今から思えば(2.00)
「せっかく作ったのだから、このままパソコンの肥やしにするのはもったいない。」とベクターにアップ。
守りのルーチンは王手をかけられた際の対応のみ。あとはほとんどが攻撃ルーチンのみというすごい(?)作品。
市販の将棋ソフトに負けてばかりという人から「コンピュータ将棋というものに初めて『逆転勝ち』しました」
との感想をいただき、うれしいやら、なさけないやらと複雑な気持ちになりました。
1手の思考時間を1秒〜2秒とし、手拍子のテンポでコンピュータの指手が返ってくるのを心がけて作ったのですが、
なにせプログラミング技術の幼稚さがモロに現れ、「5回に1回は、途中でハングしてしまぞ」とのキツイ苦情もいただきました。
また、序盤のハメ手回避のルーチンが入れてないので、おもしろいくらいハメ手にひっかかったのもこのバージョンの特徴でした。
そして2.00の最大の特徴の一つは、市販ソフトではお目にかかれない変な機能がついていたのです。コンピュータが詰みを読み切ると「投了しますか?」と
聞いてくるというお節介機能がそれです。(付いていたというよりも、リリースする際に、消し忘れたという方が正しい)。「気を抜いて遊んでいたら、突然、変な問い合わせが出て、びっくりした」との感想もいただきました。
2.00の場合には、1秒あれば15手詰程度ならば、
確実に読んでいたとおもいますので、そういうことも稀には起こっていたと思います。
どこかのだれかが、将棋ソフト最弱選手権という面白い企画をHPでやっていましたが、一応、最弱NO1は逃れたようでほっとしました。
私にとっては、なつかしい、ほろ苦い思いのある作品です。
2.00と遊んでみたい方は、トップページの作者のアドレスまでメールをいただければ、送付いたします。
(2002.12.7)
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