もそう遠くはないと思わせる快進撃でした。

こうした状況の中で、鉱物ヴェブライトが第3惑星Beudで発見されたわけです。鉱物「ヴェブライト」があれば、他の星系では、決して入手できない強力な特殊戦艦を建造することができます。この特殊戦艦によって、今後の戦場でよりいっそう有利に戦い抜くことができるはずでした。

ただし、この「ヴェブライト」を入手した時期と場所が問題でした。領土拡張をしている最中で、一番的と接する面積が大きくなっていたときに、この重要かつ、維持に手間のかかる物を手に入れてしまったわけです。領土拡張をしている中で、強力な敵勢力と戦って勝利していくには、特殊戦艦は、きわめて魅力的な存在でした。かくして、第3惑星の重要性は増し、第3惑星は戦略上の要地となりました。当初第3惑星は、戦略上必ずしも死守せねばならない場所ではなく、一時的に放棄することもありうる予定の土地でした。しかし、状況は大きく変わり、柔軟な戦略の中で生かされるはずであった第3惑星は、いまや戦場の優位のために、死守しなくてはなりません。ここには決定的かつ、重大な変化がありました。

第3惑星には、隣接する惑星があります。それが、第12惑星ggX(勢力パープル)です。ここは、星系を一つしかもっておらず、経済的には弱体といっていい敵でした。しかし、この星には、手付かずのほぼ定数いっぱいの規模の艦隊が駐留していたのです。わが宇宙艦隊は、この喉元にナイフを突きつけられているに等しい脅威に対して、いかに対応すべきだったのでしょうか?

無論、このような妨害物は迅速に排除する必要があったでしょう。しかし、艦隊を派遣することはできませんでした。というのは、既に15星系にも領土を拡大していたわが軍は、別の強力な勢力と抜き差しならない緊張関係にありました。このため、第3惑星から進撃することもできず、また防衛艦隊も全体のほぼ半数近い規模を裂かねばならない窮境におちいっていました。ほとんどゲーム終盤、勢力グリーンを完全に粉砕するまで、強大な「紫」艦隊の脅威に震える羽目になったわけです。

17、18、21、22惑星を有する勢力グリーンは、星系数は4つながら、密度の高い強力な艦隊を保持していました。そして、わが軍が領土を広げ攻勢限界点に達したのを見定めていたかのように、果敢に立ち向かってきたわけです。わが軍は、このとき13、14、16、20各惑星と広範囲にわたる国境線を接していたのですが、十分な防衛を行うことはできませんでした。半数の艦隊をさらに分散せねばならなかったことも、危機的な状況を生み出しました。「緑」艦隊は積極的な攻撃でたびたび国境を破り、守備艦隊がほとんど存在しない無人の境を縦横無尽に暴れまわります。そのため惑星5つが失陥しました(7,8,9,13,15)。

これにとどまらず、第12惑星からも「紫」艦隊が第3惑星に出撃してきます。敵艦総数は、戦艦5、巡洋艦10、揚陸艦3の18隻。第3惑星わが軍は、駐留艦隊は、戦艦2、巡洋艦8、ミサイル艇3、防衛艦1、揚陸艦3の17!艦隊の装備、規模からして、絶望的な状況でした。事実、わが軍の駐留艦隊は、大型艦中心の敵艦隊の熾烈な砲撃に耐えることができず、次々と撃沈。各星系は失われ、ついに残余の主力艦隊、重要拠点まであわやと言うような状況に陥りました。ただし、防衛艦隊の必死の反撃で、敵戦艦を4隻撃沈、揚陸艦を壊滅させることに成功!守備艦隊は、ほとんど壊滅的打撃を受けたものの、何とか惑星の占領だけは、防ぐことができました。

こうした状況に国庫収入は激減、戦力の復帰にすら多大の時間を費やす羽目に陥りました。

この窮地に対し、壊滅した艦隊を国庫を犠牲にして再建する必要に迫られました。とりあえず、「第3惑星守備艦隊」を再建。そして、「旧領奪回艦隊」を再建し、かくして、ようやく反撃可能な状況に至りました。ただし、艦隊総数は両方に脅威を抱えているという現状から、両艦隊ともやはり敵の投入戦力よりずいぶん少なくなってしまいます。

そこで、敵の艦隊の弱体なところに、攻撃を集中し、また艦隊運用資金を備蓄し、時間の隙を与えない連続攻撃によってなんとか旧領を回復。ただ、敵に奪還され、強化された惑星を攻めると、定数のわずか半数の艦隊では、かなり甚大な被害が出ることが判明し、対策をとる必要が出てきました。事実、この旧領回復作戦の間、何度か宇宙艦隊が消滅したので、戦術の転換が必要でした。

そこで採用した作戦が、「艦隊邀撃作戦」と「各個撃破戦術」の併用です。

勢力グリーンの艦隊を集中的に攻撃します。そして艦隊を全滅させ、惑星を攻撃せずに撤退します。そして、こうした「艦隊邀撃作戦」を、こちらにとって敵艦隊の配置状況が根本的に改善されるまで、続けました。また、敵の艦隊配置の弱体なところを優先し、「各個撃破戦術」を徹底しました。惑星に手を出さないようにして敵艦隊と経済力を消耗させて、敵の配置配置に隙ができたところで、投入できるこの方面の全艦隊にてに星系を占領という手段をとりました。これは普段の力攻めに比べると効果的で、特に敵と広範囲の領土を接しているときに、敵艦隊の突出を抑えるのに大きな効果がありました。それまでは、全部で五惑星に艦隊を配置したため、どこも防衛するので手一杯だったのですが、敵艦隊に先んじて攻撃することにより、ひとつの戦線で投入することができる艦隊に限界がある軍でも、イニシアチブをとることができ、敵艦隊に比べ総数でおよそ半分でも勝利することができるわけです。(結構、やってる方は多いのではないでしょうか?)

勢力グリーンさえ下してしまえば、こちらのものです。第12惑星征討艦隊を編成し、各星系予備隊をも投入した全艦隊の総数は51隻!第12惑星に進撃し、51隻対43隻という壮絶な規模の艦隊戦の結果、艦隊の半数を失う大きな犠牲を後に(27隻残存)敵艦隊を殲滅し、ついに第12惑星を占領。これにて、ようやく銀河の統一に至りました。

これで、3040年12月!少し、のんびりやりすぎたようです(TT)。

中盤以降で大きく苦戦したこと、勢力グリーンと勢力パープルとの二正面作戦を強いられたことが、これほど長い戦いの原因になったようです。

振り返ってみれば、内政を充実させ、艦隊をほぼ定数まで強化し、大艦隊を容易に運用できる規模の財源が手に入り、大規模の惑星を失陥させたころから、かえって全般的な軍事的情勢は緊迫してきた気がします。敵は、領土は小さいながら、強力な艦隊を相当の密度で集積し、こちらに隙あらば容赦なく、各方面で侵攻してきました。敵の攻撃は、ただひとつの惑星を陥落させるといった生易しいものではなく、あたかも計画しているように、ほぼ同時に2〜3の星系を攻撃してきました。せっかく内政値を最大にし、艦隊育成の基盤にしようとしていた惑星を次々と落とされた憤りたるや、筆舌し難いものです(笑)。こういう、白熱したゲーム展開がほとんど終盤まで続くので、大いに再挑戦する機にさせられます。

さて、もう一戦やりましょうかね(笑)。

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