JpegAnalyzer操作説明 プレビュー画面 |
プレビュー画面の機能
プレビュー画面はメモリー上に有るJPEGファイルの内容を画像にして確認出来、編集作業の成否の目安に利用出来ます。
実サイズ表示と全体表示が選べ、実サイズ表示では読み込んだJPEGファイルにリスタートインタバル処理がされていると、ダンプ画面の該当箇所と一致が取れるよう枠を表示したり、自動でスクロールしたり出来ます。
ディスプレイ上の画面位置、サイズはウインドウの端をマウスで摘んで調整し、自由に変更して下さい。
再起動しても前回終了時の状態に戻ります。
プレビュー画面のタイトル
メモリー内のJPEGファイルが表示出来ない内容なら表示不可と表示され画像は表示されません。
表示出来る場合は、タイトルに画像の横サイズx縦サイズ、ファイルサイズが表示し、画像が表示されます。
プレビュー画面はタイトル右上の最小化「_」のボタンが効きません。
表示・非表示はメイン画面の「プレビュー」ボタンのON、OFFまたは「×」ボタンで操作して下さい。
プレビュー画面のスクロール機能
プレビュー画面が実サイズ表示になっている時、スクロールバーが表示されます。
右、または下にあるスクロールバーを調整すると画面の表示位置を変える事が出来ます。
また、マウスの左ボタンを押さえたままカーソルを動かす事でも表示位置を移動させる事が出来ます。
プレビュー画面の回転機能
全体表示中にプレビュー画面の対角線で区切られた上下左右4つの領域から他の領域へ画像をドラッグすると、その方向へ90°180°270°画像を回転させます。
回転するのは表示画像のみで、ファイルデータはそのままです。
回転時にプレビュー画面内に納まるように画像サイズを再調整します。
注意事項
・JPEGファイルを読込んでいない場合、ウインドウは表示されません。
・大きい画像ほど処理速度が目立って遅くなります。プレビューが必要ない時は消しておいた方が軽快な操作が出来ます。
・ダンプ画面でRSTマーカの位置を四角枠で表示させる時は画面を小さくしたほうが、枠を見つけ易くなります。
枠を指定位置に自動でスクロールしますが、画像の上下左右の端の部分では、枠はプレビュー画面の端になり、広い画面だとずれ幅がその分大きくなります。
・ウインドウの最小化「_」ボタンは無効にしています。
制限事項 プレビュー時に「不正なパラメータです」「パラメータが正しくありません」が表示される
プレビュー画面では画像を表示、加工するために一旦ビットマップ形式に変換しています。
Windows9x系OSで、ビットマップに変換時の画像がOSの制限サイズ(Windows98で32KB位)を越える場合、項目にあるようなエラーが発生してしまいます。
また、同OSではビットマップの領域がフラグメントする場合があるので、最初は表示出来ていても書き換えを繰り返していくと少ないサイズの画像でもエラーが出る可能性があります。
発生条件
・Windows9x系OSで使用している時
・プレビュー画面を表示している時、または表示中に内容を変更した時
・画像サイズの1辺が2000〜3000ピクセル以上の大きな画像
WindowsXP等のNT系OSで処理すればエラーは出ませんので、別にNT系のコンピュータが有る場合はそちらで使用してください。
プレビュー画面を見なくても良ければ、プレビュー画面を消してそのまま処理を続けても問題ありません。
Exif表示などで画像を見たい場合、大抵はサムネイルが記録されているので、主画像の代わりにサムネイルを表示すればエラーを出さずに画像を表示出来ます。
常時表示する場合は、設定メニューのファイル読取り直後の画面指定>サムネイルにチェックを入れます。
その時だけ表示する場合は、ツールメニューのサムネイルで表示と書かれた項目を選びます。
プレビュー画面 ポップアップメニュー |
全体表示
切り捨て修復
スクロール位置設定
外郭原色枠
内郭原色枠
サムネイル自動回転
プレビュー画面ポップアップメニュー 全体表示 |
画像を縮小して全体を見渡すか実サイズで表示して画像の一部を見るかを切り替えます。
チェック ON OFF 画像がフレームより大きい時 縮小 実サイズ 画像がフレームより小さい時 実サイズ 実サイズ 基準位置 中央 左上端 画像スクロール
イメージデータ同期× ○ 画像回転 ○ ×
イメージデータ同期
リスタートインタバル処理されたJPEGファイルでは、プレビュー画面をクリックすることで該当のイメージデータ位置にダンプ画面が切り替わります。
逆にダンプ画面のイメージデータ部分をクリックすることでプレビュー画面に該当部分の枠を表示し、指定位置にスクロールします。
全体表示OFFでないと動作しません。
画像回転
プレビュー画面の対角線で区切られた4つの領域をまたぐようにマウスをドラッグすることで、画像を回転させて見る事が出来ます。
実データは回転していないので注意してください。
全体表示ONでないと動作しません。
プレビュー画面ポップアップメニュー 切り捨て修復 |
画像が途中で途切れている場合に、途切れた場所以下を切り捨て、正常に見える画像にします。
写真は花博記念公園(大阪)命の塔周辺(作者の家の近く) 切捨て前 切捨て後
項目有効化条件
・プレビュー画面に画像を表示している。
・プレビュー画面が実サイズ表示になっている。
・ベースライン形式でSOSが1つのファイル。
動作内容
プレビュー画面の切り捨て修復はマウスで右クリックしてメニューを表示させた位置から下を切り捨てます。
ツールメニューの項目は最後のRSTの位置、または下から1行づつの削除になり動作が異なります。
本来、このような処理の為にJPEGではDNLセグメントを規定していますが、調べた限りでDNLを解読している画像ビュアは有りませんでした。
JpegAnalyzerはSOFセグメントに記録されている画像の縦サイズを修正して切り捨て修復を実現しています。
リスタートインタバル処理あり メニューを表示させたイメージデータの行より下のデータを削除
EOIを付ける
画像の縦サイズを削除した分を引いた値に書き換えリスタートインタバル処理なし メニューを表示させたイメージデータの行までの縦サイズに書き換え ※注
EOIが無ければ付ける
注意事項
・リスタートインタバル処理がされていないファイルは、イメージデータを削除しません。
画像ビュアで末尾の部分を見えなくさせるだけで、画像ビュアによってはエラーになるかもしれません。
・画像の中にサムネイルが含まれている場合、サムネイルの修正までは行いませんので、サムネイルと画像が一致しなくなります。
必要な場合はサムネイルの出力出来る画像ビュア等で再保存して下さい。
但し、JPEGの再圧縮は画質の劣化を伴いますのでお薦め出来ません。
・画像が中間で抜けている場合、下の部分が繰り上がって見えている場合があります。
その場合、この処理を行うと末尾の正常に見える部分が削除されます。
中間部分の修復には対応できないので、プレビュー画面の切り捨て修復機能で中間から下を全て削除してしまうか、修復を諦めて下さい。
参照:ツールメニュー>切り捨て修復機能
プレビュー画面ポップアップメニュー スクロール位置設定 |
プレビュー画面の自動スクロール位置を調整します。
RST修復機能を利用される場合に設定して下さい。
選択すると、プレビュー画面のポップアップメニューを表示させた位置が記憶され、以後、その位置を目標に画像がスクロールします。
プレビュー画面ポップアップメニュー 座標枠設定 |
リスタートインタバル処理をされたJPEGファイルを読込んでいる場合、ダンプ画面でマーカ移動などを行うと、プレビュー画面が同期して該当箇所をスクロールし枠を表示します。
外郭原色枠、内郭原色枠の項目のチェック状態で、表示する枠を指定します。
外郭原色枠と内郭原色枠の同時使用が可能ですが、調べるドット位置が異なるので、表示する色が異なる場合もあります。
外郭原色枠
座標位置より1ドット外側に枠を作ります。一辺毎に外側にある2ドットの色を調べ、その一辺の色を最も目立つ原色の線で描画します。
座標が画面の端にあるときは端側の辺は表示しません。
内郭原色枠
座標位置より内側に枠を作ります。内側にある2ドットを調べ、四辺の色を最も目立つ原色線で描画します。
反転色枠
外郭原色枠、内郭原色枠のどちらにもチェックが入っていないとき、内郭原色枠と同じ位置に下地の画像を反転させた色で枠を表示します。
プレビュー画面ポップアップメニュー サムネイル自動回転 |
チェックオンで、サムネイル表示を行った時点で自動で画像を回転させて表示します。
Exifの回転タグの状態と画像ファイルの縦横の長辺とで回転方向を判断しています。
・回転方向を記録出来ないカメラの画像は回転されません。
・回転加工済みのもの(回転タグが書き換わっているもの)は回転されません。
・縦長画像で出力される機種(Mamiya ZDや携帯端末内蔵カメラなど)は逆に回転しなくていい場合に回転します。