チェックリスト

月鏡の最大の特徴として、まずこのチェックリスト機能が真っ先に挙げられます。

チェックリストとは画像ファイルにマークを付けておいて、それらのファイルに対して一括処理(移動や削除、ドラッグ&ドロップなど)を行なう機能です。マークと言っても、もちろんファイル自体を改変するのではなく、そのファイルの絶対パスを月鏡上で記録するだけの安全設計です。

絶対パスを記録する都合上、月鏡の外部でフォルダの移動やリネームが行われるとファイルを見失ってしまうので注意して下さい。

[Ctrl]キーを押しながらファイルを複数選択するのに歯痒さを感じられた方に、特にオススメしたい機能です。
…と説明だけでは分かり難いと思われますので、以下に使用例を記します。



●お気に入りの画像をいつでも観賞したい

  1.気に入った画像を表示する
  2.画像を右クリックして→[チェックリスト]→[お気に入り]を選択する
  3.1〜2を繰り返す
  4.[編集]→[お気に入り]→[リストを開く]で、いつでも閲覧できます


●デジカメデータから猫画像だけを抜き出したい

  1.猫画像を表示する
  2.画像を右クリックして→[チェックリスト]→[猫]を選択する
  3.1〜2を繰り返す
  4.[編集]→[猫]→[ファイルを移動]で移動先を指定する


●フォルダ内の画像(360枚ほど)から60枚ほど削除する場合

  1.最初から順々に観賞していく
  2.削除しても良い画像が表示されたら[F4]キーを押す
  3.1〜2を繰り返す
  4.[編集]→[削除候補]→[ファイルを削除]を選択する

  ※チェック数が多そうな場合にはファンクションキーを使用すると便利です


●フォルダ内の画像(360枚ほど)から300枚近くも削除する場合

  1.最初から順々に観賞していく
  2.削除したくない画像が表示されたら[F5]キーを押す
  3.1〜2を繰り返す
  4.観賞が終わったら、フォルダ内のチェックを全て反転します
  5.[編集]→[保留]→[チェックを反転]を選択する
  6.[編集]→[保留]→[ファイルを削除]を選択する

  ※あらかじめチェックを反転しておいて外していく方法もあります


●BMPファイルをJPEG形式に変換したい

  1.[整列]→[拡張子]を選択する
  2.変換したいBMPファイルを全てチェックします
  3.[編集]→[(BMPリスト名)]→[リストを開く]でそのリストを開きます
  4.[編集]→[現在のリスト]→[一括変換]→[JPEG形式]を選択する


●連続で並んでいる100枚のファイルを全てチェックしたい

  1.まずは最初(1枚目)の画像を表示させます
  2.上段のトラックバーを右クリックして→[開始点に設定する]を選択する
  3.次に最後(100枚目)の画像を表示させます
  4.トラックバーを右クリックして→[終了点に設定する]を選択する
  5.[編集]→[(登録したいリスト名)]→[チェックを反転]を選択する


●下位フォルダのファイルも全てチェックしたい

  1.[Ctrl]キーを押しながらツリーのフォルダを選択する
  2.下位フォルダのファイルも全てリストアップされた事を確認する
  3.[編集]→[(登録したいリスト名)]→[チェックを反転]を選択する


●チェックリストAをチェックリストBにコピーしたい

  1.[編集]→[チェックリストA]→[リストを開く]を選択する
  2.[編集]→[チェックリストB]→[チェックを反転]を選択する


●縦長と横長に写真を分別したい

  1.[整列]→[4:3比に近い画像]を選択する
  2.壁紙>横長>正方形>縦長の順にソートされる
  3.移動させたい画像に[開始点][終了点]を設定する
  4.[編集]→[現在のリスト]→[ファイルを移動]を選択する


●ブログ用の写真をチョイスして他のソフトで縮小したい

  1.アップロードしたい画像をチェックリストに登録する
  2.[編集]→[ドラッグ&ドロップ]を選択する
  3.縮小ソフトを起動する
  4.デスクトップ左上のチェックリスト名から縮小ソフトのウィンドウにD&Dする





…と、まあこんな感じで使用します。

もちろんリスト名の通りに使用する必要はありません。お気に入りリストに削除ファイルを入れても構いませんし、保留リストにタヌキとキツネの画像を入れても問題ありません。

リスト名は
環境設定のその他の項目で変更が可能ですので、ユーザーの分かりやすいように名前を付けてあげて下さい。









画像振り分け

月鏡のVer1.20からは、専用ソフトにも引けをとらない強力な画像振り分け機能が搭載されました。さらにVer1.40から搭載された振り分けテーブルにより、マウスオンリーでも簡単に画像の振り分けができるようになりました


●転送先の登録

まずは画像の転送先(移動先)を登録します。

上段メニューの[ツール]→[振り分けテーブルの設定]で設定ウィンドウが表示されますので、設定したいキー項目をダブルクリックするか、直接キーを入力する事で現在閲覧中のフォルダが登録されます。
また[右クリック]→[登録する]でフォルダを選択して登録する事もできますし、ドラッグ&ドロップでの入れ替えも可能です

設定ウィンドウ

Ver1.80からは振り分け先への強制ムーブや強制コピーモードが追加されました。
この振り分け先は絶対に移動にしたい(自前のゴミ箱など)時や、絶対にコピーにしたい(外部ドライブなど)時に設定して下さい、ステータスバーに表示されているMoveやCopyより上位の設定となります。

※強制モードが設定されたパスの先頭には"$COPY="などが付与されます。

振り分けテーブル ●画像の振り分け

上記の方法で登録を済ませたなら、対応するキーを押す事で画像の振り分けができるようになります。キーをいちいち憶えていられないという方は、右の振り分けテーブルを表示しておくと何かと便利です。

タッチタイピングが苦手な方は、この振り分けテーブルの項目を左クリック、または画像をドラッグ&ドロップする事でも振り分けられます

項目を右クリックする事で転送先のフォルダを開きます。



●ファイルの相対移動

この機能を利用するには、あらかじめ
環境設定「下位フォルダへの振り分けを使用する」にチェックを入れておいて下さい。そうすればキーボード上段の[1]〜[0]またはテンキーで下位フォルダへの振り分けを行なう事ができます。

下位フォルダへの移動

例をあげますと、現在フォルダを閲覧している状態で、[2]キーを押せばフォルダへファイルを移動させ、[6]キーを押せばその他フォルダへファイルを移動させる事ができます。

さらに[Ctrl]を押しながら[1]〜[0]を押すことで、11個目のフォルダ〜20個目のフォルダへファイルを移動させる事もできます。これらの相対関係は振り分けテーブル上に常に表示されていますので、慣れない内はそちらを参照してみて下さい。

なお振り分けテーブルに絶対パスが指定してある場合には、そちらが優先されますので、テンキーは相対フォルダ振り分けに使って、キーボード上段の数字キーは絶対パス振り分けに…などの使用法も可能です(もちろんその逆もしかり)

Ver1.72より下位フォルダへの振り分けの基点となるベースフォルダをワンキーで変更できるようになりました。
これにより、あらかじめベースフォルダさえ登録しておけば、後はワンキーで基点を変更して、 数字キーで下位フォルダへの振り分けが可能になります。 ベースフォルダは閲覧中のフォルダを移動するまで保持されますので、"A1213"と"A1A2A1A3"は 全く同じ振り分けになります。
どちらでもお好きな方法で振り分けてみて下さい。


●振り分けのコツ初級編

週に100枚程度の画像を振り分ける方を対象にしています。
この位の枚数でしたらキーボードによる振り分け機能を使わなくとも、マウスによるツリーへのD&Dだけで十分だと思います。連続で同じフォルダにD&Dする際にはカンマキー[,]を使用すると便利です
よく振り分けるフォルダをマウスジェスチャーの「転送先に設定する」で登録しておくと、ジェスチャー一発で振り分けられて、より一層快適になります。
そしてテンキーによるファイルの相対移動を利用すれば、パス設定なしで下位フォルダに振り分けできるので便利です


●振り分けのコツ中級編

週に400〜500枚程度の画像を振り分ける方を対象にしています。
この位の枚数になってくると、流石にマウスオンリーでは辛くなってきますので、キーボード振り分けと併用される事をオススメします。
タッチタイピングが苦手な方は、振り分けテーブルを使用される事をオススメします。 適当なキーに移動先を登録して、あとは項目をマウスクリックするだけで画像を簡単に振り分けられます。
さらにソート機能を上手に使って、振り分けがしやすい並びにすると作業効率がグンとアップします。


●振り分けのコツ上級編

週に1000枚以上もの画像を振り分けなければならない方を対象にしています。
流石にこの位の枚数になってくると、タッチタイピングは必須になってきます。いちど未整理フォルダを開いたら、振り分けが終わるまでは一切マウスに触れない位の気合が必要です。
全てのキー設定を最大限に使用、下位フォルダへの振り分け、+Shiftキーによるフォルダの選択などを存分に活用し、D&Dで振り分けなければならないような細かいファイルは[→]キーで後回しにしてしまうのが賢いやり方です。









ミニテクニック集

HTML表示時にD&Dでファイルの移動ができない

HTML表示中はコピペする事も考慮してD&D処理を抑制しています。mhtファイルやgifファイルを移動させたい場合には、下段ステータスバーからD&Dしてみて下さい。


HTML表示中にIEの右クリックメニューを使用したい

キーボード下段のポップアップメニューボタンを押すか、[Ctrl]を押しながら右クリックしてみて下さい。


振り分けテーブルの項目が小さ過ぎて押しにくい

振り分けテーブルの項目はコメント領域のフォントを継承しているので、そちらのフォントサイズを変更してみて下さい。


フォルダ名を変えたらチェックリストが全て×になった

エクスプローラでフォルダの移動や改名が行なわれた場合、そのフォルダに属するチェックリストは全て無効になってしまいます。なるべく月鏡上でフォルダの移動や改名を行なって下さい。概ね最新の状態に更新されます。


ファイルの削除がアンドゥできない

諸般の事情によりできません。なので月鏡用にゴミ箱フォルダを別途作成し、一時的にそちらに移動させるようにして、定期的にまとめて削除する方法をオススメします。


ときどきツリーやトラックバーやキーが利かなくなる

すみません、認知のバグです。とりあえず慌てず騒がず[表示]→[情報を更新]としてみて下さい。
ホイール回転が利かない場合には、上のトラックバーをクリックしてみて下さい。

GIFアニメをコマ送りしたい

「内蔵のGIFエンジンを使用する」にチェックを入れて「IEの機能でGIFアニメを再生する」のチェックを外した状態でGIF画像を表示し、[Ctrl]キーを押しながらホイール回転で全てのセルを表示できます。


メニューにある太字の項目って?

あれはディフォルトメニューです。
→付きのメニュー項目をダブルクリックする事で、太字の項目を簡単に選択する事ができます。
例1:表示(V)をダブルクリックで「情報を更新」します
例2:編集→リスト名をダブルクリックで「リストを開く」を選択した事になります



ホイール↓回転で次の画像に進まない

次の画像に進まずにスクロールバーが動いてしまうのは、こちらの想定外の動作です。大半はマウスウェアが原因ですので、Windowsのコントロールパネル→マウス月鏡上では動作しないように設定してみて下さい。
(HTML表示中にスクロールバーが動くのは正常な動作です)









ショートカットキー

[Esc]最小化(ボスが来た!!!)
[←]戻る(環境設定で変更が可能です)
[→]進む(環境設定で変更が可能です)
[↑]拡大(環境設定で変更が可能です)
[↓]縮小(環境設定で変更が可能です)
[Shift]+[←]最初へ戻る
[Shift]+[→]最後へ進む
[Shift]+[↑]フォルダを戻る
[Shift]+[↓]フォルダを進む
[F1]〜[F10]画像ファイルをチェックする/チェックを外す
[F11]フルスクリーン表示/ウィンドウ表示
[F12]スライド・ショーの再生/停止
[Shift]+[Enter]等倍で表示(環境設定で変更が可能です)
[Ctrl]+[Y]リドゥ(アンドゥのやり直し)
[Ctrl]+[Z]ファイルの移動をアンドゥ
[BackSpace]ファイルの移動をアンドゥ(上記アンドゥの使用を推奨します)
テンキーの
[1]〜[0]
または
[Ctrl]+[1]〜[0]
キーボードの右側にあるテンキーで振り分けできます。
通常の10キーとCtrlを合わせて20の振り分け先が設定できます。
設定の「下位フォルダへの振り分けを使用する」をチェックすると、現在開いているフォルダから下位フォルダに、パス設定の必要無く振り分けできます。
パス設定がしてある場合には下位フォルダ振り分けをせず、パス設定を優先します。
キーボード上段の
[1]〜[0]
または
[Shift]+[1]〜[0]
英字キーの上にある数字キーで振り分けできます。
通常の10キーとShiftを合わせて20の振り分け先が設定できます。
[A]〜[Z] 特別な機能の無いディフォルトな振り分け設定です。
キーボードのキーを押す事で設定された振り分け先に画像を移動させます。
[Shift]+[A〜Z] シフトキーを押す事で振り分け先が倍増します。
設定の「Shift+キーボードでフォルダ選択にする」をチェックすると
設定されたパスからフォルダを選択して、画像を移動させる事ができます。
Shift+A-Zにパス設定が無い場合には、A-Zのパス設定からフォルダ選択になります。
[MouseL]+[A〜Z]
または
[Space]+[A〜Z]
マウスの左ボタンまたはキーボードのスペースバーを押しながらA-Zキーで振り分けします。
キーボード主体の振り分けならスペースバー
マウス主体の振り分けならマウスの左ボタン
の使用をオススメします。
スペースバーを使用する場合には、設定のジェスチャータブからSpace設定を"無し"に設定して下さい。
[MouseW]+[A〜Z]
または
[Ctrl]+[Alt]+[A〜Z]
マウスのホイールボタンまたはキーボードのAlt+Ctrlキーを押しながらA-Zで振り分けします。
どうしても振り分け先を増やしたいという要望に応えて搭載されたのであまり使いやすいとは言えない設定です。
ホイールクリックを使用する場合には、設定のジェスチャータブからホイールクリックを"無し"に設定して下さい。
[Ctrl]+[G]しおりを開く
[Ctrl]+[T]しおりを挟む
[Ctrl]+[D]標準に戻す(フィルター類を全てリセットする)
[Ctrl]+[R]情報を更新(表示を全て再構築する)
[Ctrl]+[F]振り分けテーブルの表示/非表示
[Ctrl]+[E]Exif情報の表示/非表示
[Shift]+[;]or[:]or[.]or[/] 初回はShiftキーを押しながらキーを入力する事で、新しいフォルダを作成して、そのフォルダにファイルを振り分けます。
フォルダ作成後はShiftの入力無しで作成されたフォルダに振り分けます。
振り分け中、とっさに新しいフォルダが欲しくなった時などに利用すると便利です。
[;]or[:]or[.]or[/] ↑で作成したフォルダがあれば、そこにファイルを移動する
[,] 前回の振り分け先にファイルを移動します。 前回の振り分け先とは、ワンキーで振り分けられるもの以外の振り分けで記録されています。 主にドラッグ&ドロップによる振り分けやフォルダ選択による振り分け後に、続けてファイルがある場合にワンキーで移動できて便利な機能です。


〜修飾キーによる裏技まとめ〜

Ctrlキー
・フォルダを開く時に[Ctrl]が押してあると、下位フォルダも含めてファイルを検索します
・ツリービューへ画像をドラッグ&ドロップする時に[Ctrl]が押してあると、移動モードならコピー、コピーモードなら移動します。
・アップロード画像の作成を選択する時に[Ctrl]が押してあると、画像に書き込む文字列を編集できます
・GIFアニメ画像を表示中に[Ctrl]を押しながらホイール回転をすると、コマ送りが可能です(IE機能によるアニメ再生がOFFの場合のみ有効)
・[Ctrl]を押しながら↑↓←→キーで画像をスクロールできます
・IEモード中に[Ctrl]を押しながら右クリックで通常のIEメニューが使用できます

Shiftキー
・ツリービューへ画像をドラッグ&ドロップする時に[Shift]が押してあると、現在のリストの画像を全てまとめて移動できます。