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マニラ空港の出発が燃料補充のために遅くなり、帰京の成田エクスプレスは終電であ った。電車の中から遠くの明かりを見ていると、出発日の始発の成田エクスプレス から、実は一日の出来事であったのではないかという幻想におそわれた。旅行中の充 実した日々が時間がたったことを忘れさせてしまったのかもしれない。

2007年夏、昔勤めていた会社での先輩(以後友人)がフィリピンのシキホール島に長 期滞在をしているので訪問してみようと思い立った。インターネットのいろいろなサ イトで格安チケットを探したのだが、午後の早い時間にマニラに到着する、フィリピ ンエアー(PAL)の便は予定の日程ではどこでも購入できない状態であった。あきらめ かけていたのだがHISのお店に行ったところ、予定の通り航空券が入手でき、計画が 現実となった。

マニラ到着後に国内線を乗り継ぐのは時間的に難しかったためマニラで一泊して次の 日に飛行機でドゥマゲッティに移動して船で移動する事にした。マニラ・ドゥマゲッ ティ間は、エアーフィリピン(2P)とセブパシフィックエアー(5J)が往復しているが、 行きはセブパシフィックエアーにして、帰りはエアーフィリピンにした。これは飛行 機の出発時間とチケットの入手方法で決めた、現在のところセブパシフィックは、イ ンターネットで予約決済が可能なのだが、エアーフィリピンはインターネットで予約 は可能だが、予約の確定のメール返信後に数日以内に窓口で決済をしなければならな い。あまり直前の予約になると両者とも高い方のチケットしか買えなくなるようであ る。帰りはエアーフィリピンはフィリピンエアー(かなり紛らわしいがコードシェア ーはしているが別会社)と同じマニラ空港のターミナル2に利用するので乗り継ぎが 便利であった。エアーフィリピンの航空券は到着日に2階の国内線側にあるエアーフ ィリピンの窓口で決済して入手した。

出発の日成田のフィリピンエアーのカウンターは大変な混雑で本当に定時に出発で きるのか心配であった。チェックインカウンターに並んでいると、いろいろな大き さの段ボールに荷物を詰めて、チェックインしている現地の方がいたのだが、日清 カップラーメンの平べったい箱をチェックインしている人がいた。荷物を詰めるの であれば立方体に近い箱の方が良かろうに、それしか空き箱がなかったのかとちょ っとおせっかいな考えをもった。後日友人に聞いて分かったのだが、おそらく日清 カップラーメンの箱には、カップラーメンそのものが入っていたのではないかと思 われる。これはフィリピンの方で日本に出稼ぎに来た人の中でシーフードヌードル が人気なのだそうだ。カップヌードルはフィリピンを始め世界中で売られているが、 それぞれの国ごとに味付けが違うので買って帰るのだろう。

私は写真を撮るのが趣味である。今回の旅行では、一人旅なのでじっくり写真を撮 りたいと考え、中判のPENTAX 67IIとCONTAX G2を持って行った。67IIには55mm にして他にもレンズは持っていたが結局これだけしか使わなかった。G2には21mm ビオゴンを付けて持って行きこらもレンズを代える事はなかった。他にはいつも持 ち歩いているKLASSEも持って行った。友人にはこんなにカメラを持って税関などで 密輸入と怪しまれなかったかと言われたが、引き止められる事はほとんどなかった。 帰国してから知ったのだが最近のPENTAXのデジカメはセブで組み立てられている ようだ。


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