JpegAnalyzer操作説明 JPEGフォーマットエラーリスト Back
JpegAnalyzerの解析リストで解析情報の後に表示されるエラーリストです。
赤文字が画像表示出来なくなるもの、オレンジ色の文字が表示は出来るエラーです。
メッセージ 説明
◆ データが有りません ◆ ファイルサイズ n バイト ファイルサイズ2バイト未満なら表示されます。
◆ JPEGファイルでは無さそうです ◆ SOI/EOI/SOF/SOS/RSTいずれも検出されなかった場合に表示します。
単独のファイルの場合、指摘通りJPEGファイルではありません。
ただし、イメージデータの一部である可能性は残ります。

分割されたファイルの中間イメージデータの場合、前後のファイルと結合する事で復元出来る場合が有ります。
他の断片ファイルの無いイメージデータの場合は、修復は非常に困難で、修復出来たとしても残りのイメージの一部しか復元出来ません。

事例集-以前表示出来たファイルが見れなくなった場合
事例集-分割ファイルの結合に失敗したファイル
事例集-デジタルカメラ画像のヘッダー修復例
◆ イメージデータの断片かもしれません ◆ SOI/EOI/SOF/SOSがいずれも検出されない場合にRSTを検出した時、
SOI/SOF/SOSがいずれも検出されない場合にEOIを検出した時、表示します。
比較的、単独で検出され易いマーカをこのエラーにしています。
このファイル単独では修復は出来ません。
条件的には上の"JPEGファイルでは無さそうです"と同じで、後半の説明を見てください。
◆ SOIマーカが有りません ◆ ファイル先頭部分の欠落が考えられます。
ファイルの先頭またはJPEG領域の先頭にSOIを挿入して下さい。
◆ EOIマーカが有りません ◆ ファイル末尾部分の欠落が考えられます。
他に異常が無ければイメージデータの残っている部分までは表示出来ます。
◆ [SOF][SOS]セグメントが有りません ◆ ファイルの一部欠落が考えられます。
ファイル構成上致命的なエラーです。
同じ機器やソフトより出力した画像などからセグメントをコピーして修復出来る場合が有ります。
◆ テーブル (※1) が有りません ◆ ファイルの部分的なデータ抜け、偽装が考えられ、これも致命的なエラーです。
同じ機器やソフトより出力した画像などからテーブルをコピーしてきたり、汎用テーブルを挿入する事で修復出来る場合があります。
◆ テーブル (※1) が余分に定義されています ◆ SOFやSOSに指定されていないテーブルがDQTやDHTに有ります。
不要なテーブルです。
◆ ベースラインではDHTにテーブル (※1) は定義出来ません ◆ ベースラインではDC、AC共HT2、HT3のテーブルは定義出来ません。
◆ ベースラインではSOSにテーブル (※1) は定義出来ません ◆ ベースラインではDC、AC共HT2、HT3のテーブルは定義出来ません。
◆ ロスレスではDQT (※1) は定義出来ません ◆ ロスレスSOF3,SOF7ではDQTは定義出来ません。
◆ ロスレスではSOFにテーブル (※1) は定義出来ません ◆ ロスレスSOF3,SOF7ではSOFにはダミーのQT0しか定義出来ません。
QT1〜QT3が指定されているとエラーとします。
◆ ロスレスではDHTにACテーブル (※1) は定義出来ません ◆ ロスレスSOF3,SOF7ではAC成分のDHTは定義出来ません。
◆ SOF定義成分 ( 成分名 ) がSOSに含まれていません ◆ SOF定義成分とSOS定義成分を比較し、検出されなかった成分を表示します。
大きな単位でデータが欠落しているか、SOF・SOSのデータ化け等が考えられます。
◆ SOSのDCT係数が欠落しています ◆ SOF定義成分とSOS定義成分を比較し、検出されなかった成分を表示します。
大きな単位でデータが欠落しているか、SOF・SOSのデータ化け等が考えられます。
◆ 異常な領域・セグメントが有ります ◆ 詳細はエラーのセグメントに表示されます。
このエラーが単独で表示する場合、異常な領域を削除することで修復出来る場合があります。
◆ SOFセグメントに異常な部分が有ります ◆ 詳細はエラーのセグメントに表示されます。
◆ DQTセグメントに異常な部分が有ります ◆
◆ DHTセグメントに異常な部分が有ります ◆
◆ SOSセグメントに異常な部分が有ります ◆
◆ DRIセグメントに異常な部分が有ります ◆
◆ イメージデータ領域に異常な部分が有ります ◆ 詳細はイメージデータ領域に表示されます。
◆ DRIセグメントが有りません ◆ イメージデータ部にRSTマーカが有り、DRIセグメントが無い場合表示されます。
DRIの挿入を試して見て下さい。
◆ RSTマーカが欠落しています ◆ DRIセグメントが有り、イメージデータにRSTマーカがひとつも無い場合に表示されます。
イメージデータの大半の欠落かDRIセグメントの誤検出(マーカ偽装)が考えられます。
◆ SOIマーカがn個有ります ◆ 分割ファイルの結合失敗、マーカの誤検出(マーカ偽装)が考えられます。
分割ボタンで個々のファイルに分ける事が出来ます。
◆ EOIマーカがn個有ります ◆ 分割ファイルの結合失敗、マーカの誤検出(マーカ偽装)が考えられます。
◆ SOIマーカ以前にnバイトの無効なデータが有ります ◆ 偽装、Macバイナリ、他形式ファイルの場合が考えられます。
選択領域削除で先頭の未使用領域を削除すればJPEG形式で見れるようになる場合があります。
◆ EOIマーカ以降にnバイトの無効なデータが有ります ◆ エラーがこれだけなら画像表示出来るファイルで、EOI以下は無駄な領域です。
支障が無ければ、選択領域削除で末尾の未使用領域を削除してください。
◆ アスペクト比が1:1では有りません ◆ プレビューで正常に見れる画像の場合、訂正したほうが良いかもしれません。
プレビューで画像が縦か横に潰れた表示になる場合は、記録されたアスペクト比で画像が記録されている可能性があります。
一部の画像ツール(海外製?)で作成されたものはこう言うファイルが出力されるらしいです。
◆ 拡張子が違います ◆ 判定拡張子 : ??? ファイルの先頭の2〜3バイトのデータから判別しています。
現在検出可能な拡張子はBMP/GIF/JPG/PNG/TIF/ZIP/LZH/PARです。
設定により、関連づけされたプログラムを起動し、拡張子を変更する事が出来ます。
◆ 他形式ファイルをJPEG解析しています ◆ ファイルの先頭、拡張子共にJPEG形式で無い場合表示します。
他形式ファイルでも内部にJPEG画像を含む場合があり、解析リストを見て判断出来ます。
見つかったJPEG領域の画像を表示したりファイルに保存する事も可能です。
◆ 解析ボタンを押すとTIFF解析リストを表示します ◆ TIFF形式のファイルをJPEG解析すると表示します。
異常なファイルではありませんが、JPEGとしては表示出来ないので赤表示にしています。
◆ リスト表示の限界なので処理を中断しました ◆ 解析リストの行数が多ければ、行あふれ前にメッセージが出ます。
ほとんどがJPEG以外のファイルを解析した時に発生。
※1 表示されるテーブルは以下の通り
[QT0] [QT1] [QT2] [QT3] [HT0-DC][HT1-DC][HT2-DC][HT3-DC] [HT0-AC][HT1-AC][HT2-AC][HT3-AC]

注意事項
APPセグメント内にサムネイル画像が含まれている場合、サムネイル上でのエラーは解析リストより後のエラーには反映しません。

JPEG画像がサムネイル以外に複数記録されると、正常なファイルでもマーカやセグメントが複数計数される事によってエラーとなる場合が有ります。
そのような場合は、
設定>マーカ・セグメント誤検出防止>EOI以降のマーカ無視にチェックを入れて下さい。
最初に検出したJPEG領域のみ構造表示され、その領域の正しい判定が出来ます。