低レベルなヒトの覚え書き
●特別企画: テキトー電気工作(2): DC1.5V電源の製作(秋月電子通商の出力電圧可変安定化電源キット)
5. 「大容量出力可変安定化電源キット LM317T使用 最大1.5A」の製作
秋月電子通商から発売されている3種類の電源キットのうち、筆者が2番目に購入したのは「大容量出力可変安定化電源キット LM317T使用 最大1.5A」です。
こちらは「やっぱり、どうせなら放熱器つきのほうがいいかも(電流だって3Aは必要ないだろうし)」という理由で選択しました。
[主な材料]
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秋月電子通商の「大容量出力可変安定化電源キット LM317T使用 最大1.5A」。
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ACアダプタ。
今回は、電圧5V、最大電流600mAのもの(auの携帯電話の充電用)を使用(
註1
)。
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ケース。
今回は、12×8×4.7cmの食品タッパーを使用。
本来は、きちんとした金属ケースが望ましい(
註2
)。
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その他、出力側のコードや、基板を固定するネジ、基板を浮かせるスペーサーなど。
[手続き]
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キットを組み立てる。
添付のマニュアルをよく読んで、回路図と「参考部品配置図(部品面)」、「参考パターン図(半田面)」を照らし合わせながら、間違いのないように配線する。
なお、キットに含まれるパーツのうち、三端子レギュレータと電解コンデンサとダイオードに関しては、取り付け方向が決まっているので特に注意すること(
註3
)。
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ケースを加工する。
基板を固定するためのネジ穴や、入出力のコードを通す穴を開けておく(筆者は念のため空気穴も開けた)。
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ACアダプタの出力側のコードを適当なところで切断し、2本の線のうち、どちらがプラスでどちらがマイナスかを確認する。
当たり前だが、コードを切断したりハンダ付けしたりするときには、絶対にACアダプタをコンセントから外して、装置に電流が流れないようにしておくこと。
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ACアダプタの出力側のコードをキットの入力部分につなぐ。
「参考部品配置図」の右側にある「D1」という四角形の、左上から出ている「+」の線にプラスのコード、右下から出ている「-」の線にマイナスのコードがつながる形にすること。
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ひととおり装置が組み上がったら、実際にACアダプタをコンセントに差し込み、動作テストをする。
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動作に問題がなければ、出力側のコードを取り付けて、基板をケースに固定して完成。
あとは、必要に応じて出力電圧を調整する。
[完成図]
完成した装置の外観を以下に示す。
なお、画像では、出力側のコードの先端に、ギボシ端子を介して単4型乾電池とほぼ同じ形状のアダプタを接続してある。
続いて、ケースの内側、および、底面外側から見た画像を示す。
[註]
註1:
これ自体は定電圧タイプのようでしたが(たぶん)、
前述の条件
を満たすものなら、別にどんなものでもかまいません。
註2:
350キットでの経験から考えて、今回もひとまずは食品タッパーで大丈夫だろうと判断しました。
註3:
三端子レギュレータは、実物の部品で板がずれてはみ出した格好になっている側が図面の上側にくるよう配置する。
電解コンデンサ(ビニールで覆われた円筒から長さの違う2本の足が出ている部品)は、足の長いほうがプラス、短いほうがマイナス。
ダイオード(小さな円筒の両端から足が出ている部品のうち、円筒部の一端にだけ帯が描かれているもの)は、帯のあるほうがカソード(回路図中の「行き止まり」みたいな記号で三角形がぶつかっている壁の側)。
[付記]
こちらの装置に関しても、入力側のACアダプタを取り替えたり、出力側のコードを二股にしてみたり(タコ足配線用!)、まだ折に触れていじり続けています。
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R.1: 2008/09/02
Copyright (C) 2008 A.Satoshi