超暇人MSX

16色は夢幻の世界

人間の眼で区別できる色は、2000万〜3000万色程度だといわれます。現在のパソコンのフルカラー約1677万では、少し足りない訳です注1。プロ用のCG機器にはもっと色数の出るものも在るそうですが、2011年の今現在では、まだ映画でCGIを使う場合に、普通に撮影した場面から浮いてしまう事を防ぐために、CGを使わない場面も全て色数をCGIが使う (使える) 色の範囲に落としてしまうことが多いのだそうです。
 まあ、そこら辺レベルの機器でデジタル編集したら既に1677万以下になってる訳ですが。CGIを使ってる映画は変に着色してたり、色があざとかったりしますよね。

色が足りないという点では、昔のパソコンも同じです。ええ、強引です。8ビットの足りない部分はオツムの中で補うのです。ええ、オムツじゃないんですよ、想像想像。

PC-8801系とMSX1の色
パステルだなぁ
PC-8801系は青赤緑それぞれの信号のオンオフで色を表します。つまり、2進数3ビットで表す8色です。MSX1は、緑青赤の3ビットに照度の強弱1ビットがついた4ビットで表す16色です。

タイリング
下の画では、色合いの順にMSX1の色を並べてみました(白と灰色と黒は入りません、本当は左右は繋がってリング状になります)。一番上は、色が足りないのを補うために、別の色を交互に置いて中間色に見せるというテクニック、日本で言う「タイリング」をしてみました。2ビット変わる所を選びましたが、比較的らしく見えるところとダメなところがありますね。
永遠の謎?

MSX1色並びのミステリー
上の画の下の段を見て下さい。MSX1の色は4ビットで表す二進数の順に並んでいるハズなのですが、よく見ると色の番号6番とC番が逆なのです
 BASICの表記順が逆というのなら「プログラムの実装の都合でそうなったんだろう」ですが、マシン語でVRAMに書き込むときも、この値なのです。 この2つだけLSIの赤と緑の信号配線が逆とか? 2つだけLSIのメモリがそれぞれ1ビット逆にずれるとか? ワケがわかりません。
 実は、4ビットというのは見せかけで、単に出せる色を番号にテキトーに振ってあるだけなのに、カッコつけるために4ビット順並びにしたのだが、うっかり6番とC番を間違えてたとか、案外あったりして・・・??

う〜ん謎です、永遠の謎なのです!!
やるな、テキサスインストゥルメンツ社

  注1.家電・映像関連機器メーカーでは、人が感知できる色数は約1000万色なので    現在のフルカラー約1677万色でお釣りが来る、みたいに言っているが・・・

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このページは、1024×768画面に合わせて作りました。ちゃんと見えなかったらスミマセン