2012/11/03 Ubunt12.04





展開とトラブル対応

概論とインストール
環境構成
・展開とトラブル対応

展開、もしくはHDDへのインストール
展開、つまり設定済みのUSBメモリのOS情報を他のUSBメモリへ複製すればシンクライアントUSBメモリが増やせます。
あるいはUSBメモリで起動してHDDへOS情報を複製していけば、HDDで起動するシンクライアントが増やせます。

展開前にファイルを編集しておけば、展開後に一台ずつ設定変更するメンテは必要ありません。
USBメモリ内の設定ファイルを変更→1つめのUSBへ複製→設定ファイルを変更→2つめのUSBへ複製、を繰り返します。

変更項目は主に二つ
・IPアドレス(NICの情報、IPアドレス)
・ホスト名(hosts、hostname)

設定が完了し、現在起動に使用しているUSBメモリ内のhostnameファイルを書き換えます。

$sudo vi /etc/hostname
新しいコピー先のホスト名を記述します。

127.0.0.1の項目のホスト名も、新しいホスト名に変更します。
$sudo vi /etc/hosts

展開後のIPアドレスを変更します
/etc/network/interfaceを書き換えます。

auto eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.10.10
netmask 255.255.255.0
network 192.168.10.0
broadcast 192.168.10.255
gateway 192.168.1.1
# dns-* options are implemented by the resolvconf package, if installed
dns-nameservers 192.168.10.1
dns-search mydomain.net

ネットワークの設定は、現在ひながたとなっているPCのMACアドレスをeth0と記憶していりため、新たなに接続する端末のNICはeth1になってしまいます。
しかしeth1のNIC設定は無いため、IPアドレスが空になってしまいます。

MACアドレスの履歴を削除します。
$sudo vi /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules

中にある現在eth0と定義されている行を削除します。



USBメモリの起動OSの複製
最後に、起動USBメモリから新しいUSBメモリへOS情報を複製します。

通常ストレージの認識はsdaから始まります。
コマンドで「dmesg | grep sda」などと検索して、接続ディスクを確認しましょう。

内蔵HDDがあり、USBメモリで起動し、新しいUSBメモリを接続していれば
内蔵HDD→sda 起動USBメモリ→sdb 新しいUSBメモリ→sdc
となります。
この場合、コピーはsdbからsdcです。
sdbからsbaへ複製すれば、内蔵HDDへOSを複製できます。

$sudo dd if=/dev/sdb of=/dev/sdc

これでUSBメモリのクローンが出来ます。
誤って消してはいけない内蔵HDDなどへ複製すると、HDDの中身は全て上書きされますので注意。



トラブル


ホスト名を変更してから、sudoが遅い
これはhostnameの中を変更しても、hostsのエントリを変更し忘れているからです
hostsの中で127.0.0.1のエントリを自ホスト名としましょう

別のマシンでUSBから起動させるとNICを認識しない
これはMACアドレスが変わったことで新たなNICをeth1として認識し、そのeth1のIPが定義されていないため、IPアドレスはおろかeth1も認識されなくなるからです。

USBメモリ起動後、まず以前のMACを忘れさせます。
/etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rulesにエントリがあります。

$sudo vi /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules

以前のeth0の記録を削除し、現在eth1として認識されている新しいNICのMACを、eth0へ書き換えておきます。
IPを変更する場合は、/etc/network/interfaceのIPアドレスも変更します。

ネットワークを再起動します。

$sudo /etc/init.d/networking stop
$sudo /etc/init.d/networking start

これで新たにeth0を認識します。






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