突如 Digital HiNote Ultra 


     

発端

  
  勤務先で倉庫のお引っ越しが有り、「欲しかったら破棄処分になる古いPCをもってって良いよ」
  祭りがありました。流石にデスクトップはPentium233クラスが最高級品でしたが、その片隅に
  ノートPCが3台転がっていました。内1台は昔懐かしいPC9801NXで、後の2台がDecのHiNote
  Ultra CT475でした。半ジャンク状態で1台はバッテリーケースが折れてましたし、もう一台
  には「HDD不良、電源不良」と書いた紙が張ってありました。とはいえ、電源ケーブル、FDDが
  セットになったCT475が2台ですから、早速Getしました。
  確かに今となってはチープなスペックですが、Windows3.1や95が出始めの時期に、あのサイズで
  486DX-75、TFT液晶、PCMCIAソケット*2は、とっても魅惑的なノートです。
  とりあえず、抱えて自宅に持って帰りました。
  
  元々まともな1台ができればいいや・・・だったのですが、結果としてホントにまともなのは
  1台分弱でした。FDDドックだけかなーー。スペアになったのは。逆に、バッテリーは2本とも
  死んでました。なんとなく、「沸き物貧乏」という言葉が(久々)頭をよぎりました。(笑)
                注
  
  注:湧き物貧乏・・・価値のある物が湧いて出てきてとってもラッキーなのだが、実際にそれを
           使おうとすると、色々取りそろえる必要が出て来て、余分な出費がかさみ
           貧乏になってしまう状態。
  
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修復準備

  
  とりあえず、インターネットでHiNote Ultra検索を掛けてみました。流石にファンの多い機種で
  いくつかのホームページが引っ掛かりました。中でも、Digital HiNote Ultra Fan Page
  は情報の山でした。COMPAQのホームページから最新のBIOSを落して来て、アップデート(1.40->1.42)
  を行い、情報にしたがって、PCMCIAの起動用ドライバー(CARDSOFT)とバッテリー復活の呪文だなぁと
  (REVIVE.COM)を捜しにいくも、古い情報らしく、リンクが切れていたり、行った先でダウン
  ロード終了(REMOVED)になってたりしました。とりあえず、私はここから落しました。(2002/03/03現在)
  CARDSOFT
  もっとも、今行ったら知らない内にIDとPassword聞かれるようになってしまった。あれれ??
  CARDSOFT
  ここにもありますが、同じものかどうかは分りません。
  
  REVIVE.COMはここにある事になっていますが、
  何度行ってもウチからは繋がりません。仕方なく、こっちから
  REVIVE.COM(HGHNU2B.EXE)
  ただし、今日チェックに行ったらここもアクセス不能になってる・・・・・うーん、運がよかったのだろうか??
  注1
  とりあえず、必要(そう)なソフトは揃ったので、ハードの調達に掛かる。まず、HDDの容量が504Mしかないので、
  補強しようと思うが、6G以下の、内ねじ(旧タイプ)の12.5mm厚で安いHDDが見当たらない。折角Fanページで情報
  仕入れたのに、物が無いのでは話にならない。とりあえず、倍の容量の1.3GのHDDを\2500で買って来る。
  フロッピーはドックに付いていて、キチンと使用できるのだが、CD-ROMが無い。とりあえず、Bootableな
  CDは諦めるとして、NICとSCSIのPCMCIAカードがあれば(PCMCIAスロットは幸い2個付いている)当面なんとかは
  なりそうである。声を掛けてみたところ、幸いどちらも余っている方から譲り受ける事が出来た。
  メモリーは、本体が8Mで、2台の内1台に8Mが付けてあったので16M。ただ、8Mの増設メモリーを外して、16Mの
  増設メモリーを取り付ければ、最大24M状態にはなる。増設メモリーがなければ問答無用で増設するのだが、下手
  に8M付いている分だけ、もったいない気がしたが、心を鬼にして(笑)16Mのメモリーを\1980で買って来た。
  (湧き物貧乏への第一歩) ヽ(^o^)丿
  
  注1 googleで「HGHNU2B.EXE」で検索後、googleのキャッシュからDLは可能でした。最後のチャンスかも(笑)
  
  注 REVIVE.COM(HGHNU2B.EXE)は、今田もDLできるようです(2002.06.12現在)


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作業開始

  まず、電源2個と本体2個から、立ち上がる(まぁ、BIOS設定画面表示)組み合わせを捜してみるが、なんと
  一組しか見つからない。という事は、電源も本体も故障してる組が一組有るのかっ。まぁ、最低一組立ち上がる
  組み合わせが見つかったので、そちらにメモリーを増設して、BIOSの設定を行う。おーおー、日付もすっとんどるわ。
  CR1220を買って来て(ザコンまで行くハメになった。\190)セットして、BootするとWindows95aが立ち上がって来た。
  早速、PCMCIAのNICのドライバーを他のマシンを使ってフロッピーに落して、セットする。おおっ、キチンと認識
  した。この時点ではWin95のCDは読めないので、ネットワーク系のインストールでCDを要求されたらフロッピーのWin95を
  準備する必要が有ったのだが、幸い、廃棄前までNICは繋がっていたらしく、すんなりと設定が完了した。(助かった)
  一旦ネットワークに繋がってしまえば、ネットワーク経由でCDからでもホームページからでも何とでもなる(もっとも、セキュ
  リティー関係を全く入れていないので、何でも素通しになる。当面DLは他のマシンで落すだけ落そう)
  
  次に、BIOSをアップデートする。なんでも、2000年対応のBIOSになったんだそうな。おおっ、「2000年問題」
  そんな話も有ったんですなぁ(笑)。BIOSをダウンロードして、動かすと、BIOS自動更新用のフロッピーが出来る。
  こいつをCT475に入れてBOOTすると、自動でアップデートされておしまい。なんか、とってもあっけなく終わって
  しまった。
  
  次に、バッテリーの復旧であるが、割れたバッテリーは論外としても、残っているバッテリーの表示は「−A01」
  要するに、REVIVE.COMが対応していないバージョンである。物は試しとやってみると、バッテリーマークが点等
  するが、数秒すると又消えてしまい、そのまま放って置いても充電は再開しませんでした。
  うーん、これはダメ元で(と言っても、発火されては元も子も無いので監視下でだけど)REVIVEの連発をやるしかない
  なぁ。
  と言う訳で、loop.batを作る。単に、revive.com起動して、数秒待ってまたrevive.com起動して・・という無限loop
  なんだが、充電している間「数秒待って」が面倒くさい。たまたま見っけたwait.comを使うことにする。
  このページには、昔懐かしいDOSユーティリティがある。
  これで復活しなかったら、ジャンク屋巡り&バッテリー詰め替えだなぁ。
  
  
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さらに、増強

  
  ハードディスクの容量が1.3Gと中途半端なので、WIndowsとlinuxのdualマシンにするにはちと容量が足りない。
  と言って、バッテリーが復活するまでは、可搬型デスクトップに過ぎず、その為に1.8kgはちと重い。
  実際、Reviveも、15秒間隔で700回程度(約3時間)叩き続けてみたけど、充電が開始された兆候は出ず、復活
  を断念した。次はバッテリーケースのばらしかなぁ。と言って、スペアのバッテリ見つからないと、元も子もないし。
  とおもっていたら、秋葉のジャンク屋でバッテリーを見つけるが、こっちもTYPE-A・・トホホ。まー、物は試し
  と買って帰るが(\700)やはり、3時間叩き続けても復活する気配が無い。とりあえず、バッテリー駆動はあきらめ
  る事にしよう。
  ということで、とっても中途半端なノートになってしまった。
  その後、なんとか1時間程度持つバッテリーを入手して、過般可能ノートとなった。生きているバッテリーが確保
  出来たので、安心して死んでいるのを一つを殻割りしてみたのが これです。確かに太いのが
  6本入っています。隙間を埋める様にフィルムにチップも乗っています。ひぇぇ、こりゃスペア入手しても交換は
  大変だぁぁ・・・・。
  大体、このバッテリーって幾らぐらいで売っているんだろう? いいとこ\500/本だったらいいけど\1000/本だったら
  結構辛いものがあるかも。
  一応、SCSIも外付けのCD-Rを認識したので、最悪AERO(486-33Mhz)が担っている自宅のWebサーバーにはなりそうだ。(笑)
  外付けのIDE/SCSIコンバーター付きケースにIDEの13Gを入れたのはいいが、OSがWindows95aなのでFAT32が使えない。
  とりあえず、2Gづつ4ドライブ(D,E,F,G)作って、認識させた。が気をつけないとこっちは可搬ではないので、
  常時使うわけにはいかない。そのつもりでデータをセットしないと・・・。
  
  
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さて、何に使おう

  
  
  問題は、ここである。前にも書いたが、所詮は486DX-75であり、1.8kg担いで持ち運ぶにはちょっと辛い。と言うことで、
  しばらくはWebサーバーとして活用しよう。落ち着けば、Linux(当然、内蔵HDDには容量的に入らないので、外付けの偽SCSI
  ドライブを使うしかないのだが、そんな使用方法ができるんだろうか? ->Linux
  とりあえず、のんびりと考えていこうと思う。
  

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  後書き
  
  久々の湧き物ですが、なかなか時間と金を食ってくれました。まぁ、忙しい時期の現実逃避としてはおもしろかったですが。
  OSも、元のままなので早めに入れ替えないといけないのでしょうが、Windows95aに上書きインストールできるのはやはり98
  でしょうか? 手持ちのOSで古いのは95C(OSR2.5)か98SEなんですが。
  まぁ、つぶしてもいい覚悟で95の上に95被せてみますか・・・。
  



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