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1. NetBIOSとNetBEUIとTCP/IP
2. NetBIOSの名前解決
2.1. NetBEUIプロトコルの場合
2.2. NBT(NetBIOS over TCP/IP)プロトコルの場合
3. NBTクライアントのノードタイプ
4. NBTクライアントノードタイプ別の設定方法
4.1. Windows95の場合
4.2. NBTクライアントノードタイプ確認方法
1. NetBIOSとNetBEUIとTCP/IP
Windowsの基本アプリケーション(ファイル共有や、NetLogonサービス等)はNetBIOSを使用する。
NetBIOSは、ネットワークトランスポート層のためのプログラムインタフェースである。
トランスポート層が何であろうとも、NetBIOSインタフェースを有していさえすれば、NetBIOSを使用したアプリケーションを動かす事ができる。
NetBEUIはNetBIOSインタフェースを備えたプロトコルである。
さらに、Windows95では、TCP/IPプロトコル、IPX/SPXプロトコルにNetBIOSインタフェースを持たせることができるようになっている。
特にTCP/IPにNetBIOSインタフェースを加えたプロトコルをNBT(NetBIOS over TCP/IP)と呼ぶ。
+--------------------------------+
| Windows Application |
| (use NetBIOS) |
+--------------------------------+
| NetBIOS |
+--------------------------------+
↑ ↑ ↑
↓ ↓ ↓
+----------+----------+----------+
| NetBIOS | NetBIOS | NetBIOS |
+- - - - - +----------+----------+
| NetBEUI | TCP/IP | IPX/SPX |
+----------+----------+----------+
2. NetBIOSの名前解決
2.1. NetBEUIプロトコルの場合
ブロードキャストにより名前を解決する。
ルータは通常、ブロードキャストを通さないため、ルータを越えた相手の名前を解決する事はできない。
つまり、NetBEUIプロトコルの場合、NetBIOS通信APIを使うWindowsアプリ(ファイル共有等も含む)は、ルータを越えては利用できないことになる。
2.2. NBT(NetBIOS over TCP/IP)プロトコルの場合
NBTの場合、ブロードキャストによる方法に加えて、WINS(Windows Internet Naming Service)サーバやTCP/IPでの名前解決機構(HOSTSファイル、DNS)を利用する事ができるようになっている。
これらを使用する事で、ルータをまたいでもファイル共有等のNetBIOSを使用したWindowsアプリケーションを利用できるようになる。
- ブロードキャストパケットによる名前問い合わせ
- WINSサーバへの名前問い合わせ
- LMHOSTSファイルの参照
- HOSTファイルの参照
- DNSへの名前問い合わせ
3. NBTクライアントのノードタイプ
名前解決にブロードキャストとWINSのどちらを優先するか、もしくは片方だけ使用するかで4つのノードタイプに分類されている。
各ノードタイプの、名前解決に使用する方法の適用順序は次のようになっている。
- bノード(Broadcast node)
- NetBIOS名前キャッシュ
- ブロードキャストパケット
- LMHOSTSファイル
- (DNS使用の場合)HOSTファイル
- (DNS使用の場合)DNS
- pノード(Point-to-Point node)
- NetBIOS名前キャッシュ
- WINSサーバ
- LMHOSTSファイル
- (DNS使用の場合)HOSTファイル
- (DNS使用の場合)DNS
- mノード(Mixed node)
- NetBIOS名前キャッシュ
- ブロードキャストパケット
- WINSサーバ
- LMHOSTSファイル
- (DNS使用の場合)HOSTファイル
- (DNS使用の場合)DNS
- hノード(Hybrid node)
- NetBIOS名前キャッシュ
- WINSサーバ
- ブロードキャストパケット
- LMHOSTSファイル
- (DNS使用の場合)HOSTファイル
- (DNS使用の場合)DNS
4. NBTクライアントノードタイプ別の設定方法
4.1. Windows95の場合
レジストリ [HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\VxD\MSTCP]
- NodeType(文字列型)
"1":b-node (Broadcast node) − WINSを使用していない時のデフォルト
"2":p-node (Point-to-Point node)
"4":m-node (Mixed mode)
"8":h-node (Hybrid node) − WINSを使用する時のデフォルト
- EnableDNS(文字列型)
"0":DNS参照しない
"1":DNS参照する
4.2. NBTクライアントノードタイプ確認方法
1. Windows95の場合
コマンドラインで「winipcfg」と入力する
2. WindowsNTの場合
コマンドラインで「ipconfig /all」と入力する
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