神明みのり・悪鬼祓い |
原作ヒロインにしてこの作品の主人公の一人。皐月雨と出会ったことで、悪鬼との闘いに身を投じることとなる。 常に自分の中の正義を信じて生きてきた彼女は、クラスメートとの仲違いを通じて「正義とは何なのか」という問いを抱える。 今まで持っていた自分の答えは信じているから「疑問」と呼ぶほどではないが、しかし無視できない心の迷いである。 迷いは妖刀の力を弱め、闘いにおいて苦戦するようになった。 皐月雨の生き様を聞き、また王鬼との闘いを通じて迷いに決着をつける。 |
皐月雨 (独自設定) |
独自設定による、主人公その2。みのりとともに悪鬼を祓う、自我を持つ妖刀。 かつてはこの地方の村の若者で、みのりの先祖である巫女と幼なじみだった。 六百年前、悪路王という鬼が村を襲った際に、巫女がいけにえになるのを防ぐため、謎の老人の力により人の身を捨て、妖刀となる。 以後数百年、巫女の子孫達と共に悪鬼を打ち倒してきた。己のエゴを自覚しながら、それでもなお誇りを持って妖刀として生き続ける。 |
みのりのクラスメート・鬼憑き |
みのりに「正義とはなにか」という悩みを持たせるきっかけとなったクラスメート。 この作品では、彼女自身にとってもみのりとのいさかいが負担になっている。その迷いにつけ込む形で王鬼が取り憑き、操られてみのりと一戦を交えることとなる。 彼女自身はルールを重んじる堅物で、学級委員長。従姉に「みやねぇ」がいたり、 あえてコンタクトレンズでなく眼鏡をかけ、ヘアバンドで前髪をアップにしたりしているのは、幼き日のその従姉への憧れの名残だったりするかもしれない。 同じ制服を着た某魔眼超能力者の少女とキャラデザが被ってる気がするが、デザインしたのは『期待しないで待ってるよ祭』前なので偶然かつ作者に独創性が足りないため、である。 |
王鬼/悪路王 |
60年に一度の「禍年」に現れる、悪鬼達の長(おさ)で、六百年前からの皐月雨の宿敵。 今までは自我を持たない完全な化物だったが、この時代においては憑いた人間の知能を一時的に借りることを覚え、自我と理性を得た。 宿主であるみのりのクラスメートの身体を乗っ取り、妖力で強化保護し闘う。 後に、その魂の正体はかつて人間であったことが明らかとなる。 |
悪鬼 |
皐月雨が倒すべき敵。 悪路王と同様、元は強い未練を残して死んだ人間の霊だった。 それがいつしか風化・変質し、人としての記憶も理性も失った「なれのはて」、それが通常の悪鬼である。 王鬼のように人の理性を取り戻す可能性は皆無で、漠然とした負の感情と存在を維持するために人に憑く本能だけの存在となってしまっている。 |
謎の老人/アテルイ |
皐月雨の回想の中で出てきた外法の術者。悪路王とはただならぬ因縁があり、やむなく妖刀皐月雨を生み出した張本人。 その正体は約1200年前に東北地方に住んでいた「エミシ」の一族の英雄。 当時、民の戦士達を率いてヤマトの侵略に対し善戦するが、最後には降伏勧告に応じ、連行された先で副将のモレとともに処刑される。 ヤマトやエミシの違いに関わらず人の世の和を目指し、死後は人間の術者と協力し、怨念に憑かれた哀れな霊・悪鬼を鎮めるために尽力する。 皐月雨を生み出して以後は姿を隠しているが、皐月雨が折れた時代に突然再び現れて皐月雨の修復だけしてすぐ姿を消したことがあり、 この世のどこかにはいまだ存在しているらしい。 |
神明水穂 |
神明神社の宮司で、みのりの父方の叔母であり、雇い主でもある。 (以下は独自の解釈・設定) 皐月雨誕生の一件以来、その神明神社は代々女性が宮司をつとめるのが伝統となり、みのり父や水穂の代では、水穂が継ぐことになる。 ちなみにその結果、彼女の旦那は形式上婿養子というかたちになり結婚後神明姓を名乗っている。 「実はお姉ちゃんが欲しかった」的思考により、みのりの母とは義妹になるまえから仲良くなっていた。 今でもよくみのりの家にお邪魔して義姉とお茶会を楽しんでいたりする。 公の場では完璧な大和撫子だが、実質は以下略(何) 家族からはその落差から二重人格と揶揄されるが、本人の弁では「公私をしっかり分別する大人の女」とのこと。 |
溝口春樹 |
原作主人公の22歳新社会人の男性。原作は彼の視点で物語が進行する。 (以下独自妄想) 原作の裏側の物語であるこの作品、後半はセリフどころか姿さえ登場しない原作主人公の彼だが、 最後の最後でみのりに愛の告白をした男としてその存在を強烈に知らしめたニクイ奴(何) 将来、もし仮にみのりが宮司を継いだら、溝口さんは「溝口」さんじゃなくなってしまうかもしれない(何) |