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ゲーム制作者個人

 ここでは、ゲーム制作者個人がゲームを作成する動機、及びその注意点を扱う。ただし、アマチュアプログラマーのプログラミング技術の向上を目的としてのゲーム作成は扱わない。

 個人がゲームを作成する目的は、自己のイメージやアイディアの具体化、自己表現である。自己表現される対象は、大きく二つに分けることが出来る。1)具体的な事物。世界や価値観、キャラクター等。2)コンピュータ上で再現可能なシステム。新しいゲームジャンル、新しいデバイスを備えたゲーム等。

 制作者は、これらの自己表現をゲームで行うにあたって、以下の点に注意すべきである。1)イメージやアイディアのオリジナリティの確立、2)ゲーム性の確保。

 1)イメージやアイディアが、完全に制作者のオリジナルであることは希である。既存の小説、映画、アニメーション、ゲームなどから受けた印象が元になっている場合がほとんどであろう。このような場合には、元となったデバイスのデッドコピーにならないように注意すべきである。制作者は、デバイスを無批判にすべて受け入れるのではなく、問題点を探し出し、それを自分なりの思考、理想を持って改善するようにすべきであろう。
 また、イメージやアイディアが、完全に制作者オリジナルの場合、イメージやアイディアが一般社会に受け入れられる程度を、客観的に判断する必要に迫られる可能性もある。

 2)ゲームとして自己イメージを表現する以上、以後の「ゲームシステム」で述べるような、ゲームがゲーム足りうる条件を満たすべきであろう。ただし、ゲーム性を放棄して、別の種類のエンターテイメントとする選択肢もあることには注意。

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