コダックのデジタルスチルカメラDC260Zoom/DC290Zoomは、夜景撮影等の長時間露出を行うと暗部に2*2のブロック状のノイズが乗ってしまいます(ノイズの量などは露出時間や暗さ等で変わってくる)。 そのブロック状のノイズを回りの色で誤魔化してしまおうというソフトです。
ファイルはLHA形式で圧縮されています。 LHA形式の圧縮を解くことの出来るソフトで圧縮を解いてください。
圧縮ファイル内は実行ファイルしか入れられていません。 そのため、実行ファイルを好きなところに入れるだけで、インストールは完了します。
このプログラムの実行にはVCL30.DPLが必要です。 VCL30.DPLはWindowsのシステムディレクトリに入れておいてください。
実行ファイル及び実行したときに出来るiniファイル(KDCNR.INI)を削除するだけで、アンインストールは完了します。 レジストリの追加や変更は行っていませんので、ゴミが残る心配はありません。
まずプログラムを起動します。 そして処理するファイルを(ファイル-開くで)読み込みます。
パラメータを変更する必要がない場合は、そのまま計算-実行で処理して、ファイル-保存で保存します。
パラメータを調節する必要がある場合は、計算-テストでダイアログと実寸画像(の一部)でパラメータを調節しやすい場所を表示します。 画面表示部分だけテスト実行することが出来ます。 もちろん表示部分が少なければ少ないほど、計算が速く済みますので、何度も試行錯誤が出来ます。
テスト実行の場合は保存が出来ません(画面部分しか処理していないため)。 そのため、パラメータが決まったら(計算-テストで)テストを終了し、計算-実行で処理して、ファイル-保存で保存します。
プログラムを(ファイル-終了で)終了します。
計算途中でパラメータが違うのが分かった場合は、計算-中止で中止することが出来ます。 パラメータを変更して実行する場合は、一度ファイル-再読み込みで再度読み込んでから実行してください。
この3種類の判断基準全てが当てはまったときにノイズ処理を行います。
最初は全ての値を大きい方からだんだんと条件を厳しくしていくのが良い方法です。 また、条件を厳しくする場合、上の方の条件を先に変えていき、下の方の条件は微調整程度の条件設定に抑えるのが綺麗に出来るやり方です。
カラーレベルというのはRGBの値を全て足したものを表しています。 2*2のブロックの周囲8ピクセルのRGB全てを足し合わせたものが、示された数値以下の場合のみノイズがあると見なします。 ノイズが乗らなくなっている最低レベルを指定してください。
周囲の8ピクセルの平均カラー(RGB個別に出した平均)から、示された数値以下のばらつき(標準偏差)の場合のみノイズ処理を行うと判断します。 暗部と明部の境界あたりではこの値が急に大きくなりますから、エッジが鈍るとかにじみが出るような場合にこの値を下げて貰えばよいと思います。 逆に低すぎると暗部でも処理行わなくなります。
対象2*2のブロックのばらつきが示された値以下の場合のみ、ノイズ処理を行うと判断します。 これは暗部が目一杯暗くない場合(日が沈んだけど、明かりがあるような場合)、対象の色が残りながらノイズが乗ったりしますので、対象の色が残っている場合にノイズ処理を抑えます。 多分この指定は目一杯大きいままでも問題ないと思います。
2*2ピクセルづつ処理を行いますので、ノイズによっては半端な位置(2*2で区切っていって外れる位置)にノイズが来る可能性があります。 その時には位置を変えながら複数回処理を行うことで、確実にノイズを潰すことが出来ます。
1回の場合は2*2ピクセルブロックで処理を行い、2回の場合は1回の処理に加えてx-yとも1ピクセルづつずらした処理をもう一度行います。 4回の場合は、2回に加えx側のみ1ピクセルずらした処理、y側のみ1ピクセルずらした処理の処理を行います。
処理を行う回数が増える毎に、処理時間が増えますから、テストで少ない回数から実行してみて問題なしと思う回数処理を行うようにすればよいと思います。 普通は1回で問題ないと思いますが...
周囲8ピクセルの中で、2*2のブロックで自分の位置からx軸方向とy軸方向にぶつかった4ピクセルの平均を取ります。 2*2のブロックを回り8ピクセルの平均で埋めると、逆にのっぺりしてしまうので、このような処理を行うことにしました。
単純に4ピクセルの平均色を取ります。 回りが一様な色の場合に使用します。
自分に近い方のピクセルに重みを付けて、平均化します。 暗部の色がグラデーションしているような場合に使用します。
平均化された色と対象位置の色の混合具合を指定します。 0%だと対象位置の色と関係なく、回りの色の平均化された色になります。 50%だと平均化された色と、元の色が半々に混ざります。 通常0%で問題ないと思います。 ただ、ノイズが効果として乗っていた方がよい場合は、この値を少し上げればノイズが少し残った色になります。
メニューのファイル-再読込と同じ動作です。
メニューの計算-実行と同じ動作ですが、このダイアログが出ていると言うことはテスト実行となりますから、動作としてはボタンに書かれたとおりテスト実行になります。
メニューの計算-中止と同じ動作です。
メニューの計算-テストと同じ動作ですが、このダイアログが出されているというのはテスト状態の訳ですから、テストダイアログを閉じて、テスト状態から抜けることを表しています。
対象ファイルをオープンします。 BMPファイルとJPGファイルが対象となります。
計算を途中で中止したような場合やテストの場合など、もう一度読み込む必要があるときに使用します。
計算で作り出された画像を保存します。 BMP形式のみです。
プログラムを終了します。 保存していなくても終了してしまいますので、保存が必要な場合はちゃんと保存してから終了してください。
計算を実行します。 もしくはテストを実行します。 計算とテストのどちらが実行されるかは、現在のモードによります。
計算を中止します。 もしくはテストを中止します。
通常計算モードの時はテストモードにします。 テストモードの時は普通の計算モードにします。 メニューの前にチェックがある場合テストモードです(テストモードの場合はダイアログが表示されているから、間違いはないと思いますが)。
私のゾフトの著作権は私のWeb pageに書いてあります。 時々書き直したりしていますので、そのつど参照してください(そう大きくは変えてませんけど)。
何か分からないことがあったら作者までメールしてください。 メールアドレスはphotohalo@gmail.comです。
ソフトを使うときにわざわざオンラインでこのドキュメントを読むのは面倒くさいと思いますので、ブラウザで読み込んだ後、保存して貰えばよいと思います。