交流ラウンジで,ブリッジの本についてお尋ねを受けることがあるので,
ここで紹介することにしました。
日本語の本は,どれも JCBL (日本コントラクトブリッジ連盟,http://www.jcbl.or.jp/) の商品部からオンラインで
購入できます。
続編として,「ブリッジ入門2」 が出ました。カードプレイの基本が説明されています。自分で実際にカードを出して
練習できる形式がとてもいいですね。内容は
オープニング・リードの選択
セカンドハンド・ロー,サードハンド・ハイ,絵札のかぶせ方
シグナル
1NT オープンに対するジャコビ・トランスファ
テイクアウトダブルの後のビッド
ネガティブ・ダブル(かなり詳しく説明されている)
ゲーム・フォーシングのキュービッド
マイケルス・キュービッド
アンユージュアルNT
ディクレアラー・プレイの練習
となっています。説明はとても丁寧で,なぜそうすると良いのかがよく分かるように書かれています。ブリッジの
考え方を(丸暗記ではなく) 理解するという意味でも,すぐれたソフトウェアです。
かずちゃんのホームページ 「ブリッジって何?」
インターネットを使っておられるのでしたら,どんな本を読むよりも,まずこのサイトへ。
「ブリッジの紹介」「ブリッジのルール」「ブリッジ・シミュレーター」「ブリッジ教室」は,必見です。
ブリッジ・シミュレーターで,プレーの練習をしましょう。
「ブリッジ教室」でのビッドの説明は,よくまとめられています。これをまるごとプリントして,テキストとして
使っている人もいます。
初めての人は,ビッドの約束ごとが多いので圧倒されてしまうかもしれませんが,全部を覚えようなんて思う必要はありません。
実際にプレーしながら,何度も振り返って読み直すと,だんだんよく分かります。
B. Seagram & M. Smith 「25 のコンベンション」2,500円,226 ページ(1999年)。
「ブリッジ上達法」の次に,コンベンションに関する本が読みたいというのでしたら,これがおすすめです。
しばらくのあいだ品切れでしたが,増刷されて 2003年 6 月 に出ました。
一般にブリッジの本は 読みにくい (読むのに辛抱が要る) ものですが,この本は,
よく整理してすっきりと書かれています。とにかく,分かりやすくて 読みやすい。
どの章にも 「まとめ」と練習問題がついています。
英語のままでよければ,amazon.co.jp で
Barbara Seagram & Marc Smith: "25 Bridge Conventions You Should Know" (Master Point Press, 1999,190 ページ) \1,622 をどうぞ。
ちなみに,amazon.com の 読者レビューを読むと,
読者から非常に高く評価されていることが分かります。
Audrey Grant 「ACBL ブリッジ入門講座,ハートシリーズ」(日本コントラクトブリッジ連盟,1989年) 411ページ,2,000円
ディフェンス側のプレーについて,よくまぁこんなに丁寧に書けるものだ … と思うくらい丁寧に書かれた本です。
オープニング・リードの選択から始まって,カードのプレイの仕方,シグナルの出し方など,ディフェンスについての考え方が
非常にていねいに説明されています。
本の途中には,ディフェンスプレーだけでなしに,ビッドの復習や,ディクレアラープレーの復習も折り込まれており,
練習問題と相俟って,飽きずに読むことができます。
なにしろ,ブリッジというのは,ほぼ半分がディフェンスですから,ディフェンスが上手になれば,ブリッジがそれだけ
面白くなることは請け合いです。
Fred Gitelman:
“Learn to Play Bridge 1”(1999年)
“Learn to Play Bridge 2”(2003年)
これは,ACBL (American Contract Bridge League, http://www.acbl.org/ ) がブリッジの
普及を図るために,無料で配布している入門用ソフトウェアです(Windows に対応)。「ブリッジ入門」のもとになっている
英語版です。
ACBLのトップページに“Free Lesson Software”と書かれてますから,すぐに分かるでしょう。
英語で書かれていますが,英語を話す人にしか通じないような特別な表現を避け,
シンプルな英語で書かれています。
Barbara Seagram & Marc Smith:“25 Ways to Compete in the Bidding”(Master Point Press, 2000年,220 ページ) 2,103円(amazon.co.jp)。
「25 の競り合いビッド法」とでも訳せばよいのでしょうか。残念ながら,日本語版は未だありません。
「25 のコンベンション」と全く同じ形式で,ディフェンダー側のビッドがとても読みやすく書かれています。この代のビッドについて
こんなに分かりやすく書いた本はほかにはちょっとありません。欠点は,あまりにも分かりやすく書きすぎている (?) ことでしょうか。
簡単に内容を紹介しておきます。