昨日は朝からお掃除しました。まとめてお掃除するのは、もしかしたらここに引っ越してきてから初めてのことかもしれません。となると実に十五ヶ月ぶりです。うちの仕事場は天井に大きな扇風機がついているのですが、そのせいでお部屋の隅にたくさんのゴミが、特に髪の毛がそれはもう羊の毛皮を敷き詰めたように溜まっておりました。

　どうしてこんなに一気に掃除などしたのかというと、お客様が来たからです。普段は別にお客様が来るからと言って掃除したりはしないのですが、先日、 五月二十二日にご来訪されたお客様から、客が来るのに掃除してないお前は人間としてかなり問題がある、と、とうとうと説教されたため、さすがに掃除することにしたわけです。

　で、昨日のお客様は前回の日の丸国籍オス三名とはちょっと傾向を変えて、日の丸国籍妙齢メスをお二人ほど取りそろえてみました。

　以下はお姉さん達の直打ちです。

　鹿児島娘（仮名）様はお土産になんと、本格焼酎薩摩見聞録という甚だ危険な液体を一本持ってきて下さいました。有り難うございます。しかし、ここで一人で飲んでしまうのはとても危険なので、今度首都に出かけたときにでも白米通りの路上あたりで一緒に飲みましょう。

　で、エジプト娘（仮名）様なのですが、港のちゃぶ台屋台で焼き肉をご馳走してくれました。蛙の唐揚げも食わせてくれました。そして、お土産にカレンダーを持ってきてくれました。今年のカレンダーです。もう七月も終わろうとしてるのでかなり意味ないです。

　が、しかし、このカレンダー、クレオパトラエンターテインメントのカレンダーなのです。

　と、言ってもこれを読んでいるお客様方は、クレオパトラエンターテインメント、と言われても、何の事やらさっぱりわからない、と言う方ばかりだと思います。この時点でこのカレンダーがどういう意味を持つか理解できた方は、それはそれで問題なのですが。

　首都のディンデーン地区に、壁面に大きくツタンカーメンのオブジェが飾られていて、屋上にはスフィンクスが作られている、どう考えてもここにサラリーマンとしてスーツ着て通勤するとしたらとても恥ずかしい五六階建てほどのビル。それがクレオパトラエンターテインメントなのです。

　そうです。お風呂屋さんなのですソープランドなのです。

　しかも先日わたくしが雛壇を見学すると言う僥倖に恵まれたクリスティーナのような、千バーツ以下で入浴できると言ったリーズナブルなソープではありません。比較的高級なソープです。

　で、そのカレンダーの中身なのですが、当然のように隔月で大きな全身ヌードがたっぷりと七人分です。実際にクレオパトラで働いている泡姫様方なのかもしれません。名前がちゃんと書いてあります。

　ただ、ここでの最重要ポイントは、皆さんバリバリのタイ女性であるにも関わらず、裸にエジプトチックな黄金色の貴金属を纏ってらっしゃるのところです。そしてそれは当然のように装飾品にしては大きいのです。

　だからといって、鎧とか鎖帷子にしては乳や股間が思いっきり露出していたりします。はっきり言ってかなりの確率でこの黄金色貴金属群、このカレンダーのために特注で作らせた可能性大です。実にワンダフルですこの馬鹿馬鹿しい金のかけ方。侮れませんクレオパトラエンターテインメント。

　と、いうわけで下手すればエジプト国民に対して国辱的に挑発しているとも言えるこのカレンダー、このメールマガジンを読んで下さっている皆様の中で一名様にプレゼントしたいと思います。

　欲しい方は、件名を、クレオパトラナ・カ、としたメールをnoboru@geocities.co.jpまで送って下さい。あ、住所氏名も書いて下さい。もちろん個人情報は当選者が決まった時点で破棄します。

　締め切りは勝手ながら明日七月十九日のタイ時間正午、日本時間午後二時までとさせていただきます。

　当然先着一名様です。こないだの西瓜石鹸が応募者一名でしたので当選確率はむちゃくちゃ高いと予想されます。ふるってご応募下さい。
（終了いたしました。四件ものご応募誠に有り難うございました）

　しかしエジプト娘（仮名）。どうして日本国籍独身の妙齢女性がソープランドのカレンダーなんか持っているのでしょうか。よくよく考えてみれば黄金色貴金属群よりそっちの方が謎のような気もするのです。