case02 完結長編(追記有)
『小説』フォルダの『春』フォルダ内のテキストファイルを変換し、『novel』フォルダ内の『spring』フォルダに保存。ファイル名は『springxx.html』(xx部分は連番)に変更します。
→参考:『ファイル構成』
- 複数ファイルで完結済の長編
- ファイル名には連番付き
- あとがきは別ページ
- 専用のフォルダとTopページをつくる
a)ヘッダ・フッタの準備
連番ファイルなのでsampleの『sl-hdlcss.txt』と『sl-ftdef.txt』をベースにします。 今回はどちらも編集が必要ですので、わかりやすい名前で別名保存しておきます。
本文の前後に、前ページと次ページへのリンクができます。
ふたつのリンクの間には同じフォルダの『index.thml』へのリンクもあります。作品専用トップページを想定したもので、今回は想定どおりのファイル構成になりますので、そのまま使用できます。
本文の前にあるリンク用のクラスは『sl-novel.css』に記述してあります。
『novel』フォルダにコピーして『novel.css』にリネームします(既に同名ファイルがある場合は該当箇所をコピー&ペーストするだけでもよいのですが)。
ヘッダファイルは外部スタイルシートを読み込むタイプですが、『同じフォルダのnovel.css』を読み込む記述になっています。『一つ上のフォルダにあるnovel.css』を読み込むよう書き換えが必要です。
一つ上のフォルダを指す場合、ファイル名の前に『../』を書き足します。
フッタファイルも書き換えが必要です。
『End』は最終ページ以外不要なので削除します(『続』などに書き換えてもいいですが)。
サイトインデックス・サイトマップ・小説ページトップへのリンクは、今回も変換後のファイル構成がサンプルの想定通りなので、そのままで使用します。
すべての編集が終了したら、ヘッダ・フッタにそれぞれ指定します。
ファイル | 概要 | 編集前 | 編集後 |
---|---|---|---|
ヘッダファイル | 外部スタイルシート | href="novel.css" | href="../novel.css" |
フッタファイル | 『End』削除 | <div class="emark">End</div> | (なし 1行削除) |
b)変換手順
保存先フォルダに『spring』を指定します。
チェックボックスは、『タイトルを置換する』・『段落タグを使用する』を on に、『追記を置換する』を off にしておきます。
『連番リンク』のテキストボックスには「spring」と入力し、チェックを on にします。
『春』フォルダ内のファイルを、ウィンドウにドラッグ&ドロップすれば、変換が実行されます。
フォルダごとのドラッグ&ドロップには対応していませんので気をつけてください。
c)変換結果の修正
『指定先を開く』で『Folder』を選択すると保存先が開くので、あとがきのファイル名を『springps.html』に変更します。
本文は『spring00.html』〜『spring07.html』になっているはずなので、変更の必要はありません。
『spring00.html』の前ページへのリンクと『spring07.html』の次ページへのリンクは、書き換えが必要です。本文の上下に一つずつ(各ファイルには2つずつ)あります。
『spring07.html』には結びの言葉もつけましょう。フッタファイルの準備で削除した位置に、『<div class="emark">End</div>』を戻してやります。編集前のフッタファイルからコピーしてきて貼り付けてもいいでしょう。
『springps.html』は元のファイル名に番号が入っていないため、連番置換のための『[$base$]』・『[$prev$]』・『[$next$]』がそのままのかたちで残ります。
好みによっては書き換えても良いでしょうが、あとがきなので、前ページへのリンク自体不要ではないかと思います(次ページはそもそも存在しません)。該当部分はすっぱりと削除してしまいましょう。
本文の後にある作品トップへのリンクだけは残しておくと良いかもしれません。
ファイル | 概要 | 修正前 | 修正後 |
---|---|---|---|
spring00.html | 前へ(2カ所) | href="spring_index.html" | href="index.html" |
spring07.html | 次へ(2カ所) | href="spring08.html" | href="springps.html" |
結びの言葉 | (なし フッタファイル編集時に削除) | <div class="emark">End</div> | |
springps.html | 本文上・前後へ | <p class="hnavi">[(中略)]</p> | (なし 対象部分削除) |
本文下・前後へ | <a href="[$base$][$prev$].html" title="前頁">(中略)→</a> | <a href="index.html" title="長編目次">↑</a> |
d)補足事項
- 変換ボタンクリックで変換した場合、完了時に開くダイアログで『いいえ』を選ぶとエディタでソースが開けます。
『閲覧設定』ボタンでお好みのエディタを登録しておいてください(デフォルトではメモ帳が起動します)。 - ヘッダファイルやフッタファイルを編集する場合、
ヘッダ・フッタを指定→『指定先を開く』で『Header』・『Footer』を選択指定先が登録済みエディタで開きます。別名で保存してから編集した方が無難だと思います。 - デフォルト状態や、『hdcss.txt』・『sl-hdcss.txt』を使用して変換した場合、ヘッダ部分にスタイルシートの指定があるので、できる方は好みで編集してください。
変換前にヘッダファイルの編集をしておく方がいいでしょう。
ヘルプファイルには、各部分に使用したクラス名の説明もあります。 - 『結びの言葉』を指定するとき、もし同じ行に指定した語句以外の余分な空白やタブがあると見つけることができません。
同じ設定で入力している場合、前後の空白も大抵同じだと思うので、一行丸ごとコピーして貼り付けると良いかと。
バラバラだ、という方は、お手数ですが置換用ソフトの使用をオススメします。正規表現に対応しているものなら一発です。地道に書き換えるのもアリですが…。 - かなり古い作品であったり、いただきもの(他の方の作品)である場合、元ファイルに追記を書き足すのではなく、変換後に補助ツールで追記位置に上書きするのはどうでしょう。
変換時『追記を置換する』を off にして変換、『補助起動』ボタンでツールを起動し、変換したhtmlファイルを指定してください。 - 使用エディタが外部ツールの呼び出しに対応している場合、『作品執筆→完結後そのまま変換』も可能です。
[case03]もご覧ください。