【迷信だ迷信だ】
AOWAOW Essay.


 

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  • File No.77【迷信だ迷信だ】

    「食べ合わせ」とかも殆どが迷信の様ですけど、いろいろな言い伝えとか迷信というのが結構多い様です。「アルコールに目薬を入れると眠くなる」とか「プールへ入る時には水が入らない様に耳にツバをつけるように」とか「海草は髪の毛を黒く豊かにする」とか「毛は、剃ると濃くなる」とか「白髪は抜くと増える」とか「鼻が大きい男はチンチンもデカイ」とか「緑を見ることは目に良い」などは、全部迷信なのだそうです。

    さて「お酒に目薬」についてですが、 メーカーによってかゆみ止めの為に抗ヒスタミン剤が目薬の成分として入っているものも有り、抗ヒスタミン剤というと催眠作用があるには違いないのですが、目薬でもって眠気を誘うにはかなりの量が必要なので、現実的ではないそうです(眠くなる前に気持ち悪くなりそうですね)。「耳にツバ」は、素潜りの漁師さん達が昔、草などをツバで丸めて耳栓にしていたのを、見ていた人が勘違いしてツバだけつければ耳に水が入らないと思いこんで広まったということです。「海草で黒々とした髪の毛」というのは、確かに健康には良いのですが成分的には直接髪と結びつくものは無いそうで、ワカメの黒々とした艶が願望となって広まった様です。

    「毛は、剃ると濃くなる」というのは、むだ毛などを剃った時に、剃った毛の断面が太く見えるだけで、髭などについても別に剃らなくても濃くなる人は濃くなるので何の関係も無いそうです。それと白髪は抜いても増えません(当たり前ですね)。「鼻が大きい男はチンチンもデカイ」と言いますが、これも根拠というか、そんなデータは無いそうで、ついでに「チビのデカマラ」なんてのも、一般的にはカラダが小さいのでチンチンが大きく見えるだけの様で、単に錯覚みたいです(笑)。「緑は目に良い」というのも、緑色自体が目に良いのではなくて、「遠くの」緑の木々や山々などを眺めるという「遠くを見る」という行為が目にとって休養になるというだけのことで、べつに緑でなくても良いわけです。そう、遠くを歩く女性の脚線美を眺めても良いのです。裸ならもっといいかも?あ、逆に目が血走っちゃったりするから「目の毒?」・・・なんちゃって。くぅぅ、あんまし面白くないですね。


    広辞苑によると 、迷信とは「道理にあわない言い伝えなどを頑固に信じること、現代人の理性的判断から見て不合理と考えられるもの」だそうで、子供の頃によく言われた「食べてすぐ横になると牛になるぞ」とか「ミミズにオシッコをかけるとオチンチンが腫れる」など、今では子供でも信じないものもありましたが、私はけっこう真剣に信じていました。自分の親だけが言うなら「けっ、脅かしかい?」と思ったでしょうが、みんなが同じ事を聞いたと言うものですから「本当に牛になっちゃうかもしれない」「オチンチンが痛くなったらどうしよ〜、ん?、それじゃあ女の子はどこが腫れるのかなぁ〜?」と、真剣に考えました(特に女の子の腫れる場所について・笑)。やっぱりこれらも「迷信」というのでしょうか。「ことわざ」とは、古くから人々に言いならわされた言葉で、教訓・風刺の事だそうですから、諺では無いみたいだし・・・。

    言い伝えというと、 よく「猫が顔を洗うと雨が降る」なんて言いますね。もっともらしく「あの猫の髭というのは、気圧や湿度に敏感なので、天気がくずれる様な時には、必ず顔を洗う仕草をするのである」なんて解説してくれる人もいますが。しかし髭でもって気圧まで判るとは思えないんです、これも「迷信」と言っても良いのではないでしょうか?。他にも「猫の目が細いと曇りや雨になる」「猫の目が丸い時には晴れ」「猫が丸くなって寝る時は晴れ」なんてのもある様ですが、これも眉に唾だらけですね。うちの実家の猫などは始終グルーミングしてカラダじゅう洗ってますし、寝るときには必ず丸くなって寝るので、思わず「いつもそんな寝方してると猫背になるぞ」と言いたくなります。(笑)

    しかし天候にまつわる言い伝えの中でも 、まんざら「迷信」とは言えないものもある様で、たとえば「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」などということを言いますが、これは雨が降りそうになるときは気圧が下がり湿度が上がるので、昆虫が地面に這い出してきたり飛んだりするのを、ツバメが低空飛行でもって狙うからだという事です。それならば正確に「虫が地面の近くで活動する時は雨が降りやすい」と言った方が良いかもしれません(揚げ足取りかな・笑)。同じように「カエルが鳴くと雨が降る」というのも、けっこう確率は高い様で、アマガエルが鳴いてから30時間以内に6割から7割の確率で雨が降ったということです。しかしそんなことを調査した人が居たという事の方に感心してしまいます。ちなみに鳴いてから雨が降るのはアマガエルに限ってという事だそうですので、これが「雨蛙」と呼ばれる由縁なのかもしれません。猫もかなりの確率で雨が降る事を関知できたなら、「雨猫」なんていう名前が付けられたかもしれませんね。

    雨で思い出しましたが、 先日の天気予報についての話し(【霧と靄の違い】)を読んだ方から「降水確率っていうのは、どうも今ひとつ理解出来ないんですよね、降水確率100%というのは大雨なのではないのでしょうか?」というご質問を、ご感想と共にいただきました。どうもありがとうございます。なるほど、私もよくわかりませんでしたので、調べてみましたら、降水確率とは雨の降り方や雨量には関係が無く、雨が降るか降らないかの確率なんだだそうで。とにかく「1ミリ以上の雨や雪が降る」と予想した場合に、それが当たるか当たらないかの確率なのだそうです。つまり、降水確率30%というのは、「降水確率は30%です」という予報が100回発表されたなら、100回の発表の内30回は雨が降り、70回は雨が降りませんよという事なのだそうです。だから降水量1ミリの小雨でも、絶対降ると予想したなら「降水確率100%」なのです。ちなみに自信を持って「100%雨だ」と発表したのは、96年のデータですと東京では1回だけだそうです。ということで、降水確率10%などは、「雨が降りますよ」という予報は90%ハズレるという事だったのですね〜。

     


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