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さて、おこづかい帳をつけはじめて三日目です。今月に入ってまだ一〇〇バーツも使ってません。いい感じの締まり具合です。ミミズ千匹とよんで下さい。さて、おこづかい帳をつけてどうするかというと、毎日その内容を皆様に公開するのですわたくしは。
(ごめんなさい、この↑メールマガジン休止中です。) さて、縛られて二日目です。ちなみに縛ったのは誰でもありません。自分で縛りました。椅子の背もたれに縛られると背中が猫背になりませんから肩と背中と頸の痛みはあまりなくなりました。いいことです。しかし、当然ずっと背中を椅子の背もたれにつけておかなければならないので、床にある物を手で掴むことが出来ないのです。 ここの仕事場は驚くほどに床に物が置いてあるわけなので、そうゆうときはかなり困ります。困っていてなにもしないと困ったままなのでわたくしは前向きに行動することにしました。とりあえず、足で物を掴んだりします。でも上手く掴めないのでかなりおたおたします。 そのおたおたしている様子を幽体離脱して客観的に見てみると、椅子に座って腰の高さが変わらず水平移動しないままなので、サンダーバードとか、むかしNHKでやってた人形劇の人形みたいなのです。しかしわたくしが人形になってしまっても足というものは普段物を掴んだりしないのでその試みが凄く新鮮です。おかげさまで床に置いたポットに入れた麦茶をカップに注げるようになりました。 とまあ現在そういった状況なのですが、念のために言っておきますと、解こうと思えば解けるのです浴衣の帯を蝶々結びしてるだけなんですから。でも、なんとなく解いてまた蝶々結びする、と言う作業が足でポットを手の届く高さまで持ち上げる、と言う作業よりもめんどくさく思えるのです。当然、解いてポットを手で掴んで麦茶を注いでまた結んだ方が時間はかからないし体力も使わないのですが。 どうしてわたくしがこういった行動に出るのか。それは多分今朝、市場の帰りにジャングル集落の中でわたくしがこの世に生を受けて三十二年間に見た中で最も大きい蝸牛を捕まえ、拉致したせいかもしれません。ちなみにバルコニーに放置しておいたら水道の蛇口の近くに小さくなってます。なぜか窓から逃げたりしません。 よくよく考えてみれば三階コンクリート壁を伝って降りることは出来ないのです彼は。そんなことしたら彼は階下に降りるまでに干からびてしまいます。だから、わたくしが一分ほどで階段を降りてしまうほどの距離が、彼にとってはおそらく灼熱の砂漠のような距離なのです。 バルコニーから飛び降りればすぐ下は水も植物もある椰子畑なのですが、きっと彼はそのことを知らないのだと思います。今彼が貼り付いているコンクリートの壁の向こうに飛び降りれば素敵なジャングルにまた戻れるというのにそれを知らないのです。 しかしこれは彼の勇気を云々する問題ではありません。多分彼は目が見えないのですから、壁を駆け上がってもジャングルが見えるかどうかわからないのです。あ、今気づいたけど、壁からジャンプするために身体を離すこともできないんだ。彼はいつも何かにつかまっていないと移動できないのです。 で、どうしてわたくしは彼をそのように拉致軟禁状態に置いているかというと、ちょっと彼のナイスバディを撮影しようと思って部屋に連れ込んだら、デジカメの電池が切れてしまっていたのです。で、確か床に転がっていたはずの電池もしくはニッカド充電器を探しているのですが一向に見つからず、めんどくさいのですぐに井上陽水スタイルに捜索姿勢を委ねて仕事に戻った状態です。 とりあえずその彼を撮るというためだけに電池を買う気もないし、彼も逃げ方を知らないのでデジカメが使えるようになるまでは拉致軟禁状態が続くと思います。さっきうんこしてたので食事も与えなければなりません。ベジタリアンの彼が好きな食べ物を御存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。ちなみに房茄子は食いやがりませんでした。 ちなみこのままずっと軟禁しておく気はありません。そんなことは怖くて出来ないのです。何故かというとあまりにも彼の身体が色っぽいのでふたりっきりでいるとわたくしが何をしでかすかわからりません。バターと胡椒とワインなど買ってきて、生死をかけたトレビアンなフレンチプレイなど試みてしまいそうで怖いのです。
美味しそうなんだもん彼。
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↑ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━前回発行部数
1部━━━━
製作・著作 平成13年06月04日 白石昇事務所発行
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