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ゲーム分類の一般的方法とその問題点
ゲームの分類は、ゲーム内容を簡便に説明するための手段である。それゆえ、一般的に、ゲーム分類の方法には直感的に理解しやすい方法が用いられる。すなわち、1)視覚的分類と、2)視覚的内容別分類、3)内容別分類である。
1)視覚的分類とは、視覚的表現の種類によってゲームを分類する手法である。例としては、固定画面、縦/横スクロール、3D、トップビュー、クォータービューなどである。
2)視覚的内容分類とは、視覚的に理解できる内容によって分類する手法である。視覚的内容分類は、コンピュータ特有のゲームを説明するため、類似の現実を例に取る。例としては、ブロック崩し、ドットイート、シューティング、落ちものパズル、対戦格闘、音楽ゲーム、アドベンチャーなどがある。
3)内容別分類とは、ゲームの内容によってゲームを分類する手法である。内容別表現は、ボードゲームや現実のシミュレーションなどから派生したゲームを説明する。例としては、ロールプレイング、シミュレーション、カード、麻雀、クイズ、ドライブなどがある。
ロールプレイング及びシミュレーションは、ボードゲームとして扱われる場合には、視覚的内容分類に分類される。しかしながら、これらがコンピューターゲームとして扱われる場合には、内容別分類として扱われることも多い。
しかしながら、現在使用されるこれらの手法には以下のような欠点がある。
1)視覚的分類は、ゲーム内容をインパクト、ビジュアルから説明する。インパクトはゲーム性には特に影響は与えない。ビジュアルはMMIにおいてのみゲーム性に影響する。すなわち、視覚的表現はゲーム性を説明する表現としては不十分である。
2)視覚的内容分類は、類似の現実が見つけづらい、あるいはないゲームを表現する事が出来ない。例として、リブルラブル、パックランド、モトス、フォゾン等は一括して「アクション」などと呼び慣わされることが多い。
3)内容別分類は、ルールがはっきりしているものは、ゲームシステムに大きな差異を付加することが出来ない。ルールがはっきりしていないものは、定義が曖昧になる。
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