超暇人MSX

邪教の支配デンジャラス

地上の楽園−悪魔の恩名は聖なるかな

こんな話があります。

米国でカラーテレビが普及し終った1970年代、米国のテレビは普通に「ニューヨークの犯罪」といった感じのニュース特集や連続ドラマを放送していました。事実、犯罪はニューヨークや北部の大都市に集中していたからです。80年代の頭には、すっかり「犯罪都市ニューヨーク」「悪の親玉が棲む住む街ニューヨーク」というイメージが米国民の間に出来ていました

小説でもアメコミでも映画でも70年代当時の米国のものを捜して見て下さい。そして、犯罪都市と言われていたのがどこなのか、あなた自身の手で調べてみてください。参考映画例:『DrillerKiller』1979年、NY都心の白人貧民地区を舞台にしたホラー。『Story Of A Junkie』1987年、NYのジャンキーのセミドキュメンタリー。『TENEMENT』1985年、NYの再開発地区でロケした暴力映画。『Brain Damage』1988年、NYの都心を舞台にしたホラー。どれもネットでフリー公開中で、テレビでは滅多に見られないNYです。

ニューヨークはアメリカの大企業ビジネスの中心であり、何より金融機関が集中している所です。「これはまずい」と思った大金主達、すなわち米国を動かしている連中は作を講じました

  1.ニューヨークについては、出来る限り犯罪状況を流さない 2.北部ではなく南部の都市を「犯罪都市」にしたてる 3.北部の犯罪より南部の犯罪を優先して報道する  

また、70年代までは何処の先進国でも大都市以外に、ビル街/交差した高架の高速道路/車線が多く車で埋め尽くされた道路/繁華な夜のネオン街・・・といった場所が殆ど無かったので、(特に30年以上たった今見ると)チャチ/汚い/危険/下品に感じるような場所でも、何でも構わないから単に都会にしかない風景を映すことが “ここは大都会だよマンセー” だったのですが、今の100倍は反戦運動の起こったベトナム戦争を経て 「マスメディアに何もかも報道させる」 のは金主権力者にとって非常に不利であると米国政府が悟り、「大衆には都合の良いところだけを見せる」 方針に全面的に切り替わったことも 「ニューヨークは楽園」 キャンペーン開始の要因です。

何でもかんでも米国の猿真似をする日本のマスメディアも右へならえして、80年代に入ると以前にも増して 「東京の綺麗なところだけを見せる、東京以外の日本の都心部は、歓楽街/チャチ/汚い/危険/下品な所を選んで見せる、又はそう見える様に演出して見せる」 パターンになりました。90年代以降は目も当てられない状況です。

どこの国の政治も犯罪組織もメディアも、あるいは警察も軍隊も、結局は金主権力者の言いなり(注1)です。生贄に選ばれた街は、南部のロサンゼルスでした。80年代当時、犯罪件数も犯罪率もニューヨークより低かったロサンゼルスに対して一斉に「犯罪都市ロサンゼルス」という報道がなされる様になったのです。極付きは、いまだに本当の原因が不明の「ロス暴動」です(注2)
 米国では毎年の様にどこかで暴動が起きますが、80年代以降ロスほどメディアで騒がれた暴動はありません。あれで一気に米市民にロス=危険という印象が広まりました。一度評判が出来上がれば、大手メディアが違うと一大キャンペーンでもしない限り、誰でもそうだと思うでしょう。元々学校へも行けず言葉もバラバラな移民が多い米国ですから、闇に惹かれる人は、なんら疑う事も無くそこに集まっていくでしょう。現在は犯罪統計上も、件数はともかく(そう、相変わらずニューヨークの犯罪数はロスよりずっと多い。例えば、同ブロック内で犯罪が起こる率を比較すれば、マンハッタン島の方がロス市内より危険ということになる)、対人口比の率としてロスはニューヨークより高い事になっています。

なお、米国南部の州に対して(在米ロシア人等の国外資本メディアを含む)主な米国内在のメディアがネガティブな報道を続ける理由の一つに、ヒスパニック系や黒人が多い地域に対する白人メディア(≒ユダヤ系)による人種差別意識が有ることも指摘しておきます。


注1.米国で一番金を持っているのは誰か? いつもメディアで悪者にされるロシア系    か? 執拗にマフィアと言われ続けるイタリア系か? 正解 = 圧倒的に金を持    っているのはユダヤ系。米の人口比2%台のユダヤ系が米の資産の33%を所有    している。次いで英系・次が仏系。現在米民主党資金の70%弱、共和党資金の    50%強がユダヤ系から出ている。本当のマフィア、本当の戦争好きは誰かな?

注2.大手メディア上では、停止命令を無視した車の黒人に対して過剰に暴行を加えた    白人警官グループに対して無罪判決が出たことを切掛に黒人が暴動を起こしたと    しているが、破壊活動のターゲットにされたのは白人では無く韓国系店舗ばかり。     斯界の権威や大手メディアが大衆に提供した『ロス暴動』のシナリオ      黒人A「あんな判決もう我慢ならん、白人どもに目に物見せてやる!」      黒人B「じゃ、韓国系店舗を集中攻撃ネ」    あきらかに、白人の被害を最小限に抑えるように何者かにコントロールされた暴    動であり、権力とメディアによる意図的な報道と決め付けが成されたのである

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