魂の在る場所(仮)
人間なんて血と肉の塊じゃねぇか……魂なんて何処にあんだよ。
恋をして伴侶を見つけ子供を造るのだって、
遺伝子が自分の遺伝子を残す為に
愛とか恋なんて理論づけながらさせてるだけで……、
「どぉしてかなんて私にも解んないよ」
そう、その声を出してるのだって、喉の組織が……
「医者が他の医者にかかるのって勇気がいるんだろうなぁってふと思ったの」
何の変哲も無い言葉だったし、俺の方こそどうしてかなんて解らないけど
「医者も大変だねぇ」
その時はその娘を“かわいい”と思った。
そしてすぐにその娘が『特別』に変わり世界中の景色が変わった気がした。
あの日から、君をまぶしいと思った……。
確かに若さから来るものもあったかもしれないけれど、君だけをまぶしいと思った。
君以外の色は鮮やかになり君の色だけがまぶしくて見れなくて解らない。
解らないからもっと君の事を知りたいと思った。
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