Meridian Rogueの発見

〜Finding the Meridian Rogue〜
 ここは僕、大那将猛がメリディアンローグを発見してしまい、応援するに至った過程を書きます。メリディアンローグのファンや興味を持った人に読んで欲しい。最初は読む人あまりいないでしょうが、今に全国で読む人がでてくると思いたい。

[Topics]
彼らを発見したころ(2005.05.08)
「イカロス」の発見(2005.05.08)
最初の野外コンサート(2005.05.08)
なぜ彼らの音楽が僕を魅了するのか。(2005.05.08)


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「彼らを発見したころ」のこと Topへ

 2004年の9月。いやひょっとしたらもっと前だったかもしれません。(失念)
 ホームページ作り始めてまだ一年たたないころで、そのとき勤めていた外資系のソフトウェア会社(半分コンサルティング会社みたいなところ)で、えらい大変な目にあいました。(筆舌尽くしがたい。)
 本国の会社の資本が米国系に乗り変わられ、日本法人のトップが突然インド人になりました。その前の社長が給料の交渉や業務の目標設定に関わっていたのですが、彼は突然辞め(または辞めさせられ)て、全ての約束が反故にされました。
 その会社の立ち上げにかなり関わったので、突然わけの分からないインド人のトップに偉そうにされるのが不愉快でした。年齢のわりに高額な給料もらっているせいもあって衝突が激しかった。ほとんど首の宣告みたいな目にあった。
 とにかく就職先を探さないとえらい目にあう。と思いつつ、もう勤め人はやだなとも思う。複雑な苦々しい状況を味あわされました。こどもも生まれたばかり。嫁さんに話すのも気が重い。やっと微笑み方を覚えたばかりのこどもの頬をなでて(さて、どうしようかな・・・・。)と。次の会社が決まっているわけでもないのに、会社で大きな休みをとって(というよりとらされて)、毎日資格試験の勉強をしてました。最悪それで開業しようと。
 英語と物流の知識活かして輸入商売を始めようか・・・とか、色々と模索していたときです。とりあえず外資じゃなくて、きっちり話のできそうな会社を仲のいいヘッドハンターに探してもらいました。
 不思議なことにネットサーフィンしてても仕事探しとかビジネスの話題を見る気が起きません。むしろこのHPの更新や物書きをしたいと思いました。そして音楽素材をネットで漁っていたのです。


「イカロス」の発見 Topへ


 FreeMusicというサイトで音楽を漁ってました。結構まじめに音楽やってる人いるんだなと思いました。パンクみたいなのから、ピアノ弾き語り、テクノなのか機械的な音で(スクリッティポリティみたいならいいんですが)なんだか形容しがたい音楽をやってる人たちがいる。
 その中にメリディアンローグの音楽を見つけました。「イカロス」という曲です。これは他のとはちょっと違ってました。高音のピアノソロのイントロで凄く叙情的に入ってくる。ボーカルが強い叙情性を持っている。でもあくまで「人は羽を持って飛べるんだ」と神話のモチーフを歌い抜く。自分の羽をもがれたような感覚とまだ飛べると思う(比喩的ですが)感覚が拮抗している心情を鷲づかみにされてしまった。
 他の人達は愛だの恋だの歌ってる曲とかただの機械音で構成された曲とかなんですが、彼らのは神話的な叙事詩のようなリリックにドラマティックな叙情的なメロディが伴って、メロディに惚れ、詞に撃たれました。
 このイカロスだけは曲が丸ごとダウンロードできました。
 ダウンロードして、Linuxザウルスに入れて聴きまくってました。他のイントロだけの曲にも興味が惹かれましたがすぐエンドしてしまい残念でした。

最初の野外コンサート Topへ


 彼らのHPチェックしてて、野外で無料のライブをしょっちゅうやってることがわかりました。新小岩と池袋でやってました。(今は新小岩でできなくなっちゃったみたいですが)
 イカロスや他の曲が生演奏でどうしても聴きたくて、新小岩に2004/10/10に聴きに行きました。ちょっと行き違いがあって15:30くらいに始まるところを14:00から 着いてしまいました。1枚500円でCD出していて、そのすべての3枚を買いました。
 1時間半待っている間に彼らの会場設営を眺めていました。音楽のレベルは高い。でもそれ以上に色んな苦労があるんだなと思いました。
 例えば、場所を借りること。汚い公衆便所のとなりの場所ですが、ちゃんと手続きしないと借りれないでしょうね。そして機材運び、2トンづみの平トラックでたくさんの機材を運んできて、雨が怪しいので手製のホロのテントを張る。メンバーだれかのカノジョみたいな女の子が甲斐甲斐しくセッティングを手伝っている。(=すなわち、損得ぬきの味方がいる。)演奏にキーボード使ってるけどメンバー足りないみたいで予め何かに録音してある。手製のCDにはきれいな装丁挿絵があって、きっちり売り物みたいなアクリルのフィルムで包装されている。ちなみにインディーズなのにCDリッピングしたらMP3の曲目ちゃんとひっぱって来れました。つねにバンドの成功を夢見て努力してるのがよく分かります。
 演奏が始まると、だんだんと色んな人が立ち止まって聞いていってました。結構おばあちゃんやおじいちゃんみたいな人も立ち止まって長いこと聞いてました。地元にちょっとづつファンが増えているみたいだった。聞いている人が増えていくのを見るのが嬉しかったです。生きていくヒントをもらったような気がしました。

なぜ彼らの音楽が僕を魅了するのか。 Topへ


 僕は結構、人の応援とかをしないタイプ。どうしてこんなに彼らを応援したくなったのか不思議です。音楽の趣味も基本が洋楽で彼らの音楽とは似ていない。
 メロディと詞のマッチとそして彼らが今インディーズのときに見つけてしまったことが彼らを応援したくなる気持ちを作ったのだと思います。
 そして彼らの詞には、近年忘れられている自由への憧れと神などの超存在からの抑圧の葛藤が見られる。自分の中にある葛藤と重なり不思議なビジョンを形成する。
 彼らのCDは3枚あり、その中の曲は彼らの時々のメンタリティを織り込んでいるようにも思います。一枚目には”見守っていて”とか、庇護を求めるような詞が散見され、2枚目には”命のせて”などのアニミズム的な詞が見える。そして3枚目は彼ら自身が更なる飛翔を願ってか、強い上昇志向が見える。
 プロモーションビデオではメンバーの個性も見え、各人各様の音楽観でチームとしてまとまってます。余談ですが、人が集まって何かやるというのは難しい。僕は起業を志し、断念した過去があります。仲間と能力のアンバランスがあったり、信頼できない人だったり、お金が入りそうなときによってきて、投資が必要なときに逃げ出したりする人だったり。
 彼らが皆すきでそれぞれに道具に投資して、音楽を作り出している。継続して野外ライブを続けている。その姿が本当にうらやましい。
 僕自身は独立事業主とアーティスティックな物書きの2つの立場を追い求めようと思いますが、彼らを応援してスターダムを伸し上がる様を見ることでヒントやエネルギーをもらえると思っています。
 このコーナではバンドのリーダー(Vo)の斉藤涼さんの了解を得て、彼らの詞を掲載させてもらいます。また、英語への翻訳もしました。興味もたれたら是非かれらのライブに足を運んでください。
 僕自身の物質的な生活に損得はありませんが彼らの音楽が広まることでこころの中のカタルシスが解消されます。彼らがメジャーになる日を待ちたい。