kr_ryo 徒然日誌 <2005年4月10日分>

三國志製作記96〜統治のシステム〜

おととし位、ゴールデンウイーク前にひどい咳が続き、医者に行っても原因がよくわからないが、とりあえず肺炎ではない、ということで咳止めをもらったら、しばらくして治ったことがありました。今また同じ感じでひどく咳き込みます。っって、これって、もしかして花粉症?とうとう喉や肺に来てるのか、私の檜花粉症は喉にくるのか、いずれにせよあまりに同じ時期、この咳は花粉症由来なのは間違いありません(~_~;)

それにしても、花粉症で最も効果が高いのはやはりマスクということが今年はよくわかりました(^-^)いくら薬を使ったり飲んだりしても、花粉にさらされていれば同じです。逆に薬をまったく使ってなくとも、マスクをしていれば平気です。そうであるならば、副作用のありそうな薬よりマスクの方がはるかにいいはずでしょう(^-^)

と、いうことで、マスク越しのお花見はあまりに風情がないながら、満開の桜はやはり美しい(^-^)それにしても桜ってピンクだとばかり思ってましたが、白という方が近いですね。むしろ桃や梅の方がピンクです。今週は全国的にお花見真っ盛りでしょうね(^-^)

そんなお花見シーズンながら、外は放射能ならぬ見えない花粉が飛び交っている、と恐れおののく私は、のんびり三國志製作です(^^;;って、いつもながらあいかわらずですけどね(^^;;;結構間が開いた、間を開けたので、こだわりも消え深みからも上がっているかもしれません。はまったときは忘れるに限ります(^^;

はまるといえばシヴィライゼーション(^^ゞバランスがよいというのが評判のこのゲーム、バランスがいいということは質より量になる、ということです。ひるがえって三国時代は、人も金も量が少ないので、質が求められる時代であったはずです。以前お話したように、内政は組織化を行うものであり、組織化には有為の人材を集めなければならず、有為な人材は混乱を避けて払拭してしまっているというのが後漢末混乱期、三國志のスタートでした。

曹操はとにかく人材を集め、袁紹には人材が集まり、劉備のもとには集まらず、孫策は無理やり集めるといったところで、人材如何で勢力サイズも決まっていました。袁紹個人の能力は怪しいながら、衆目が一致するのは袁紹で、曹操はしょせん成り上がりと見られていましたね。人材、ここでは文官ですが、彼らが具体的に何をしたのかというと、農作業や建築ではなく、大きな街(郡県城)の統治とともに、小さな街や村(郷里)の支配者や有力者であった小豪族をまとめあげることです。兵数や税収を上げるのも、郡県城だけではなく、郡県全体の小城を支配下にいれていれば、1郡だけでもそれなりに勢力を保てたでしょう。逆に、郡県城だけ抑えている程度であれば、一国一城の主ではなく単なる一城の主にすぎません。

郡全体を抑えるのに地元の豪族に頼らなければ全然手が足りないでしょう。地元の豪族は必ずしも武勇に恐れ入るのではなく、知識人の権威に弱いという中国特有の事情のおかげで、優秀な文官がいて法を定めればいうことを聞いてくれるのです。ただし、一方的に言うことを聞かせるだけだと結局不満を持って離反しかねないので、実情に応じて変えたりしていくので、そうそう簡単には統治はうまくいかないでしょう。

郡レベルでの統治だけでなく、州や勢力、国レベルでの統治も、結局は個々の人民や豪族をどれだけ取り込めるかにかかっています。とはいえ、後漢は郡と中央の二重政府ながら、中央は個々の郡の内部を抑えていたわけではなく、太守を抑えていたまででしょう。大土木工事や外征ならともかく、直接郡民をどうこうしているわけではなさそうです。ということは、小中央政府である英雄勢力は、太守を通じてする以上には内政をどうこうしないはずです。また、その太守であっても、実際に地方小城である郷里をうろうろするわけでもないので、結局優秀な文官をあてて統治することになります。優秀な文官もあっと言う間に組織化できるはずもないので、それなりに時間がかかるということがいえます。

そういう勢力が他勢力の地に進出したとします。激戦の末郡城を攻略し、敵の残存兵力は逃げ去ります。まだ燃えくすぶっている城に入城し、新しく太守と守備隊、行政官僚を置き、英雄は転戦します。逃げ後れた旧勢力の官僚や地元の豪族出身の武官文官は、そこかしこの小城にまだ存在します。旧勢力が非常によい統治をしていたとしても、豪族達はその地から移動しません。移動してしまえば単なる流民にすぎなくなります。とはいえ、新勢力と旧勢力とでは法も行政も異なります。新勢力も豪族が味方につくのならば無碍には扱わないはずですが、新勢力の民となるには、お互い知らないことがまだまだ多いでしょう。

まあ、新旧両勢力とも漢の制度を取っていればそれ程混乱はないでしょうが、あっと言う間に新勢力になじむというわけにはいかないでしょう。周知も含め、文官の働き時ですね。そこを失敗して、新勢力があまりに 無体なことをする、ということにでもなると、旧勢力と呼応して反乱を起こす豪族も出てくるかもしれません 。とはいえ、旧勢力を追っ払った新勢力に逆らう位の強大な地元豪族なんてのもそうそうないでしょうから、あえて反乱を起こすくらいならよほどひどい統治をしているのかもしれません。文官や太守を更迭しなきゃなりませんな(~_~;)

こういった組織化メインの内政にはお金がそれ程かからないはずです。上げた税収は、軍事費に消えるのが普通でしょう。そういう意味では、戦略級ゲームといえども、自分で補給補充を決める作戦級ゲーム、つまり軍事メインなのです。以前お話したように、いくら内政システムが優れていても、すでにゲーム上は敵勢力とは勝負にならないほど戦力差が開き、同盟関係にある状態では、ゲームを続けて内政を向上しようという意欲がおきません。やはり、勝利目指して戦うことが本分であって、内政ばかり繰り返すのでは、後漢の官僚としてならよいでしょうが、乱世の英雄たりえません(^-^)

……という感じ、という感じで考えていても、なかなかプログラムにならないのがつらいところ(--;今やすっかり懐かしくなってしまった(^^;;オブジェクト指向図法で表記してみると、なーんだか違うような、意外とたいしたことがないような、思うところが表記できないような、いずれにせようまくいかずがっかりしてしまうんですよね(;_;)もうなんだか忘れ賭けているオブジェクト指向でプログラムを作ろうとしているので、オブジェクト指向図がうまく描けなければプログラムも書けないことが予想されます(T-T)

たとえば今回のお話で、文官武将が、城の統治として、次第に組織化する、というところ。オブジェクトとしてプログラム上の実体となりうるのはこのうち名詞です。名詞は、文官、武将、城、統治、組織化。このうちオブジェクトに確実になりうるのは武将と城です。文官は身分、統治と組織化はコマンドですが、文官と統治はオブジェクトとしてしまってもよいかもしれません。武将オブジェクトから統治能力を統治オブジェクトに投げつけ、統治オブジェクトの中で結果を判定、成功すれば城オブジェクトに状況変化パラメータを投げつける、と。で、統治オブジェクトに武将オブジェクトから直接投げつけるのではなく、武将オブジェクトが所有している文官オブジェクト経由で投げつける、と。

文字で書いているとなんだかわけがわからないかもしれません(^^;;いい加減システムを確立しないといつまで立っても終わりませんので、次回はこれまで検討してきた内容をオブジェクト図に落としたものをお見せしましょう、と自分を追い込んでみます(^^;;;

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