2
  14 HCP の手です。
テイクアウト･ダブルしたパートナーの 13 pts を加えると，ゲームがあります。 でも，この段階では，4 と 3NT のどちらが良いか不明です。
　 そこで，キュービッドします。
　 キュービッド 2 の後は，低い代で ビッドの往復ができるので，最適のコントラクトを見つけられます。

　 2
スペードとハートがどちらも 4 枚です。
10 pts あるので，どちらをビッドするにしてもジャンプする 必要があります。
　 2 にするか，2 にするか迷いますが， ここではキュービッド 2 により，どちらか良い方をパートナーに選んでもらいます。

　 2
自分でもオープンできる手なので，何かゲームがあります。したがって， 1 や 2 では 不十分です。
　 キュービッド 2 により，ゲームがあることを伝えます。

　 2
10 pts あるので，スペードとハートのどちらを答えるにしても， ジャンプします (2，2) が，それよりも，キュービッド 2 により， 良い方をパートナーに選んでもらいます。
このように，テイクアウト･ダブルの後のキュービッドは
　(a) 10+pts で パートナーにメジャースートを選択してもらう｡
　(b) 13+ pts で ゲームフォーシングを伝える｡
の 2 通りに使われます。2 通りのどちらであるかは，以後のビッドの進み方から分かります。

　 4
ゲームを保証するキュービッドです。
パートナーは，長いほうのメジャースートを答えるでしょう。

　 2
ジャンプして 2 をビッドします。
ジャンプしないで 1 だと， ゲームを逃がす危険があります。

　 2NT
もしもオープニング･ビッドが 1 だったら，このダブルには， ジャンプして 3 と こたえるところです。ところが，いまは， 2 オープンのために, ビッドの代が既に高いので， 何をビッドするかむずかしいところです。
　 4 も あるかもしれませんが，パートナーの手が それほどでなければ，ダウンします。
　 3 をビッドすると， ゲームを逃がす可能性があります。
　 ここでの 2NT は，スペードのストッパと 10 pts 程度を 伝えるので，パートナーは判断しやすいでしょう。

　パス
このパスを，ペナルティー･パスと言います。
ペナルティー･パスをするためには，逆狩りできるくらいの強い切り札が必要です。
したがって，ペナルティー･パスは 非常に稀です。

　 2
誰でも一度は，こんなときにパスした経験があります｡  3 がジャストメイクすると 140点ですが， 1X が 3 メイクすると，ノンバルでも 360点取られます。
　 たとえ 6 枚あっても，こんなに弱いスペードでは，勝てるのは 1 枚だけです。 仮にスペードの 6 枚が K97653 であっても，2 を ビッドします。

　パス
ペナルティー･パスです。

　 3
良いほうのメジャースートでゲームを狙って，キュービッドします。

　 3
10 HCP には 1 点足りないので，最初は 1 と答えました。すると， パートナーのビッドは 2 です。
　 珍しいことですが，パートナーは 15〜17 pts の良い手を持っていて，ゲームの可能性を打診しています。
　 あなたは 1 をビッドする上限の手なので， 3 をビッドします。
ここで，パスしてはいけません。