FreeBSD on AT clone を、Windowsネットワーク互換サーバとして使う

(ファイル共有篇)


自宅で複数のパソコンを使うようになると、データの共有のためにファイルサーバが欲しくなりませんか?まあ、FTPで相手のパソコンに送りつけたり(あるいは原始的にFDでやりとりしたり)すればいいんですが、スマートではありませんね。というわけで、FreeBSDマシンをファイルサーバにしてしまいましょう。
UNIX同士だとNFSで簡単にディスクを共有することが出来ますが、普段使っているPCにはWindows95が載っているので、Windows95ネットワーク互換のsambaでファイルサーバを構築することにします。(Windows95側の設定は、こちらのページをご参照下さい。
98/01/16現在、ファイル名に漢字と半角カナが使え、WindowsNT4.0 + Service Pack 3 の暗号化パスワード問題にも対応した ja-samba-des-1.9.17.4 が ports で公開されていますが、ソースの置いてあるサイトが Makefile に書いてある場所と変わっているため、手動でソースを取ってきて make しなくてはいけません(別段、難しいことではありませんが・・・)。というわけで、今回はひとまず(日本語は使えないし、NTをクライアントとした場合に問題がある可能性がありますが)日本語/NTパスワード対応版(samba-1.9.16p11)をpackageインストールします。

インストール手順
1./stand/sysinstall を使って、CD-ROM(UnixUser誌97年8月号付録のFreeBSD 2.2.2-RのCD-ROM)から samba-1.9.16p11 をインストールします。

そうすると、以下のファイルがインストールされます。(実行ファイルはsambaという名前ではなく、smbdといいます←'samba'で検索して、「あれえ?インストールされてないなぁ?」と悩まないように←それは俺(^^;)

/usr/local/man/man7/samba.7.gz
/usr/local/bin/smbclient
/usr/local/bin/smbrun
/usr/local/bin/smbstatus
/usr/local/bin/smbpasswd
/usr/local/bin/smbtar
/usr/local/man/man1/smbstatus.1.gz
/usr/local/man/man1/smbclient.1.gz
/usr/local/man/man1/smbrun.1.gz
/usr/local/man/man1/smbtar.1.gz
/usr/local/man/man5/smb.conf.5.gz
/usr/local/man/man8/smbd.8.gz
/usr/local/man/man8/nmbd.8.gz
/usr/local/sbin/smbd
/usr/local/sbin/nmbd
2.sambaの設定ファイルを作成します。作成するファイルはsmb.conf(sambaの様々な設定を行うファイル)とlmhosts(sambaサーバのアドレスや、ワークグループ名を指定するファイル)の2つです。
なお、これらのファイルは、/usr/local/etc/の下に作成します(samba-1.9.16p11のpackageインストールでは、ディフォルトでここを見るようになっているからです)。
# cd /usr/local/etc/
# vi smb.conf

  smb.confの編集をします。
  [参考] 私の設定はこちらです

# vi lmhosts

  lmhostsの編集をします。
  [参考] 私の設定はこちらです
3.sambaを起動します。(LanManager services システムの smbd と、NetBIOS nameserver システムの nmbd を起動します)
# /usr/local/sbin/smbd -D
# /usr/local/sbin/nmbd -D -C 'Windows Name Server'
sambaがちゃんと起動しているか確認します。
# ps -aux
<省略>
root      5291  0.0  2.3   452  700  ??  Is    2:15AM    0:00.05 /usr/local/sbin
/smbd -D
root      5293  0.0  2.5   340  752  ??  Ss    2:16AM    0:00.28 /usr/local/sbin
/nmbd -D -C Windows Name Server
<省略>
/etc/rc.confに自動起動のスクリプトを書いておくと幸せになれるでしょう。
# vi /etc/rc.local
以下の記述を追加します

# SMB server
  if [ -f /usr/local/sbin/smbd -a -f /usr/local/etc/smb.conf ]; then
          echo 'Starting smbd';   /usr/local/sbin/smbd -D
  fi

# NetBIOS nameserver
  if [ -f /usr/local/sbin/nmbd -a -f /usr/local/etc/lmhosts ]; then
          echo 'Starting nmbd';   /usr/local/sbin/nmbd -D -C 'Windows Name Server'
  fi

4.Windows95の設定を行います。



以上で FreeBSD マシンをWindows95ネットワーク互換のファイルサーバとして利用することが出来ます。

うまくsambaが起動しない時は、ログを確認してみましょう。
私は、コンフィグファイルの置き場所を間違えていたので、最初、うまく起動しませんでした。
↓これがそのときのログです。


# cat /var/log/smb
Unable to open configuration file "/usr/local/etc/smb.conf"!
pm_process retuned false
Added interface ip=10.80.1.4 bcast=10.80.1.255 nmask=255.255.255.0

# cat /var/log/nmb
01/18/98 02:06:06 netbios nameserver version 1.9.16p11 started
Copyright Andrew Tridgell 1994
Unable to open configuration file "/usr/local/etc/smb.conf"!
pm_process retuned false
Added interface ip=10.80.1.4 bcast=10.80.1.255 nmask=255.255.255.0


FreeBSDで遊ぶ Powered by FreeBSD by SHINODA Masanori