弥生拾壱日・木曜日・月齢19.8
−特別篇−
  携帯電話帰ってくる、の段。です。

  まず、火曜夜の段階で友人宅に電話。
  携帯電話があることを確認し、
  翌日午後一時に友人宅最寄りの駅で待ち合わせとした。

  水曜昼。およそ一時間かけて12:58最寄り駅に到着。
  周りを見回すがそれらしい車、人物は見あたらず、
  待合いベンチで京極さんの本を読み始める。

  30分経過。
  さすがに遅いだろうと、公衆電話から友人の携帯電話にかける。
  しかし電波か電源がだめ〜、と云われ、
  やむなく読書に戻る。
  以降何度か電話するも、連絡はつかず。
  しかし本があるので飽きもせず待ち続け、

  時間は午後三時。
  このあたりで「いちじ」を「しちじ」と聞き間違えたのでは?
  と、思い始め、午後七時までいようと決心する。
  このあたりに私の被虐嗜好性がかいま見えますね。

  午後六時。
  ほぼ30分周期でかけていた電話がつながる。
  しかし聞こえてきた声はあきらかに中年男性・・・。
  どうやらメモってあったのは古い番号だったらしく、
  その番号を新しく使っている人にかかったらしい。
  一気に落胆するも、電話番号をメモしてあった別の友人に連絡を取り、
  新しい番号を入手。
  早速かける・・・つながらん(T△T

  時間は既に午後七時。
  予想は付いていたが、矢張り来ない。
  仕方ない。最後の手段。友人宅へ電話やっ。
  (いや、人見知りな私には、家族に面識もないのに、
   人のイエ電にかけるのはとても気が引けるのですよ。)
  兎に角、先程の友人に番号を調べてもらい、早速連絡をとる。
  さすがイエ電!一回で連絡が取れる。
  友人本人に取り次いでもらい事情を話すと、

  「いや1時に行ってたって」
  うそーん。

  まあ兎に角それから駅まで来てもらって、
  無事帰ってきた受難の携帯電話さん。
  ちなみに家出て帰ってくるまでおよそ12時間でした。わーい。

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