【霧(きり)と靄(もや)の違い】
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  • File No.76【霧(きり)と靄(もや)の違い】

    幼稚園の 「生活発表会」がありました。天気予報によると降水確率30%だったので、とても心配だったのですが、雨が降らなくて何よりでした。しかしこの「降水確率」というのも「1o以上の雨の降る確率」ですから、30%というと実際にはどうなるのかがちょっと判りません。電話などでも三時間おきに地域の気象台が発表する最新の天気予報が聞けますが、これも聞く度にかなり変化しますので、大事な用事がある時などには何度もチェックしなければならず疲れます。

    よく街を歩いていて見かける看板などにも、気圧センサーなどが入っていて「下り坂です」などと、これからの天気を表示するタイプのものがありますが、有線放送のサービスで、気象庁や各気象台が発表する天気予報・降水確率・週間天気予報をパネルディスプレーで表示するタイプのものがあります。これは電話で聞く天気予報と同じ情報なんですが、屋内用ですと各地の市外局番を押せば瞬時に現在発表されているその地域の天気予報が表示されるというスグレモノで、確か有線放送(Usen440)を引いている所なら、レンタル料が月に300円でしたでしょうか。

    ところで この天気予報の「はれ」とか「くもり」っていうのは、ハッキリした基準があるとお思いですか?。以前書きました「台風の名前」の話しの中で、気象庁の出す「警報」や「注意報」については各地域に依って基準が違うと書きましたけど。さすがに晴れや曇りの判断基準は全国一緒の様です。空全体が雲で覆われている時が「雲量10」で、雲一つない時は「雲量0」として、何割雲で覆われているかで雲量を表して「はれ」や「くもり」を決めているそうです。ちなみに雲量0〜1が「快晴」で、雲量2〜8が「晴れ」、そして雲量9〜10が「曇り」なんだそうで、雲が空の90%を覆わなければ「くもり」とは言わないそうです。なるほどぉ〜。しかし「雲量」なんてものを計測する機械があるのだろうかと疑問に思いましたら、ナント!「はれ」や「くもり」をハッキリわける為にきちんと数値化する為の「雲量」の測定は、・・・「予報官の目測によって決めている」そうなんです。なんや!わしらが「はれ」や「くもり」や言うとんのとかわれへんやないかい!・・・はあはあ。すいません、大阪に住んでた事があるので、興奮すると大阪弁になってしまうのです。

    さて、お天気の事を 調べていましたら「靄(もや)」と「霞(かすみ)」と「霧(きり)」の違いも書いてありました。「もや」と「きり」の違いは「視程距離」で分けるのだそうです。視程距離とは、大気の混濁度を示す尺度で、「適当に選んだ目標物が見えなくなる距離」で表す事だそうで・・・、う〜ん、適当なら適当らしく「見通し距離」とでも言わんかい!はあはあ。つまり1キロ以上遠くのものが見える場合は「もや」で、1キロ未満のものは「きり」っちゅう訳です。ちなみに「霞(かすみ)」は気象用語ではなくて、食べるもの(笑)。すいません図に乗りました。「かすみ」は・・・・・「かすんで見える事」だそうです。すいません、本当です。キリでも砂埃でもゴミを燃やした煙でも、とにかく「かすんでいる」状態なら「霞(かすみ)」なんだそうです。なるほど、それであの霞ヶ関ビルは、建てたときに光化学スモッグで「かすんでいたから」霞ヶ関と名付けられたのですか。・・・?(笑)。

    それとこれからの季節、 「あられ」や「ひょう」や「みぞれ」なんかの違いも気になりますよね。これらはその直径によって判別するのだそうで、直径が5ミリ以上の氷の粒を「雹(ひょう)」、5ミリ以下のものを「霰(あられ)」と言います。そして「みぞれ(霙)」は雪がとけかけて雨まじりに降るものなんだそうで、あのビシャビシャしたものがそうです。面白い事に昔は雹(ヒヨウ)も含めて「あられ」と言っていた様ですが、夏によく積乱雲から雷雨に伴って降ってくるものを「ひょう」と呼んで区別した様です。これから、お友達と「これはあられよ」「いや、ひょうだ」と議論になった時に勝つために、是非とも冬場の降水確率30%以上の日は「ノギス」を携帯しておく事をお勧めします。(笑)あ、それから「あうあうBBS」に戴いた情報なんですが、「台風の名前」が、近いうちに日本語のものも出来るとTVで言っていたという事です。どんな名前がつくのか楽しみですね。

     


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