大型テーマパーク

　最後に、たまご帝国（ナムコ）、ジョイポリス（セガ）などの、ゲーム機メーカーの大型テーマパークについて論じる。
　大型テーマパークは巨大化したゲームセンターと位置づけることができる。すなわち、ゲームが能動性の満足を目的としているゆえ、大型テーマパークは顧客にとっての能動性を発揮できる場である。すなわち、大型テーマパークにおけるアトラクションは、一般的な遊園地の観覧車のようなものでなく、より顧客が自主性を発揮できるものであるべきである。
　また、大型テーマパークはゲーム機メーカーが経営しているものである。それゆえ、大型テーマパークは方向性がある程度ゲーム機メーカーの思い通りになる。すなわち、テーマパークの一部を特定の客層向けにアレンジし、そこに自社のゲーム機を置く。そこに置かれたゲームの収益から、そのゲームがどの程度客層に受け入れられやすいかを検討する手がかりが得られる。これは、前節で述べた「ゲームの実験場としてのゲームセンター」の複数の客層に対するアプローチとなる。

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