低レベルなヒトの覚え書き
●特別企画: 「Sansa e130」の話。あるいはWindows98とUSB Mass Storage Deviceのこと
4. Win98SEとSansa e130(3): それでも認識してくれない?
ここでは、筆者が自宅で使用しているWindows98SEマシンに「Sansa e130」(以下、e130)用のドライバを導入した際、実際に体験したトラブルの事例を報告します。
[起]
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最初はCreativeのドライバを、次に、それをアンインストールして、SDMX1のドライバをインストールしてみた。
が、いずれにしてもOSはe130を認識してくれなかった。
[承]
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ドライバのインストールや再起動を繰り返しながら様子を見ていたら、あるとき突然、e130が認識されるようになった(そのときは、e130の内蔵メモリも普通に読み書きできた)。
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しかし、いったんe130をUSBポートから取り外して、再び接続し直したときには、もとどおりOSはe130を認識しなくなっていた。
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その後、さらにドライバのインストールをやり直すなどして様子を見ていると、そのときどきでe130が認識されたり、されなかったりした。
[転]
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しかたがないので、とうとう汎用のドライバを試してみる気になった。
それまでは、事前にUSB関係のドライバをすべてアンインストールしなければならないのが面倒で、汎用ドライバの導入を躊躇していた。
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実は筆者は、普段、SDカードなどを読み書きするための「カードリーダ・ライタ」をUSBポートにつなぎっぱなしにしている(この製品専用のWin98SE用ドライバも導入済み)。
で、このカードリーダのドライバを削除しようと思ったところで、e130もまたメモリカードであると同時にカードリーダであることに気がついた。
もしかしたら、こいつのドライバがCreativeなどのドライバと衝突してたのかも。
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ものは試しということで、カードリーダのドライバは残したまま、e130対策のドライバは組み込まず、カードリーダ本体はUSBポートから取り外し、e130だけを接続してみた。
そしたらこれが大当たりで、いきなりOSがe130を正しく認識した。
しかも、この状態は、e130の抜き差しとかOSの再起動を何度繰り返しても、常に安定していた。
[結]
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Win98(SE)環境にe130対策のドライバを組み込むときは、すでに似たようなドライバを組み込んでいないか、確認したほうがよい。
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適切な(はずの)ドライバを組み込んだ状態で、それでもOSがe130を認識しないときは、e130と似たような製品を同時に接続していないか、確認したほうがよい(カードリーダ系の機器はダメっぽい)。
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いろいろ考え合わせると、e130に流用できるドライバは、案外、たくさんあるのかもしれない。
[余談]
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筆者がかつて所有していた別の音楽プレイヤーの場合は、きちんとWin98SE用のドライバが用意されていて、なおかつ、このドライバとカードリーダのドライバを両方インストールし、プレイヤーとカードリーダを同時にUSBポートに接続した状態で、どちらも普通に使用できていた。
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その製品にはカードリーダとしての機能はなかったので、単純に比較すべきではないかもしれないが、なんだかなあ。
[補足]
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R.1: 2008/09/02
Copyright (C) 2008 A.Satoshi