ViewDDLib & LottAnalyzer ダウンロード


(C) boco_san ( ぼこさん)
ViewDDLib & LottAnalyzer. Ver 3.6, 2009/June − 2012/September

 ダブルダミー・ライブラリのダウンロード 
 ViewDDLib3.zip ダウンロード 
 ⇒ Ver. 3 での改良点 

(1) 動作環境

  上のリンクから,ダブルダミー・ライブラリを取得する必要があります。
  Windos XP 以前では,VB6 ランタイムが必要です。

(2) 概要

1996年11月,ブリッジソフトウェア GIB (Ginsberg Intelligent Bridge player) でその名も高い Matthew Ginsberg は, 自らが開発したダブルダミー解析器を用いて,Bridge World 誌に 『On the Law of Total Tricks (合計トリック数の法則について)』と 題する論文を発表しました。
       彼は,この仕事の過程で得られた 717,102個のディールならびにダブルダミー解析結果を, ライブラリとして自分のホームページ(今ではリンク切れ)に残しました。
この膨大なライブラリを閲覧するソフトウェアが ViewDDLib です(画面を見る)。
       ダブルダミー解析や LoTT (合計トリック数の法則) に関心のある方は,お試しください。 何しろ,七十万ものディールから成るライブラリです。見飽きることはありません。
       さらに,これらの膨大なディールに基づいて,Ginsberg の研究を追試するのが,LottAnalyzer です。 もちろん,単に追試するだけではなく,ノートランプのコントラクトを別建てで扱うとか, HCP の範囲を制限するなど,条件をさまざまに変えて,LoTT が統計的にどのくらい良く 成り立つかを調べることができます。結果は,数字だけでなく, 見やすいグラフとしても表示されます。

(3) ダウンロード

  上のリンクから ViewDDLib3.zip とライブラリ・ファイルを取得します。
  ライブラリ (18 MB) のダウンロードには 数分の時間を要します。
全部のダウンロードできたら,そこから 3 個のファイル
      ViewDDLib.exe, LottAnalyzer.exe,  Library.bin (Library.asc も可)
を同一のフォルダ内に抜き出します。
  ZIP の中では,実行できません。
  必ず,ZIP の外へ抜き出してから,実行して下さい。

(4) Ver 3 の改良点

  1. これまで英語だけの表示でしたが,説明を日本語でも表示します。
    日本語環境では日本語モードで起動しますが,画面の “Japanese” をクリックすると,英語表示に切り替わります。
  2. LottAnalyzer の初回実行時の動作について:
      初回には,サブフォルダ DataFiles を作成し,その中に バイナリファイル “LottAna.bin” を用意します。このファイルには,各ディールについて,トリック数,切り札枚数, HCP などの情報が記録され,次回以降はこれを参照するので, 実行が速くなります。
      また,ひとつのオプション(の組み合わせ)について実行した結果は dat ファイルに 記録されるので,再度実行する必要は無く,直ちにグラフと表を見ることができます。
  3. LottAnalyzer には,『ユーザが LoTT 公式の補正を検討する』 ための機能を加えました (やや複雑ですが,慣れればお分かりいただけると思います)。
    Notrump-Suit, Suit-Suit のどちらの場合にも,
    1. トリック数の推定を補正しながら,すべてのディールについて集計する
    2. 指定された条件を満たすディールだけを集計する
    という2通りの指定方法 A, B があります(以下に説明)。
  4. Notrump-Suit に対しては,右下のフレームから どれか一つを選びます。
    1. ノートランプの場合の LoTT 公式として,
      1. 合計トリック数 = 切り札枚数 + 7, 7, 7 (Cohen),
      2. 合計トリック数 = 切り札枚数 + 8, 7, 6 (Vernes),
      3. 合計トリック数 = 切り札枚数 + 9, 8, 7 (Modified Vernes).
      このうちの どれか一つを選択して,すべてのディールを集計の対象とします。
    2. 公式を選択せずに,オポの手の形 (ボイド,シングルトン,ダブルトン) を制限して,それに適合するディールだけを集計の対象とします。
    LottAnalyzer Ver 3.0
  5. Suit-Suit については,下段中央3個のフレームから指定します。
    1. ダブル・フィット ( 2 スートに 8枚以上を持っている)
    2. しっかりした切り札 (切り札に AKQ を持っている)
    3. カメレオン (相手の切り札スートに 3枚のカード Qxx を持っている)
    これらの指定方法には,次の2通り A, B があります。
    1. 上の3種類 1〜3 に対して それぞれ +1 とか −0.5 などの加算/減算を行いつつ,全てのディールについて集計する。
    2. 「双方にダブル・フィットがある場合に限定」,「どちらか片方だけが切り札に AKQ を持つ場合に限定」… のように,9通りのどれかに ディールを限定して集計する。
  6. メニュー・バーをクリックすると,このようなオプションの説明が見られます。
  [補足] LottAnalyzer を初回に実行すると,フォルダの中に "Over20.txt" と いうテキスト・ファイルが自動的に作成されます。 これは,切り札の合計枚数が 21 以上の ディールの番号を記録したファイルです。これらは, 全体の 1% (約 7400) を占めるに過ぎませんが, LoTT による合計トリック数の推定を狂わせます。
  このテキスト・ファイル生成後に ViewDDLib を 起動すると,その画面が右側に拡張されて,次のようになります(別ウィンドウが開く)。
  この画面で,オプション・ボタンにより合計切り札枚数を指定すると,対応するディールが リストボックスに現れます。
見たいディールをクリックすれば,左側にそのハンドが表示されます。
  ボックス内の各行は,それぞれ
    切り札の合計枚数,合計トリック数,#ディール番号
を表し,括弧の中の数字は,両者の HCP を表します。