HTML文書についての提言


 現在のHTMLが抱える問題点について。次のヴァージョンでは解決されるのか。それともこちらが知らないだけで、現在既に存在しているタグなのか。いくつか気がついたこと。


 急務。縦書きに関するタグ。日本語で縦書きが使えないのは致命的である(コンピューターにおける縦書き表記に関する考察を参照)。日本語のみならず、中国、韓国、北朝鮮などの言語も縦書き表記をする。可能ならば取り入れるべき。


 振り仮名に関するタグも存在していない。例えば、

    <RUBY="ひらがな">平仮名</RUBY>
などと書けば、""で囲まれた内容がタグに挟まれた部分に振られるようにする。現在の状態では、「平仮名(ひらがな)」とでもするしかない。漢字の読みが一つではない言語は、振り仮名を必要としているはずである。


 他の文書の一部または全部の引用を、あたかも自分の文書そのもののように表示出来るリンク。複数のHTML内に同じ文章をそのまま入れる時などは、このようにした方がやりやすい。C++のクラス継承から来る考え方の応用。


 現在はフレームなどの場合を除き、HTMLがすべて対等である。オブジェクト指向言語の考え方はもっと応用出来ないのか。HTMLを一つのオブジェクトとしてとらえ、メッセージで作動させる。


 フォントについてはいずれ解決されるのかも知れない。現在でもこのタグは存在している。ただ、ブラウザが対応していないだけらしい。TRUE TYPEを使用した時は、フォントを変えられるようにして欲しい。


宇宙暦28年9月1日)


 これを書いてから、既に 年が経過した。ほとんどのタグは実現したようである。進歩はするものだ。


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