マーカ一覧 |
マーカはJPEGファイル内の各セグメント先頭に書かれている2バイトのコードです。
マーカ単体でも存在します。(SOI、EOI、RST)
各マーカの1バイト目は0xFFで2バイト目が種別を表します。
セグメントのマーカでは、マーカの後に2バイトのセグメント長、セグメントパラメータと続きます。
※マーカのコードは全て16進で、表記記号は省略してます
※見にくいかもしれませんが、コード順に並べています。資料によっては機能順に並べ一般的では無い物は載っていないマーカも有ったので、あえて洩れのないようこうしています。
コード 略称 内容 FF00 --- データとしてのFFを表す(マーカでは無い) FF01 TEM 算術符号用テンポラリ FF02〜FF4E RES リザーブ FF4F SOC コードストリーム開始(JPEG2000) FF51 SIZ サイズ定義(JPEG2000) FF52 COD 符号化標準定義(JPEG2000) FF53 COC 符号化個別定義(JPEG2000) FF55 TLM タイルパート長定義(JPEG2000) FF57 PLM パケット長標準定義(JPEG2000) FF58 PLT パケット長個別定義(JPEG2000) FF5C QCD 量子化標準定義(JPEG2000) FF5D QCC 量子化個別定義(JPEG2000) FF5E RGN ROI定義(JPEG2000) FF5F POC プログレッション順序変更(JPEG2000) FF60 PPM パケットヘッダー標準定義(JPEG2000) FF61 PPT パケットヘッダー個別定義(JPEG2000) FF63 CRG コンポーネント位相定義(JPEG2000) FF64 COM コメント(JPEG2000) FF90 SOT タイルパート開始(JPEG2000) FF91 SOP パケット開始(JPEG2000) FF92 EPH パケットヘッダー終了(JPEG2000) FF93 SOD データ開始(JPEG2000) FFC0 SOF0 ベースライン
フレームヘッダー (ハフマン符号化基本DCT方式)FFC1 SOF1 フレームヘッダー (ハフマン符号化拡張シーケンシャルDCT方式) FFC2 SOF2 プログレッシブ
フレームヘッダー (ハフマン符号化プログレッシブDCT方式)FFC3 SOF3 フレームヘッダー (ハフマン符号化ロスレス方式) FFC4 DHT ハフマンテーブル定義 FFC5 SOF5 フレームヘッダー (ハフマン符号化差分シーケンシャルDCT) FFC6 SOF6 フレームヘッダー (ハフマン符号化差分プログレッシブDCT) FFC7 SOF7 フレームヘッダー (ハフマン符号化差分ロスレス方式) FFC8 JPG JPEG拡張用リザーブ FFC9 SOF9 フレームヘッダー (算術符号化拡張シーケンシャルDCT方式) FFCA SOF10 フレームヘッダー (算術符号化プログレッシブDCT方式) FFCB SOF11 フレームヘッダー (算術符号化ロスレス方式) FFCC DAC 算術符号テーブル定義 FFCD SOF13 フレームヘッダー (算術符号化差分シーケンシャルDCT) FFCE SOF14 フレームヘッダー (算術符号化差分プログレッシブDCT) FFCF SOF15 フレームヘッダー (算術符号化差分ロスレス方式) FFD0〜FFD7 RST0〜RST7 リスタートマーカ FFD8 SOI スタートマーカ FFD9 EOI エンドマーカ EOC コードストリーム終了(JPEG2000) FFDA SOS スキャンヘッダー FFDB DQT 量子化テーブル定義 FFDC DNL ライン数定義 FFDD DRI リスタートインタバル定義 FFDE DHP ハイアラーキカルプログレッション(階層数列)定義 FFDF EXP 成分拡大 FFE0〜FFEF APP アプリケーション用 FFF0〜FFFD JPGn JPEG拡張用リザーブ FFFE COM コメント FFFF --- FFの連続は最後のFFを除いて無視する規約になっています
ハフマン符号と算術符号について
JPEGはハフマン符号を用いるものと、算術符号(arithmetic coding)を用いるものとに二分され、算術符号は特許の関係で余り普及はしていません。
また、一般の画像ビュアは算術圧縮JPEGに対応しておらず、算術圧縮されている画像が有ったとしても事実上見ることができません。
それぞれの専用のマーカが有り、区別すると以下の通りになります。
ハフマン符号化JPEG専用マーカ SOF0〜SOF7,DHT 算術符号化JPEG専用マーカ SOF9〜SOF15,DAC,TEM ベースラインなどの一般のJPEGファイルでは算術符号専用のマーカは使用されません。