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2.マシニングセンターとは、CAMとは

 マシニングセンター(MC)は、回転する工具によって工作物を切削するCNC工作機械で自動工具交換(ATC)機能を持つものをいう。立形MCは、図1(a)に見るように工具を回転させる主軸が垂直であり、工作物の上面に形状を加工する。横形MCは工具を回転させる主軸が水平で、工作物を垂直軸回りに回転割り出しすることにより、複数の工作物表面に形状を加工できる。

 CNCの特徴は、機械が自動的に行う動作の命令を、記号列によって与えることにあり、その記号を列ねた命令をNCプログラムと呼んでいる。

NCプログラムに今日使用している共通言語は1952/53年当時NC技術が開発の緒についた時に考案されたGコードと呼ばれる言語である。正しい(間違いのない)NCプログラムを迅速容易に作成するための技術が研究されて来ており、初期のものは自動プログラミングシステムと呼ばれていた。今日ではコンピュータ援用製造(CAM)システムが研究されている。

 

    1. 立形MC                                             (b)横形MC

 

図1 マシニングセンター(MC)の加工能力  

 

CAMとは、狭義にはコンピュータを用いてNCプログラムを、コンピュータ援用設計(CAD)によって作成された部品形状を表すモデルデータから、直接自動的に作成する技術である。

 

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