漢字かな変換 (コマンドライン操作による) 


A1A Breaker の新しいバージョン Ver 0.18.5 以降をお使いの場合には、以下をお読みになる必要はありません。
新しいバージョンでは 「編集」−−>「漢字かな変換...」メニューから簡単に実行できるからです。
**(2010年12月21日)**

和文電信受信練習には ひらがな や カタカナ のテキストが必要です。

「漢字かな変換」ソフトを使うと、日本語の Web ページから、
和文電信受信練習用の ひらがな と カタカナ のテキストを
短時間に大量に作成することができます。 

このページでは以下の簡単な説明を行います。

  1. 漢字かな変換ソフト kakasi.exe の手動インストール
    -
  2. コマンドライン操作による 漢字かな変換 の具体例
    -
    環境変数の設定を行わずに操作する方法だけを説明します。
    1. 「管理者」 権限で操作する。
    2. 「ゲスト」 アカウントで操作する。
     

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漢字かな変換ソフト kakasi.exe の手動インストール

1. Windows 7 (または Windows Vista) であるとして説明します。

2. 管理者権限 の ユーザアカウントで ログインします。 (必須)

   一般ユーザ、ゲスト のユーザアカウント では、以下の説明は無効です。

3. KAKASI かかし にアクセスして「Win32用 バイナリパッケージ」 をダウンロードします。


4. つまり、Index of /win32 にアクセスして kakasi-2.3.4.zip をダウンロードします。

   


5. kakasi-2.3.4.zip を解凍して、 Cドライブ直下の C:\  に 「貼り付け」 ます。    
   この時、管理者権限 のユーザアカウントが必要です。
   「貼り付ける」場所は、ここ以外は不可です。(たぶん)

   


6. 実行ファイルの 「ブロックの解除」 を行います。


   kakasi フォルダの中に bin フォルダがあります。

   bin フォルダの中にある kakasi.exe の 「プロパティ」 を開き、 

   「ブロックの解除」を行います。

   

   そのの他、拡張子が exe のファイルの「ブロックの解除」を行います。 

   atoc_conv.exe   mkkanwa.exe   rdic_conv.exe   wx2_conv.exe

   についても、 「ブロックの解除」 を行ってください。

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6. 総務省にある「電波法」を「すべて選択」、「コピー」して、「メモ帳」に「貼り付け」て、
   denpa.txt と 「名前を付けて保存」 してください。  

7. 次に、denpa.txt を C:\kakasi\bin フォルダの中に「貼り付け」てください。 (図3)
   
   貼り付ける場所は C:\kakasi\bin フォルダの中以外であってはなりません。
   (説明の都合上大事

   
   図3. denpa.txt を C:\kakasi\bin フォルダの中に「貼り付け」たところです。 
        kakasi.exe もあることを確かめてください。
        


7. ここで 「コマンド プロンプト」を起動して、カレントディレクトリを 図3. の C:\kakasi\bin にします。   
   

7−1. まず初めに、「コマンド プロンプト」を起動します。 
      「コマンド プロンプト」を起動するには2通りの方法があります。 

      どちらでもかまいません。     

  1. 「スタート」−>「すべてのプログラム」
    −>「アクセサリ」ー>「コマンド プロンプト」を起動
      

        図4. 1. 「アクセサリ」にある「コマンド プロンプト」を起動実行する。
                         -
  2. 「スタート」−>「ファイル名を指定して実行...」から cmd と入力して実行する。


      
      図5. 2. 「スタート」−>「ファイル名を指定して実行...」から cmd と入力して実行する。


      
      図6.  cmd と入力して実行すると、「コマンド プロンプト」 が起動できる。


       
       図7. 「コマンド プロンプト」が起動したところです。 
            カレントディレクトリが c:\Users\rsy になっています。

       

       図8. コマントプロンプトが開いたばかりですが、試しに、すぐに閉じてみます。 
           exit
     と入力して Enter キイを押すと閉じます。

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    もう一度 コマンド プロンプト を開いてください。

    起動直後のカレントディレクトリは C:\User\(ユーザ名) 
    つまり、ここでは、 C:\User\rsy となっています。 

    カレントディレクトリを、 C:\kakasi\bin に変更します。

    「カレントディレクトリ」 とは、 「現在の(作業用の)ディレクトリ」 ほどの意味です。

       
        図9. カレントディレクトリを  C:\kakasi\bin に変更します。


    カレントディレクトリを変更するコマンドは、 cd  です。 
    上記のように cd C:\kakasi\bin と入力して「Enter」 キイを押すと変更できます。 

    cd は、 Change Directory の略です。  

    注意1: すべて半角文字でタイプします。 
    注意2: cd の右には半角の空白があります。
    注意3: 「c:\kakasi\bin」 の中には、空白を入れてはいけません。(大事)

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       図10. カレントディレクトリが C:\kakasi\bin に変更されました。

    実行が終了して、カレントディレクトリが C:\kakasi\bin に変更されたところです。
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       図11. コマンド dir を実行して bin フォルダの内部を調べてみる。

    カレントディレクトリ C:\kakasi\bin の内部を調べてみましょう。

    dir コマンドを実行(図11.)するとわかります。 (図12.


       
       図12. カレントディレクトリ C:\kakasi\bin の内部のファイルリスト

    カレントディレクトリ c:\kakasi\bin の内部のファイルリストが表示されました。
    これは、図3.に対応しています。 表示方法が異なるだけで同じ内容です。
    denpa.txt と kakasi.exe がどちらにも存在していることを目で見て確認してください。(赤字表示)

    //-----------------------------------------------------
    準備ができたので、電波法テキスト denpa.txt を ひらがなに変換してみます。
    次の図 のように入力して Enter キイを押してください。 これでできます。

       

  3. 図13. コマンド kakasi を実行して 漢字ひらがな 変換を行う。


    上記一行のコマンドライン は、二つの部分に分かれています。
    kakasi -JK -JH < denpa.txt  と > denpa_hirakana.txt の二つです。

    日本語の文章で上記コマンドラインの意味を表現すると次のようになります。

    「denpa.txt を読み込み、 -JK -JH の条件のもとに kakasi コマンドを実行せよ。
    実行が終了したならば その実行結果を、メモリ上から、
    denpa_hirakana.txt という名前のテキストファイルとして出力せよ。」

    となります。 

    -JK -JH は、「コマンドライン引数」とよばれるものです。 この -JK -JH については、Windows OS 全般で使えるような、
    一般性はありません。 kakasi.exe をプログラミングした人が自由に取り決めたものです。

    < と > については、「リダイレクト」 と、入力して検索するとたくさんの解説HPがありますのでご覧ください。

    //---------------------------------------------------

    もう一度 dir コマンドを実行して、 denpa_hirakana.txt ができているかどうかを確かめてください。

    図14. の中に denpa_hirakana.txt があるのがわかります。

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    出来上がった denpa_hirakana.txt を 「メモ帳」 で表示して、本当に ひらがなに変換できているかどうかを確かめてみます。

    下図のように notepad denpa_hirakana.txt と入力、Enter キイを押して、実行してください、

    notepad  は「メモ帳」を起動するためのコマンドです。
  4.               

  5. 図14. 漢字ひらがな 変換結果

    「メモ帳」にdenpa_hirakana.txt が表示されました。 
    電波法が、たしかに、すべてひらがなに変換されたことがわかりました。


    変換したdenpa_hirakana テキスト  が  次のページ  にあります。

    ZIPファイルにまとめた 全文ひらがなテキスト を こちらから ダウンロードできます。

    すべて作業が終了しましたので、 exit と入力して Enter キイを押して、コマンドプロンプトを終了させます。

    以上で、「管理者」権限 側からの実行方法は終了です。

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  6. ひらがなテキスト denpa_hirakana.txt を元にして、全文 カタカナ のテキストを作成できます。
    3−4通りの方法があります。

    1. 「ひらがな」 から 「カタカナ」 へ変換してくれる ウエブサイト があります

    http://tool.muzin.org/hirakata/

    ユーザの方からメールで教えていただいたサイトです。 たいへん便利です。


    2. Word(ワード)を使って 「カタカナ」 に変換する。

    denpa_hirakana.txt を Word(ワード)に「貼り付け」ます。 全文 「すべて選択」 状態にした後、

    Word  の 「文字種の変換」 のメニューから カタカナ に変換します。 (図15.
    わたしのパソコンの場合13秒ほどかかりました。 

          
    図15. Word(ワード)の「文字種の変換」メニューから「カタカナ」に変換する。

    Word(ワード)は高機能です。 その他の機能もたいへんに便利です。

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    3. コマンドライン操作で、「カタカナ」 に変換する方法 もあります。 (書く予定はありません。)

       

    図16. denpa_hirakana.txt を元にして、denpa_katakana.txt を作成する。

    一秒以下で実行が終了します。 時間を調べてみると 450 ミリ秒 ほどでした。


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  7. 「ゲスト」 側から実行することもできます。 (書く予定はありません。)



              

    図17. カレントディレクトリを 「A1ABreaker0178\Text」 に変更したところです。 denpa.txt は Text フォルダの中に格納しておきます。 つまり、 「A1ABreaker0178\Text\denpa.txt」です。



               

    図18.kakasi コマンドをフルパスで指定して、電波法テキスト denpa.txt から 全文ひらがなテキスト denpa_hirakana.txt に、変換、作成する。
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  8. Windows XP についても同様のはずです。 

    同様なので省略します.
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  9. A1A Breaker の現在の新しいバージョンでは、以上の操作を、すべてメニューとして実行できるので大幅に操作が簡単になりました。


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