PlamoLinuxをLibrettoにインストール

NFSやWindows共有を使ったネットワークインストールがお手軽にできます。

必要な物

・リブレット本体
・リブレット用のFDD
・PCカード用のネットワークカード(古すぎたり新しすぎたりマイナーだったりすると苦労するかも)
PlamoLinuxのインストールディスク(フロッピー1枚とCD1枚)
・CDドライブ搭載のマシン(デスクトップでもノートでも。記事ではデスクトップと表現しておきます。)


基本的にインストーラに任せればいいわけで、注意点とかをあげておくだけにします。
NFSでインストールする場合、デスクトップ側は一風変わったWindowsのバックアップの「3.NFSの設定」を参考にしてください。
SMB(Windows共有)でインストールする場合、一風変わったWindowsのバックアップの「4.Windows共有」を参考にしてください。
CDのplamoディレクトリを共有して上げてください。
ifconfigとかの設定やマウントはインストール時に途中で対話形式で行うので、事前にしておく必要はありません。

Windows共有はPlamoLinux1.4のブートディスクが必要です。
このPlamoLinux1.4のブートディスクで、PlamoLinux2.2などをインストールすることが可能です。
というわけで、個人的にPlamoLinux1.4のブートディスクは万能の優れ物だと思っています。

■パーティション分割

リブレット固有の問題で注意が必要なことがあります。
リブレットはハードディスクの最後の領域24MB(Lib20,30)、36M(Lib50)くらいを、サスペンド時のメモリ待避場所として予約しています。
この領域はサスペンドの時に勝手に上書きされて、たとえ使っていても領域を破壊します。
ですのでこの最後の領域は使わない方が無難でしょう。
DOSからfdiskをした場合には、その領域は使えないように要領が減った状態で見えるので最大限確保して問題ありませんが、
Linuxのfdiskでは全領域見えるので、注意しましょう。
と思ったら、PlamoLinux1.4のfdiskではどうもDOSと同じく隠れちゃうみたいです。
2.2のfdiskならば、最大限活用できます。 2.2で領域確保だけして、1.4を使ってフォーマットならあふれた分も使えました。

サスペンドなんか使わないからっていうなら使っちゃってもいいでしょう。HDD容量小さいから貴重だし。
私の場合、この領域を Linux swap 領域としました。
大きさ的にも手頃で、間違ったときも大した被害にならないかなと思ったから。
DOSのfdiskで最大限に取ってからLinuxのfdiskすればどの領域が予約済みなのかわかります。

あとは、Windowsとの共存とかは考えずに全部使う場合はこんな感じでどうでしょうか。
これが最適ってわけじゃないですけどね。

ハードディスクが800Mの場合

/       40M  とりあえずこんくらいで。
/usr   384M  人それぞれかな。
/var    48M  ログとか増えそうだから一応このくらい
/tmp    32M  容量に余裕があるならtmpを分離
/home  残り

ハードディスクが500Mの場合
/       32M  もうちょっとあってもいいかな
/usr   240M  これだとカーネルを作るとき/homeに持ってこないと厳しいかも。
/var    48M  ログとか増えそうだから一応このくらい
/home  残り

ハードディスクが270M(標準)の場合
/      全部

■カーネル

インストールするパッケージは個人の好みで入れておきます。
HDDが少ないので、X関連の物(当然 XFree86 も含む)は入れない方がいいでしょう。
パッケージ選択でおすすめをはずして個々に選択。EXPARTモードがいいでしょう。
カーネルは NotePCカーネル(IDEカーネル,SCSI付きカーネルでもいい)をチェックしておくこと。これ忘れるとかなりハマる。
FDが認識できないから、カーネルインストール時にFD入れてくれって出るけどどうにもできなくて。。。
それから、pcmcia関連の物も入れておきましょう。
開発環境は是非とも入れておきましょう。
コンパイラとか入れておかないと、いろんなもんを make できません。
ネットワークっぽい物も入れておくといいでしょう。(なんていい加減な)
ディスクがないので大きそうな物はインストールしない方がいいでしょう。

ちなみにPlamoLinux2.2.1をLibretto50Mに入れてみた時の選択メモ
・a    NotePCカーネルとpcmciaを選択。IDE,SCSIカーネルは外す。elflibs,ldsoなんかを選択。
・ap   Ghostscript系を外す。フォントも外す。
・d    マニュアルとかライブラリとか、開発系なんで、全部選択。
・k    カーネルソース。選択
・n    ネットワーク系。全部選択。いらないのもあるけどねぇ。。。
これだけ。ほかのはXだったり使いそうにないのだったりで、入れない。

■リブレット用FD

PlamoLinux 1.3/1.4では、何もしなくてもインストール後にはリブレット用のFDが使えます。
PlamoLinux 2.0を試したら標準のカーネルでは使えないようです。
つかえるようにするにはカーネルにパッチを宛て、ドライバも入れる必要があると思います。

# cd /usr/src/pcmcia
# tar zxvf pcmcia-cs-3.1.13.tar.gz
# cd pcmcia-cs-3.1.13
# tar zxvf ../floppy_cs-1.02.tar.gz
と書いたところで、後は REAMDME.floppy_cs を読んでください(^^;)
私は必要ないので試してません。


直接は関係ないですけど、Librettoの電源管理をLinuxで行うプログラムlibapm は便利です。
このページで私と同姓の方が登場しますが私ではありません。

libapmはWindowsの東芝ユーティリティやっていた省電力の設定をしたり、指定時間に電源をONにしたりできます。
カーネルでAPM対応にしておけば、電源OFFとかもできますよね。組み合わせると便利そう。
ダイヤルアップルータ化して、テレホ時間に電源ON、ネット接続、テレホ終了時に電源OFFとかも全自動で使えるんでないの。

シャットダウン時の電源断をさせるには、PlamoLinux 1.3/1.4標準のカーネルではできません。
カーネルソースを持ってきてカーネルを作り直す必要があります。
そのときはpcmcia-csも併せてやりましょう。

PlamoLinux 2.0 の場合、最初から電源落ちるカーネルになってるようなので心配しなくてもいいです。


Libretto50Mの音源関係の設定。
これはSoundBlasterPro互換(8ビット)なので、下記のような感じです。(PlamoLinux2.2.1)
/etc/modules.confに次のような記述を追加。もちろんリソースはBIOS設定にあわせること。

SoundBlasterPro互換として使う場合(8ビット)
alias char-major-14 sb
options sb io=0x220 irq=5 dma=0 type=4
Microsoft Sound Systemとして使う場合(16ビット)
alias char-major-14 opl3sa2
options opl3sa2 io=0x370 mss_io=0x530 mpu_io=0x330 irq=5 dma=1 dma2=0
そんでもって、depmod -a。
contrib/Sound/aumix.tgz のパッケージ入れておけば、音量調節がコマンドやコンソールからできます。
mpg123などコンソール用のmp3プレイヤーでちゃんと再生できました。

SoundBlasterPro互換の場合8ビット音源としてしか使えないのです。
16ビットで使うには、MSSとして認識させる必要があります。ただし、サスペンドで不具合があるらしい。
このあたりのことは、リブレットといっしょ!に詳しく書かれているので参考にされると良いでしょう。


戻る