kr_ryo 徒然日誌 <2005年5月15日分>

三國志製作記99〜その武将は何するものぞ〜

三國志製作記ももう99回、とうとう2桁最後の回になりました(@_@)思い起こせば……いや、思い起こすより前に進みましょう(^^;;新しい職場新しい仕事、新しいオブジェクト指向設計(^^;;目の前には新しい世界が開けています(^O^)

さてさて、オブジェクト指向設計のためのツールとしてのRose、以前ご紹介したオブジェクト指向開発講座の付録CDについてた体験版ソフトなんですけど、いやはや使いやすい(^-^)UMLの本家Rational社開発のソフトだけのことはあります。付録のものは98年製の古いソフトなんですけど、かゆいところに手の届くよい設計をされています(^-^)しかし、だからこそ、あっと言う間に体験版の限界にぶちあたってしまいます(~_~;)オブジェクトが30個以内、状態が10個以内なんて、気がつけばあっと言う間に突破してしまい、保存できなくなるのです(ToT)これでは買いたくなるではなひか(^^;;

けれどもプロでも高くて会社に買ってもらえないような、価格が(要相談)なんて書いてあるソフトをおいそれとは買えません(^^;;いずれ腕を上げたら自分で作ってやる!( ̄^ ̄)と思いつつ、今はとりあえず三國志製作です(^-^)

先程の講座を読み返しつつ、オブジェクト指向設計ではプログラムを作ってやろう!というんではなく、問題の対象をしっかりじっくり眺めて、本質を見だそうとするのがよい姿勢らしいです(^^;三國志の本質?をじっくり眺めていたこれまでの検討は無駄にはならないようですな…(ToT)よかったよかった(^o^)

で、いろいろ考えていく中、今の武将と城と軍団という3者、城にせよ、軍団にせよ、武将や兵の入れ物であることは変わらない気がしてきました。武将以外、自らだけでは動かないんですよね。武将による行動の対象ではありますが、自ら動くことはないんです。またオブジェクトが減るかな…?いや、抽象化してまとめるオブジェクトが増えるから、増えるかもしれませんね。

逆に、武将自身はどうやって自分自身の行動を決めているのでしょうか?武将が何をするかは、たとえ命令されたとしても、その命令に従うかどうかを含めて武将自身が決めることでもあります。ロバを水場に連れてくることはできても水を飲ませることはできない、という諺のとおりです。これに対し、城や軍団は武将の言うなりになります。軍団の動きが悪くとも、城が不穏だろうとも、それは武将の能力や性格に正確に応じているだけです(^^;;

とはいえ、何でもできるはなんにもできないと同義なのは、かつて、今となっては大昔の、パソコンの宣伝文句に通じるものがあります。張飛に天下国家の計略を考えさせても、オレにはそんなもんわかんねーよと酒をかっくらって寝てしまうのがオチでしょう(^^;;だからといって、放っておいてそのうち考えるかも、と、無理に考えさせなくとも、いつまでたっても考えているはずもありません。そこに諸葛亮の活躍の余地が出てくるというものです。そして諸葛亮は、余裕があってすることがなくとも、自ら師範となって武術の訓練を兵にさせるようなことはしないでしょう。

じゃあ連中は何をしているのか、というと、何かの権限や役割を与えないことには、したくてもできない、というところじゃあないでしょうか?何かやりたくてうずうずしても、君主に命じられずには勝手には動けません。オレにも何かやらせてくれよ、頼むよ兄貴〜!とべそをかいている風景が目に浮かびます(^^;逆にだまって何かやっているときは、謀反を企てているときくらいでしょうか?

いや、訓練やなにやらやってるじゃあないか、といわれるかもしれません。ところがそれは、君主が軍団の司令官や隊長に任じるからです。軍団の司令官や隊長、という役職があって、その役職が通常するべきこと、というのが決まっていて、だからこそ軍団の司令官や隊長に任じられればそれに応じた仕事をする(もしくはさぼってしない)のです。文官に任じられたのに兵を鍛えているのは、文官の仕事をさぼり、しなくていいことをしているとみなされても当然です。

だからといって、突発事項に対処させるようにとか、何でもできるように、と、とりあえずは何にも任じられなければどうなるでしょうか。龐統のようにくさって出ていってしまったりするかもしれません。そうでなくても、かつての窓際族、リストラ候補のように、出社しても何もすることがない、というのでは、やる気のある者であればあるほど、そのうち爆発してしまうでしょう。やる気がなくぼーっとしているのが好きな者であっても、とりあえず出仕して、することもなくぼーっとしている一日は異常に長く感じるでしょう。そこで何か考えて、何でもできるような権限でもあれば別ですが、たいていは本来の担当に迷惑がられるのがオチでしょうね(~_~;)

これはよく考えたら、武将余り現象そのものですね(~_~;)武将が余って担当必要数を超えているのに、他国に行くよりは、と、抱えてしまい、させることがなくなる、と。手柄をたてる機会もないし一日座っているだけ、と。なのに一部の連中は忙しく連戦している、となると、そのうちワシはまだ老いておらん!と一騎駆け出したくなる気持ちもわかります(^^;豊臣秀吉が朝鮮出兵したのも、統一によってすることも手柄をたてる機会もなくなった大名武将連中の不満の捌け口を求めたから、と言いますし、仕事の機会はやっぱり大事です(~_~;)余程疲れてでもない限り、ごろっとテレビを1年間見るだけの生活に耐えれますか?耐えれますか、はい、そうですか(^^;

私は暇を持て余す、することがない、というのは基本的に大嫌いなので(^^;;武将余り現象による暇な武将達がかわいそうでならない(^^;;そういえば、諸葛亮が魏に行かなかったのも、魏には優秀な人材がごろごろいて、自分の実力が十分に発揮できる機会が与えられにくいと考えたから、という考えもあります。徐庶がそういう風なことを言われていて、実際そうだったみたいですね。劉備のために知謀を出さなかった、というより、知謀を働かさせてもらえるような場所がなかった、というところ…(T-T)

そうこう考えていくと、武将が何をするか、というよりも、どういう仕事があるか、ということが基本となってきます。つまり役職というものが重要になってきます。普通に考えても、君主、太守、将軍、隊長、文官、刺史、といった役職が浮かんできます。ところが太守も将軍として守備隊を預かり、軍団も屯田をしたり軍政、つまり徴兵や物資調達など文官作業も必要ですから、だんだん垣根が怪しくなります。それで最初の、軍団と城が似てくる、という話になってきます。で、同じことをするならわざわざ役職でわける必要もなくなる、と、なぜかどうどう巡りになってくるのです(@_@)

まあ、文官と武官は明らかにすることは違うでしょう。しかし軍吏文官と城吏文官とではすることは違ってきます。となるとここらへんでわけるべき必要が出てくるでしょうね。また、太守と将軍は、兵や民を指揮するとしてもやっぱり違うはずです。ところがこの辺の切り分けがなかなかできない。何を考えているのかというと…

まず、担当の分担をするとします。たとえば将軍と副将と兵糧方と部隊長。これで4人はまかなえますね。この時、部隊長は兵の訓練を主に、兵糧方は物資調達や徴兵を主に、副将は全体の連絡方法の確立や士気高揚を主にすると考えられます。では将軍は何をするのか、というと、特に何もすることはないんでしょうね。全体の統括とか、全体訓練や全力徴兵(?)なんかをすることはあるかもしれません。足りないところを補ったりすることもあったとしても、まあそれでも取りまとめ、いけてない武将を指導したり…まあ管理職です。逆に、将軍が1人の軍団はどうでしょうか?将軍が1人ならば、どれもこれも1人でしないといけません。担当が細かくなればなるほど1人将軍1人太守の時にあまりに落差が出る、ということになるのです。もちろんどれもこれも1人で普通にできるとすると、優秀な将軍1人で十分で、かえって妙な部隊長をつける方が弱くなる、という諸葛亮風なイメージになってしまいます(^^;;その結果、当然武将余り現象は変わらず、です。

いくら優秀な将軍がいたとしても、武将がいっぱいいて分業した方がもちろんよい、とはいいつつも、あまりに細かいと1人将軍の際に訓練にえらく時間がかかるのも考えもので、かといって何でも一人でできるとすると大勢の武将なんていらない、と。この辺のバランスが難しいところ(~_~;)

それから、担当の種別。冠方とか履方とか帯方とか細かく分けようと思えばいくらでも細かくなります。もちろんあまり細かいと、一人当たりのできる種類が少なくなってしまいますが、担当の種類が少なすぎると、これまた武将が余ってしまうという同じことがおきます。同じ仕事に複数人割り当てればそれだけ早くできる、ということであればいいんですけど、複数人割り当てるとかえって問題のある場合もあります。太守なんて一人で十分で、太守、太守代理、副太守、次席太守なんて同格の連中がぞろぞろいてもややこしいだけです。しかし単なる文官なら何人いてもとりあえずは問題ありません。ん?そうそう、そこに個人個人ですることしたいことが異なってくると、複数人そろえる値打ちが出ます。張飛は文官なら治安維持活動ばかり、武官なら訓練ばかりで、宣撫とか調達とかはほとんどしない、とか(^^;;

そうすると、内政も担当づつ数種類の行動を用意しておいた方がよさそうですね。うーむ、だんだん細かくなってきましたね〜(@_@)

index

〔TopPage〕

このページへのリンクはフリーです。
このページについてのご意見、ご質問などは、kr_ryo_green@yahoo.co.jpまでお願いします。
Copyright 2005© kr_ryo All rights reserved.
訪問件数